LINE(ライン)のオープンチャットには、通常トークのメッセージ送信取り消し機能とほぼ同じ働きをする「完全削除」が存在します。
一度送ったメッセージをLINEオープンチャットのトークルームから完全に削除できる便利機能ですが、相手にバレてしまう可能性はあるのかどうかは気になるところ。「完全削除」とは別に選択できる「削除」機能についても解説します。
LINEオープンチャットでメッセージを消す「完全削除」とは
通常のLINEトークにおける送信取り消しは、一度送ってしまったメッセージ(スタンプや写真なども含む)を自分はもちろん、相手のトークルームからも削除できる便利機能です。オープンチャットには、送信取り消しとほぼ同じ効果のある「完全削除」があります。
使い方は簡単。オープンチャットのトーク内で、取り消したいメッセージを長押しし、[完全削除]→[完全削除]と選択するだけです。
自分以外のメンバーの画面。完全削除されたメッセージは、きれいに無くなる
完全削除をおこなうと、自分側はもちろん、相手側(他のオープンチャットルームメンバー)の画面からもメッセージが完全に消えます。
完全削除なら痕跡が残らないのでバレない
1対1トーク、複数人・グループトークで利用するメッセージの送信取消を使ったときの挙動
通常のLINEトーク画面で送信取り消しを使うと、「メッセージの送信を取り消しました」という表示が残ってしまいます。そのため、取り消したメッセージ自体は消えますが、送信取り消しした事実はバレてしまいます。
「完全削除」をしたメッセージは表示されない
ところが、オープンチャットの「完全削除」では、削除した跡が一切残りません。
メンバーの誰かがメッセージを完全削除する前に閲覧している可能性もありますが、完全削除した事実を原則知られることなくメッセージをトークルームから削除できるのです。
注意点1:管理者・共同管理者は他メンバーのメッセージを完全削除できてしまう
LINEオープンチャットで新しいチャットルームの作成者は自動的に「管理者」となり、メンバーの強制退会やチャットの削除など、作成したオープンチャットの運営・管理に関するすべての権限が与えられます。
管理者は自分以外のメンバーのメッセージも選択して完全削除できる
管理者がメッセージの完全削除を選択すると、他のメンバーのメッセージも削除できてしまいます。また、オープンチャットの一部権限が与えられる「共同管理者」も、他メンバーのメッセージ削除が可能です。
これまで、1対1トークや複数人・グループトークでは自分のメッセージ限定で送信取り消しが使えましたが、オープンチャットの管理者・共同管理者は自分以外のメンバーのメッセージまで削除できてしまうため、完全削除をおこなうときは注意が必要です。
とはいえ、管理者として不快なメッセージを強制的に削除できる点では重宝するでしょう。
注意点2:メッセージの「削除」は相手側には残ったままになる
左:メッセージを長押しすると[削除]ボタンが表示される右:[削除]の確認画面では「相手側のメッセージは削除されません」と確認が表示される
LINEオープンチャットのトークルームでメッセージを長押しすると、[完全削除]とは別に[削除]ボタンが表示されます。
[削除]ボタンをタップすれば相手側でもメッセージが消えると思いがちですが、ただの「削除」では自分の端末上でのみメッセージが削除されるのであって、相手側には残ったままなのです。
自分のオープンチャット画面では消えたメッセージも、他のメンバーの端末上では表示された状態のままのため、相手からも完全にメッセージを削除したいなら完全削除をするといいでしょう。
検証したLINEのバージョン:iOS版9.12.0、Android版9.14.1