LINE Pay(ラインペイ)は無料で登録できるスマホ決済で、月額利用料などの維持費は一切発生しません。そのため不要になったり、他のスマホ決済を使いたくなったりしても、それほど解約に迫られることはないでしょう。しかし、何らかのトラブルが発生したときや、やむを得ない事情などで解約したいこともあります。
そこで本記事では、LINE Payを解約する手順や、解約できない場合の原因と対処法などを解説します。LINE Payアカウントを解約するとどのような影響があるのかなど、気になる疑問についても検証しています。
LINE Payアカウントを解約するとどうなる?
実際にLINE Payアカウントを解約する前に、解約で消失してしまうデータや復元の可能性について確認しておきましょう。
残高やLINE Payボーナスはすべて消失
LINE Payアカウントを解約したところ、チャージした残高や特典として付与されたLINE Payボーナスをはじめ、以下のようなデータが消去されました。
- 保有しているLINE Pay残高
- 保有しているLINE Payボーナス残高
- 付与予定のLINE Payボーナス
- 保有しているクーポン
- LINE Payカード(バーチャルカード/プラスチックカード)が無効となる
- 本人確認情報
- 登録した銀行口座の情報
- 登録したクレジットカードの情報
- 支払い履歴
- 残高履歴
- マイカラー履歴・判定
- 家計簿アプリなどの外部アプリとの連動が解除される
なお、LINEアカウント自体を削除した場合、LINE Payアカウントが自動で解約されるわけではありません。LINE Payアカウントを持っている人は、あらかじめLINE Payを解約した後でないと、LINEアカウント自体が削除できないシステムになっています。
コインやLINEポイントは残る
一見、LINE Payアカウントの解約に影響されそうなコインやLINEポイント、またこれらの獲得履歴などは、LINE Payアカウントを解約しても消えませんでした。
- 購入済みのLINEコイン残高
- 獲得したLINEポイント
- LINE Outのチャージ済みコールクレジット
- 購入済みのスタンプ
これらのデータは、LINE Payアカウントの解約では消失しませんが、LINEアカウント自体を削除すると消えてしまいます。
復元は不可能だが再登録はできる
LINE Payアカウントを解約してしまうと、前述で述べたとおり残高などが消失します。そして、解約後はいかなる理由であってもこれらのデータは復旧はできません。
しかし、解約によってLINE Payが二度と使えなくなるわけではなりません。解約後に再度LINE Payアカウントを登録すれば、再びゼロベースでLINE Payを使うことができます。以前のアカウントと同じ銀行口座や同じ身分証で本人確認をしても問題ありません。
なお、「LINE Payアプリ」を削除(アンインストール)してしまった場合には、再度インストールすることで引き続き利用できます。LINE Payアプリを削除したところで、LINE Payアカウントは解約されません。
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LINE Payアカウント解約の手順
それでは、実際にLINE Payアカウントを解約する方法を順番に説明します。
1LINE Pay残高をすべて使い切る
LINE Pay残高が216円より多い場合は、残高を放棄するか、もしくは銀行出金(現金化)しなければ解約できない仕組みになっています。
残高放棄は、無条件でお金を捨ててしまうようなものなので当然おすすめできません。銀行出金は手数料がかかるうえに、本人確認を済ませていないと利用できない機能です。
そのため、216円以下になるまで事前にLINE Pay決済で使い切ってしまうのが得策でしょう。
2LINE Payのメインメニューから設定に進む
LINEアプリの「ウォレット」タブからLINE Payの項目をタップ。LINE Payのメインメニューを下にスクロールし、設定ボタン[]をタップしてください。
3注意事項を確認したうえで解約ボタンをタップ
設定画面から、[解約]タップすると解約の注意事項が記載されている画面に移動します。[解約]を押したあとに、最終確認画面で[はい]をタップすればLINE Payアカウントの解約は完了です。
自動でLINE Pay画面が閉じ、「ウォレット」タブに移動します。解約後「ウォレット」タブのLINE Pay残高が記載されていた欄は「LINE Payをはじめる」に表記が変わります。ポイントやコインはそのまま残っていることも確認できました。
また、解約と同時にLINEウォレットの公式アカウントから解約完了のメッセージが届きます。
LINE Payアカウントを解約できないケース
LINE Payアカウントの解約は、以下に当てはまる場合、すぐに実行することができません。
- LINE Pay残高が216円より多い場合:LINE Pay決済などで216円以下にするか、残高放棄か出金(引出し)をすると解約できます
- 決済/送金が進行中である場合:取引/送金が完了後に解約可能となります
- LINE Pay カードで売上確定前の決済がある場合:LINE Pay カードでは決済後、売上データが確定するまで数日から最大2か月程度かかる場合があります。売上データが確定するまでは、解約できません
- LINEほけんに加入している場合:LINEほけんを解約するまではLINE Payの解約ができません
- LINEスマート投資に加入している場合:LINEスマート投資のアプリ連携を解除すると、LINE Payの解約ができるようになります
- LINE Payが利用停止状態である場合:端末を紛失した場合などLINE Payの利用を停止している場合、利用停止の解除後に解約が可能となります
以上に該当する場合は、解約できない原因を個別に解消するか、LINEのお問い合わせフォームより解約を申請しましょう。
LINE Payカードのみ解約する方法
LINE Payアカウントを解約すると、自動的にLINE Payカード(バーチャル、プラスチック両方)も無効となります。しかし逆の場合、つまりLINE Payカードを解約しても、LINE Payアカウント自体は消えることがありません。
もし、LINE Payカードの紛失や不正利用、情報流出などがあった場合には、LINE Payカードのみを利用停止にするか、解約するといいでしょう。解約後も、QRコードなどほかの手段での決済ができるほか、LINE Payカードの再発行も可能です。
LINE Payカードを一時停止、もしくは解約するには、LINE Payのメインメニューから赤枠の数字部分をタップします。LINE Payカードのメニュー画面に移動するので、ここで「カードを利用」項目をオフにしておくとLINE Payカードの一時停止ができるようになります。
解約する場合はメニューの[カードを解約]を選択しましょう。
続く画面で[カードを解約]をタップし、最終確認画面で[確認]を押せばLINE Payカードの解約は完了です。
なお、LINE Payカードの解約をすると、Google Payに登録したLINE PayカードによるQUICPay決済が利用できなくなります。再びLINE Payカードの登録をした場合は、Google Payへの登録も再度おこなう必要があるので注意しましょう。