グーグル、「Pixel 7」「Pixel 7 Pro」を正式発表　本体価格8万2500円から、10月13日発売

Googleは2022年10月6日（米国時間）、Pixelシリーズのフラッグシップモデル「Pixel 7」と「Pixel 7 Pro」を正式発表しました。本体価格は、Pixel 7が8万2500円（税込）から、Pixel 7 Proが12万4300円（税込）から。予約受付は本日より開始されており、発売予定日は2022年10月13日です。

Pixel 7とPixel 7 Proには、Pixel 6シリーズから採用されているGoogle製チップ「Tensor」の次世代バージョンである「Tensor G2」が搭載されています。

Tensor G2は、Pixelのパフォーマンスや効率性を高めて、バッテリーを長持ちさせられるように設計されており、消費電力やレイテンシを抑えながらGoogleの機械学習モデルを実行可能です。バッテリー容量は、Pixel 7が4355mAh、Pixel 7 Proが5000mAhで、両機種ともに通常使用で24時間以上、スーパーバッテリーセーバー使用で最長72時間の稼働時間となっています。

また、画像処理能力もアップし、写真の画質の向上やカメラの処理速度の高速化などを実現しています。被写体に焦点をあわせたまま動画の背景をぼかす「シネマティックぼかし」では、ぼかしのエフェクトをTensor G2がリアルタイムで処理します。

Pixelの音声認識機能もTensor G2でパワーアップ。ユーザーの話し方の特徴を把握し、家族や友人の名前、お気に入りの場所などを記憶できるようになります。音声入力機能を使い続けるほどに性能がよくなっていくといいます。

Pixel 7シリーズは、Pixel 6シリーズからのカメラバーデザインを踏襲しています。アウトカメラの構成は、Pixel 7が50MPの広角カメラと、12MPのウルトラワイドカメラのデュアルレンズ構成。一方のPixel 7 Proは、50MPの広角カメラと、12MPのウルトラワイドカメラ、48MPの望遠カメラのトリプルレンズ構成となっています。

Pixel 7 Proでは、被写体を3cmまで近づけて高画質で撮影できる「マクロフォーカス」と、最大30倍のズームで離れた被写体を高解像度で撮影できる「超解像ズーム」が利用できます。

また、Pixel 7シリーズ限定のGoogleフォト機能「フォトアンブラー（Photo Unblur）」では、機械学習を利用して古い写真やぼけた写真の品質を改善します。昔のカメラで撮影した写真や、手ブレなどでぼけてしまった写真をくっきりと鮮明な画質へと変換できます。フォトアンブラーは数タップの簡単な操作で写真のぼやけや視覚的なノイズを取り除けるといいます。

フォトアンブラーと消しゴムマジックを併用すれば、ぼやけた写真を鮮明にしながら、写り込んでしまった不要物などを除去して理想の写真を作成することもできます。

Pixel 7シリーズの生体認証は、画面内指紋認証に加えて、インカメラによる顔認証も可能になっています。これまでのPixelシリーズは、指紋認証か顔認証のどちらか一方のみの搭載となっていましたが、Pixel 7シリーズでは、顔認証と指紋認証をあわせて利用できます。

ディスプレイにはOLEDを採用。ディスプレイサイズは、Pixel 7が6.3インチ、Pixel 7 Proが6.7インチです。Pixel 6シリーズに比べて屋外での輝度が25％増加し、太陽光の下でもクリアな画面表示が可能になっています。

ディスプレイのリフレッシュレートは、Pixel 7が最大90Hz、Pixel 7 Proが最大120Hz。いずれも表示コンテンツに応じて自動的にリフレッシュレートを調整するスムーズディスプレイ機能を搭載しています。

Pixel 7シリーズの本体カラーはいずれも3色を用意。Pixel 7のカラーバリエーションは、レモングラス、スノー、オブシディアン。Pixel 7 Proは、ヘーゼル、スノー、オブシディアンの3色となっています。

メモリ（RAM）はPixel 7で8GB、Pixel 7 Proで12GB。ストレージは、Pixel 7では128GBと256GB、Pixel 7 Proは128GBと、256GB、512GBから選択可能です。

詳細仕様は公式ページで確認できます。

価格はストレージ容量ごとに異なります。