LINE(ライン)のオープンチャットでは、管理者および共同管理者はスパムフィルター(NGワード)を設定できます。NGワードに設定された言葉がトークルーム内に投稿されると、自動的にそのNGワードを含んだメッセージが削除されます。
そこで本記事では、LINEオープンチャットでトークルームにNGワードを登録する方法や、設定されたNGワードを投稿すると実際にどうなるのかなどについて解説します。
LINE「オープンチャット」とは──基本の使い方と便利ワザまとめ
LINEオープンチャットでNGワードを設定する方法
LINEオープンチャットではスパムフィルター、いわゆるNGワードの設定が可能です。設定されたNGワードがトークルームに投稿されると、そのメッセージは自動的に削除されます。NGワードの設定は、管理者および共同管理者のユーザーのみ可能です。通常のユーザーがNGワードを設定することはできません。
LINE基準のNGワードも
オープンチャットにはLINEが独自に定めたNGワードもありますが、詳細は非公開となっています。本項目で解説する手順で登録されたNGワード以外にも、LINE側で定めたNGワードによりメッセージが削除される場合があります。
1メニューから「Bot」を選択し、「スパムフィルター」をオンに
左・中:iPhoneの場合右:Androidの場合
iPhoneの場合は画面右上の[]から[Bot]を選択、Androidの場合は[∨]から[Bot]を選択します。
「スパムフィルター」の[OFF]ボタンをタップし、[ON]にします。
2NGワードの条件を設定
NGワードが削除される条件のうち、[NGワードと完全一致するメッセージのみを削除]または[NGワードを含むメッセージを削除]のいずれかを設定します(それぞれの違いは後述)。
[+NGワードを登録]をタップし、NGワードを登録していきます。
3NGワードを登録
NGワードに設定したい言葉を入力し、[+登録]をタップします。入力できる文字は2〜20文字、「@」や「#」、スペースは入力できません。
これでNGワードの登録は完了です。登録されたNGワードは一覧で表示されます。
NGワードを削除する場合
NGワードを削除する場合は、登録したNGワードの横にある[×]ボタンをタップし、確認画面で[OK]をタップするだけです。
トークルームにNGワードを投稿するとどうなる?
NGワードを投稿した場合、トークルームにどのような現象が起きるのかを検証しました。
NGワードとして設定されているキーワードを含むメッセージを投稿すると、上の画像のようにトークルームから一瞬で自動削除されます。
NGワードの設定条件には[NGワードと完全一致するメッセージのみを削除]と[NGワードを含むメッセージを削除](=部分一致)があるので、それぞれ設定した際にどうなるのか違いを解説します。
完全一致による自動削除
スパムフィルターの設定で、[NGワードと完全一致するメッセージのみを削除]を選択した場合、設定されたNGワードと完全に一致するメッセージが投稿されると自動的に削除されます。
「ねこ」をNGワードに設定していた場合、「ねころぶ」「ねこ飼いたい」はセーフ
たとえば、「ねこ」というキーワードをNGワードに設定していた場合、「ねこ」というキーワードが投稿された場合のみ自動削除されます。
「ねころぶ」「ねこ飼いたい」など、「ねこ」というキーワードが部分的に含まれていても、NGワードと完全に一致していないため、自動削除されることはありません。
部分一致による自動削除
スパムフィルターの設定で[NGワードを含むメッセージを削除]を選択した場合、投稿されたメッセージの中に設定されたNGワードが含まれていると自動的に削除されます。
「ねこ」をNGワードに設定していた場合、「ねころぶ」「ねこ飼いたい」もNGワード
たとえば、「ねこ」というキーワードをNGワードに設定していた場合、「ねころぶ」「ねこ飼いたい」などの言葉は「ねこ」というキーワードが部分的に含まれているため、自動削除されてしまいます。
管理者・共同管理者はNGワードの投稿履歴を確認できる
管理者および共同管理者は、NGワードを設定できるだけではなく、誰が何回NGワードを投稿したのか確認することができます。
NGワードの投稿履歴を確認する方法
左・中:iPhoneの場合右:Androidの場合
まず、iOS版LINEなら画面右上の[]から[Bot]、Android版LINEでは[∨]から[Bot]を選択します。
[履歴]タブをタップすると、誰がどのようなNGワードを投稿したのか一覧表示されています。
一定回数以上NGワードを投稿すると強制退会ボタンが出る設定
同じユーザーが一定回数以上NGワードを投稿すると、ユーザー名とともに[強制退会]ボタンが表示されるようになります。
もともと強制退会は、管理者または強制退会の権限を与えられた共同管理者であれば可能ですが、NGワードを一定回数以上投稿するユーザーを強制退会の対象としてサジェストするものといえるでしょう。
なお、強制退会ボタンが表示される回数は、1〜10回の中から設定可能です。
特定のユーザーをオープンチャットのトークルームから強制退会させる方法については、下記の記事で詳しく解説しています。