Netflixで映画やドラマを視聴するなら必ず利用したいのが、Netflixアプリに備わっているダウンロード機能とオフライン再生機能です。
本記事では、Netflixの視聴でデータ通信量を浪費しないよう、動画をスマホにダウンロードしてオフラインで楽しむための方法を紹介。ダウンロードできる動画数や有効期限など、あらかじめ知っておきたい注意点も合わせて徹底解説します。
Netflixのダウンロード機能に対応するのは、iOS 9.0以降またはAndroid 4.4.2以降を搭載する端末です。本記事では、iPhoneやAndroidスマホでダウンロードする際の手順を中心に解説しますが、Amazon Fireタブレット(Fire OS 4.0以降)・PC(Windows 10バージョン1607以降)のNetflixアプリでも同機能を利用可能です。
Netflixの動画をダウンロードするときの注意点
動画をダウンロードする際は、データ通信量の消費を抑えるためにまずはWi-Fi環境下で操作しましょう。その他、いくつか事前に知っておきたい注意点を解説していきます。
1つの端末にダウンロードできる数の上限は最大100作品
まず、Netflixではすべての作品がダウンロードできるわけではありません。ダウンロードできる場合には、動画の右側にダウンロードボタン[]が表示されるほか、あらかじめダウンロード対象作品を検索することもできます。
ダウンロードして端末に保存しておける本数は、1デバイスにつき最大100本まで。ダウンロードできるデバイス数は、契約している視聴プランによって1台(ベーシックプラン)、2台(スタンダードプラン)、または4台(プレミアムプラン)に制限されます。
手元のデバイスでダウンロードできない場合は、同時に保存できるデバイスの数を超えている可能性が考えられます。別のデバイスからダウンロード済み動画を削除すると、新たにダウンロードできるようになります。
さらに、一部の作品では1年間にダウンロードできる回数が制限されている点にも注意が必要です。ダウンロードができない場合の対処法は、以下の記事で詳しく解説しています。
ダウンロードした作品には有効期限がある
ダウンロードした作品にはそれぞれ有効期限(視聴期限)があり、期限を過ぎると視聴することができなくなります。
なかには再生後48時間で有効期限が切れるものもあり、引き続きオフライン再生したい場合には再度ダウンロードし直す必要があります。ただし、ダウンロードできる回数に上限が設定されている作品もあるため注意が必要です。
7日以内に有効期限切れとなる作品は、ダウンロードページに残り時間が表示されます。
ダウンロードは一時停止/キャンセルできる
左:iOSの場合右:Androidの場合
ダウンロードの進行中、ダウンロードボタンを再度タップすれば、[すべて一時停止](Android版)や[ダウンロードをキャンセル]を選択することができます。
スマートダウンロード機能が便利
スマートダウンロード機能
Netflixアプリには、便利な「スマートダウンロード」機能が実装されています。
スマートダウンロードとは、同じシリーズ内のダウンロード済み動画を視聴し終えた時点で、続きの回の動画を自動ダウンロードし、視聴済み動画を自動的に削除してくれる機能。Wi-Fiに接続している場合のみ有効です。
左:第1話はダウンロード済み。第2話は未ダウンロード右:第1話の視聴を終えると同時に第2話のダウンロードが開始され、第1話が自動で削除される
スマートダウンロード機能の素晴らしい点は、シリーズ作品を常にオフラインで再生しつづけられるところ。次のエピソードがない場合、最終話が自動的に削除されることはありません。
ストリーミングでの視聴で再生がもたつく場合には、スマートダウンロードの利便性が強く感じられるでしょう。また、シリーズ作品を手動でダウンロードしているユーザーにとっては、その手間を省けるようになります。
本機能は、初期設定でオンになっています。オフにするには、メニューボタン[]→[アプリ設定]→[スマートダウンロード]のスイッチをオフに切り替えるだけです。
Netflixで動画をダウンロード保存する方法
