「PayPayあと払い」が改名、BNPLっぽい名前を捨てる 他社発行クレカ締め出しと同時に

クレジットカードサービスである実態に合わせる

PayPayは2023年6月13日、PayPay決済方法のひとつである「PayPayあと払い」の表記を8月1日から変更すると発表しました。

PayPayあと払いがPayPayカードに改名

現在のアプリトップ画面

PayPayあと払いがPayPayカードに改名

2023年8月1日以降のアプリトップ画面

アプリのトップ画面では、ミニアプリの表示名を「あと払い」から「PayPayカード」に、支払い方法の変更スイッチを「あと払い」から「クレジット」に変更します。

PayPayあと払い

現在の支払い画面

クレジット(旧あと払い)

2023年8月1日以降の支払い画面

また支払画面の支払い方法の選択メニューでは、「PayPayあと払い」を「クレジット(旧あと払い)」に変更。「旧あと払い」の部分については、ユーザーが新表記に慣れた段階で削除するものと思われます。

一般に「あと払い」サービスは、いわゆるBNPL(Buy Now, Pay Later)サービスのことを意味します。BNPLは近年、米国を中心に利用者を拡大させている後払い決済サービスで、(1)手数料なしの分割払いと(2)簡易的な与信審査を特徴としています。

この点、2022年2月にサービスを開始した「PayPayあと払い」は「あと払い」という名称を用いているものの、その実態はクレジットカードサービスであり、BNPLではありませんでした。クレジットカードも後払い決済の一種ではあるものの、BNPLを連想させる「あと払い」はユーザーの誤解を招きかねない表現だったと言えます。

既に発表されているとおり、PayPayは他社発行のクレジットカードによる決済を8月1日に廃止し、PayPayにおけるクレジットカード決済を旧「PayPayあと払い」(利用できるクレジットカードは「PayPayカード」と「PayPayカード ゴールド」のみ)に限定します。今回の改名は他社発行クレカの締め出しと合わせて実施される予定です。

EDITED BY
AC