Amazonの電子書籍事業が4月に日本国内で開始される。
日本経済新聞Web版が2月11日、今年4月に米Amazon電子書籍端末『Kindle』の国内販売がスタートすると報じた。販売価格が1万数千円に抑えられると見られることから、主力端末は『Kindle Touch 3G』になる可能性が高い。
一般の国内無線LAN環境で利用可能となる他、ドコモから回線を調達し、携帯回線を利用した電子書籍購入が可能となる(すでに総務省の技術基準適合証明を取得済[PC Watch])。ドコモ回線の使用料は電子書籍の購入代金に含まれるため、書籍購入時に通信費用について別途考慮する必要はない。
昨年報じられていたように、Amazonはすでに大手出版社と契約交渉を進めており、一部出版社とはコンテンツ供給につき基本合意しているとされていた。Amazonは、講談社などが4月に設立する電子書籍の共同管理会社とコンテンツ供給につき一括交渉するとのこと。
現在、日本国内では電子書籍マーケット・規格の乱立が、電子書籍市場の拡大に歯止めをかけているとの見方があったが、Amazonがコンテンツの確保に成功すれば状況が一変する可能性がある。アメリカでは電子書籍の販売価格が紙媒体に比べて安価に設定されているが、日本における販売価格決定に関しては現在のところ不明。続報を待ちたい。