LINE Pay(ラインペイ)に設定した6桁のパスワードは、決済やチャージ、出金、送金などLINE Payを使うにあたって絶対に必要となるもの。その重要性から、パスワードを忘れたときの再設定には、入念な「本人確認」がおこなわれます。登録不備があった場合には、再設定ができず解約を余儀なくされるほどです。
本記事では、LINE Pay専用パスワードの役割や設定方法を紹介したうえで、パスワードを忘れたときの再設定手順をくわしく解説します。また、再設定できないケースや事前に知っておきたい注意点も併せて紹介します。
LINE Payの「パスワード」とは? どんな時に必要?
LINE Payの「パスワード」とは、主にLINE Pay残高の出入りや登録情報の確認時に入力が求められる6桁の専用パスワードです。
ややこしいですが、LINEアカウント自体のパスワード、またLINEアプリ起動時のパスコードロックとはまったく別のものとなります。
左:LINEアカウントのパスワード中:LINEアプリ起動時のパスコード右:LINE Pay専用パスワード
このパスワードは登録時に設定するのではなく、登録後に任意で設定するものです。しかし、任意といっても、QRコードをはじめとする決済時には必ず求められるので、LINE Payを使う上では事実上必須といってもいいでしょう。
- QRコード、バーコード読み取り決済
- オンラインショップでのLINE Pay支払い
- 請求書支払い
- 銀行口座からのチャージ
- 友だちへの送金
- 銀行口座への出金
- 機種変更でのLINE Payデータ引き継ぎ
- 登録情報の確認・変更
ただ、LINE Pay専用アプリで決済をする場合は、1回の支払い金額合計が29万円以下であればパスワードの入力が必要ありません。
LINE Pay専用アプリの活用術──パスワード設定から支払い、クーポン適用、使える店の検索まで
LINE Payのパスワードを設定する方法
LINE Payのパスワードを設定するには、LINE Payのメインメニューから設定ボタン[]をタップし、[パスワード]へと進みます。
また、わざわざ設定画面に移動しなくても、パスワード未設定の状態でLINE Payのメニュー画面から[QRコード払い]をタップすると、専用パスワードの設定が求められます。
パスワードの設定画面が表示されたら、任意の6桁のパスワードを入力します。パスワードは、使いまわしたり誕生日など単純なものを設定してしまうと乗っ取られる危険性が高まるため、避けたほうが無難でしょう。なお、以下の条件に当てはまる数字は登録できません。
- 同じ数字を3つ連続使用(例:111〜)
- 3つの続いた数字(例:123、876)
- LINE Payに登録された電話番号の下4桁を含む数字(090-1234-5678の場合、5678を含む6ケタは設定不可)
パスワードの入力をしなければLINE Payを起動できないよう、ロックすることができます。
これは必須ではありませんが、万が一紛失や盗難にあった場合に残高やカード情報などを守ることができるので、設定しておくのがおすすめです。
起動時のパスワードロック設定をするには、LINE Payメインメニューの[設定]→[パスワード]と進んで[パスワードロック]をオンにしてください。最後に確認のためパスワードを1回入力すると、起動時のパスワードロックが有効になります。
LINE Payパスワードを忘れたときの再発行の手順
LINE Pay専用パスワードを忘れたときの再設定方法を解説します。ここでは、後述するパスワード再設定ができないケースには該当しない、すべての情報を登録しているユーザーを想定しています。
1本人確認方法を選択
パスワード入力画面に移動し、[パスワードをお忘れの場合]をタップします。すると、次の画面で本人確認用の認証方法を以下2つのどちらかから選ぶことができます。
- LINE Payに登録したクレジットカード、またはLINE Payカードを発行済みであればLINE Payカードの12桁のカード番号
- チャージ用の銀行口座情報
2必要情報を入力する
いずれかを選んだら、必要情報を入力しましょう。どちらか一方しか登録していないユーザーは、本人確認方法を選ぶことなく、すぐに必要情報の入力画面に移動します。
なお、入力情報を5回以上間違えると入力が制限され、自力でパスワード再設定ができなくなってしまいます。その場合には、下記お問い合わせフォームから運営に連絡して解除してもらいましょう。
3音声通話で認証番号を受け取る
認証番号を電話で知らせる旨の案内画面が表示されるので、[確認]をタップ。するとLINEアカウントに登録している電話番号宛てに「0120-926-348」より着信するので、応答してください。
音声ガイダンスで流れる4桁の認証番号を、認証画面に入力します。なお後述するように、音声通話ができない端末は自力でのパスワード再発行が難しくなります。
4臨時パスワードが発行される(メールアドレスを登録している場合のみ)
LINEアカウントにメールアドレスを登録しているユーザーには、6桁の臨時パスワードがメールで送られます。メールドレスを登録していなければ、ここは飛ばして次に進んでください。
臨時パスワードを2回入力したあと、「新しいパスワードを設定しますか?」のポップアップが表示されるので[確認]をタップしましょう。このまま臨時パスワードを使い続けることもできますが、新しいパスワードを設定し直すことをおすすめします。
5新しいパスワードを設定する
ここでようやく、新しいパスワードを設定できます。6桁のパスワードを2回入力して新しいパスワードを設定しましょう。これでLINE Pay専用パスワードの再設定は完了です。
自力でのLINE Payパスワード再設定が難しいケース
LINE Payでは、以下どちらかのケースに当てはまる場合、自力でのパスワード再設定が厳しいのが現状です。
音声通話が利用できない端末を利用している
LINE Payのパスワード再発行時には、LINEアカウントに設定した電話番号への音声通話による本人認証がおこなわれます。
そのため、格安SIM/格安スマホの音声通話なしプランや、SMSのみ受信するデータ専用プランを契約しているなど、音声通話が利用できない端末では認証番号が受け取れずパスワードの再設定ができません。
自力でおこなえる対処法としては、通話可能な電話番号(固定電話など)をLINEアカウントに再登録するしかありません。それもできない状況であれば、最終手段としてお問い合わせフォームから運営に報告してみましょう。
パスワードの再設定に必要な情報を登録していない
LINE Payでは、下記いずれの情報も登録していない、もしくは分からない場合、パスワードの再設定ができません。
- クレジットカード
- LINE Payカード(バーチャルカードも可)
- チャージ用銀行口座
- LINEアカウントに登録したメールアドレス
もしパスワードの再設定をするときに上記いずれの情報も登録していないと、以下の画面が表示され、先に進めなくなってしまいます。
こうなってしまうと、なんとかパスワードを思い出すか、または[アカウントを解約]からLINE Payを解約して再登録するしか方法がありません。ただ解約してしまうと、LINE Payのあらゆるデータが消去されてしまうなどのリスクがあります。
このような状況になったら自力で再発行するのは諦めて、解約する前に一度以下のお問い合わせフォームよりLINEに問い合わせてみましょう。残高だけでも消失せずに済むかもしれません。
LINE Payのパスワードを変更する方法
セキュリティ上の理由などでLINE Payのパスワードを変更したい場合、設定画面から変更が可能です。パスワードを忘れたときの再設定は面倒ですが、パスワードの変更は1分もあれば簡単におこなえます。
LINE Payのメニュー画面から設定ボタン[]タップ。続いて、[パスワード]→[パスワード変更]と進んでください。
現在使用中のパスワードを入力したあとに、新しく設定したいパスワードを2回入力すればパスワードの変更は完了です。
検証したLINEのバージョン:iOS版9.13.0、Android版9.14.1