TikTokは「1日60分」まで 18歳未満の全ユーザーに視聴時間制限を導入

ペアレンタルコントロールにも新機能を追加

TikTokは2023年3月1日(米国時間)、18歳未満のユーザーが所有するすべてのアカウントに、1日60分の視聴時間制限を導入すると発表しました。

TikTok 視聴制限

TikTokでは、13歳以上18歳未満のユーザーに対して、アプリの使いすぎ防止やアカウントの安全性保護のため、さまざまな施策をおこなっています。今回、18歳未満のユーザーが所有するアカウントを対象に、1日60分までの視聴時間制限が新たに導入されることになりました。視聴時間制限は18歳未満のユーザーの全アカウントに適用され、今後数週間のうちに展開されます。

視聴制限は自動的に設定され、60分の制限時間に達すると、それ以上の視聴を続けるためにパスコードの入力が求められます。また、18歳未満のユーザーが60分の視聴時間制限を解除した上で、1日に100分以上TikTokを利用した場合、1日のスクリーンタイム制限を設定するよう通知が送信されます。さらに、すべての18歳未満のユーザーのアカウントに対して、視聴時間を振り返る通知が毎週送信されるようになります。

TikTokによると、2022年6月に18歳未満のユーザーに対して、視聴時間管理を促すポップアップ機能を導入したところ、視聴時間ツールの利用が234%増加したとのこと。60分と100分の利用でユーザーに視聴時間に関する通知をすることで、視聴時間ツールの利用率がさらに向上し、TikTokとの付き合い方を見直す機会となるでしょう。

TikTok 視聴制限

視聴制限時間に加えて、TikTokのペアレンタルコントロールにも「1日の視聴時間制限の調整」「スクリーンタイムダッシュボード」「通知のミュート設定」の新機能が追加されます。1日の視聴時間の調整では、曜日など日によってTikTokの視聴時間制限を調整できます。学校に行く日や休みの日などで柔軟に視聴制限時間の設定ができるようになります。

スクリーンタイムダッシュボードでは、TikTokの視聴時間やアプリを開いた回数、日中と夜間の合計視聴時間の内訳を確認可能。より詳しく子どものアカウントにおけるTikTokの利用実態を把握できるため、利用スタイルにあった使い方を促したり、制限を導入したりできるでしょう。

通知のミュート設定では、子どものアカウントの通知のミュートを保護者が設定できます。ただし、すでに13歳から15歳までのアカウントでは午後9時から、16歳から18歳未満のアカウントは午後10時からプッシュ通知を受信しないよう設定されています。

EDITED BY
TOKIWA