ネットフリックスで動画をダウンロードする方法はとても簡単です。
操作は、ダウンロードできる動画の右側にあるダウンロードボタン[]をタップするだけです。
ダウンロードが完了すると、ダウンロード済みであることを示すアイコンが表示されます。
ダウンロードした動画をオフライン再生する方法
ダウンロードした動画は、アプリの[ダウンロード]タブから確認できます。同じ端末であればどのプロフィールからでも視聴できます(年齢制限を設定したプロフィールを除く)。
ダウンロード済みアイコンをタップし、[再生]を選択するだけですぐに視聴が開始できます。
また、「ホーム」タブや「検索」タブなどからダウンロード済み作品を探して、いつもどおり視聴を開始してもOK。ストリーミング再生ではなく、オフライン再生できるので安心です。
Android版アプリなら、ダウンロードした動画をオフライン再生する際、再生速度が変更できます(ストリーミング再生時も可)。
再生速度は、標準のほか、標準より遅い「0.5×・0.75×」、標準より速い「1.25×・1.5×」の4種類から選択でき、別のタイトルを視聴する度に再生画面から手動で変更し直す必要があります。
ダウンロード保存した動画を削除する方法
ダウンロードできる本数は、1デバイスにつき100本となっています。100本を超えた場合や、ダウンロードできるデバイスの数を超過した場合、新しい動画をダウンロードするためには、ダウンロード済み動画を削除しなければなりません。
個別に削除する方法
iOS版アプリとAndroid版アプリでそれぞれ手順を紹介します。
iOS版アプリの場合
左:ペンボタン[]をタップ右:削除する動画の[×]をタップ
[ダウンロード]タブを開き、画面右上にあるペンボタン[]をタップします。
次の画面で[×]をタップすると、各動画を削除できます。
ダウンロード済みアイコンをタップし、[ダウンロードを削除]を選択することでも各動画を個別に削除できます。
Android版アプリの場合
左:ペンボタン[]をタップ右:チェックを入れて右上のゴミ箱ボタン[]をタップ
「ダウンロード」タブを開き、画面右上にあるペンボタン[]をタップするか、各動画を長押しします。
次に、動画の横にあるボックスにチェックを入れ、ゴミ箱ボタン[]をタップすれば動画を削除できます。
一括で削除する方法
左:[ダウンロードをすべて削除]右:[削除](iOS)
メニューボタン[]→[アプリ設定]→[ダウンロードをすべて削除]→[削除](iOS)/[OK](Android)とタップすると、ダウンロード済みの動画を全部まとめて削除できます。
ダウンロードの設定は変更できる
Android版ではダウンロード先を選択して保存場所を指定できる
Netflixアプリでは、メニューボタン[]→[アプリ設定]でダウンロードに関する4つの設定を変更できます。
1. スマートダウンロード機能を設定する
前述のとおり、Netflixアプリではスマートダウンロード機能が利用できます(Wi-Fi接続時のみ作動)。
[スマートダウンロード]をオンにしておけば、視聴終了後のエピソードが削除され、次のエピソードが自動でダウンロードされます(初期設定:オン)。
2. ダウンロード時の通信環境を設定する
ダウンロードの実行をWi-Fi接続時に限定することができます(初期設定:オン)。
[Wi-Fiのみ]をオフにすると、モバイルデータ通信中のダウンロードを許可することになり、データ通信容量の消費につながります。
3. ダウンロード時の画質を設定する
用意されている画質は「スタンダード」と「高画質」(最大1080p)の2種類。端末のストレージ容量に余裕がなかったりダウンロード時間を短縮したかったりするのであれば[スタンダード]を、映像美を追求したいのであれば[高画質]を選択しましょう。
4. ダウンロードした作品の保存先を選択する(Android版のみ)
Android版アプリでは、ダウンロード先を内部ストレージから外部ストレージ(SDカード)に変更することができます。
Netflixアプリバージョン/iOS版:12.45.0 、Android版:7.68.4 build 38 35048