Instagramは2022年5月9日(米国時間)、NFT作品をInstagram上で共有できる機能のテストを開始すると発表しました。
NFTs on Instagram 🎉
This week we’re beginning to test digital collectibles with a handful of US creators and collectors who will be able to share NFTs on Instagram. There will be no fees associated with posting or sharing a digital collectible on IG.
See you next week! ✌🏼 pic.twitter.com/VuJbMVSBDr
— Adam Mosseri (@mosseri) May 9, 2022
テストの対象となるのは米国内の一部のNFTクリエイターとコレクター。NFT(非代替性トークン)によって唯一性と所有権が証明されたNFT作品を、Instagramで共有できるようになります。

Instagram上で共有されたNFTの詳細情報を確認できる
Instagram上では、フィード投稿やストーリー、DMでNFT作品を共有できます。NFT作品の投稿には「Digital collectible」ラベルが付けられ、ラベルをタップするとNFT作品のキャプションや所有者・クリエイターの情報が表示されます。InstagramでNFTを共有する際に費用はかかりません。
なおMeta CEOのMark Zuckerberg氏は、同様の機能をFacebookでも近日中に公開する予定であることを明らかにしています。
NFTは、Web3の基盤となるブロックチェーン技術を活用したもので、中央集権型プラットフォームによる管理を必要としないのが特徴です。一方で、Metaのような中央集権型プラットフォームを象徴する存在がNFTを取り扱うのは、Web3の基本的な概念にそぐわないのではという懸念もあります。この点、Instagram責任者のAdam Mosseri氏は、NFTの取り扱いは「Web3のテクノロジーをより多くの人に広げることが目的」と説明しています。NFTの管理を目的としたものではないため、Web3の考え方に矛盾するものではないとの立場をとっています。