LINEアプリ(iOS/Android)を最新のバージョン8.17.0にアップデートすると、起動時に「サービス向上のための位置情報利用に関するお願い」という画面が表示され、「位置情報」や「LINE Beacon」の利用に同意するか意思確認がおこなわれるようになりました。
このポップアップが表示された場合にどのように対応すればよいのか、その意味や対処法などについて解説します。
位置情報やLINE Beaconの利用に同意するとどうなる?
位置情報やLINE Beaconの利用にチェックをした状態で[OK]をタップすると、LINEのプライバシー設定にある「位置情報の取得を許可」「LINE Beacon」のオプションが有効になります。
これにより、大規模災害などの緊急時や、天候変化のお知らせ、近くのお店のクーポン・広告など、LINEを通じてより詳細な位置情報に応じたコンテンツの配信がおこなわれるようになります。具体的にはどのようなことなのでしょうか。
LINE NEWSにおける国民保護情報の表示イメージ
LINEクーポンの画面
大規模災害や天候の変化に関するお知らせの配信については、Jアラート/Lアラートを通じて国や自治体から発信される緊急の「避難情報」「国民保護情報」をLINEアプリで受け取れるサービスでの利用を予定しているとのこと。
また、クーポンや広告の配信に関しては、近くにある店舗のクーポン配信など利用端末の位置情報から広告表示が行われる可能性があると説明されています。
LINEでJアラートなど国民保護情報や災害の避難情報が受信可能に
同意するとLINEに取得される情報
位置情報の利用に同意すると、利用端末にLINEアプリの画面が表示されている時にLINEが位置情報と移動速度を取得することがあり、取得情報はプライバシーポリシーに従って取り扱うとのことです。
またLINE Beaconは、店舗などに設置された端末から発信されるBluetooth信号をユーザーが受信して、LINE上でメッセージなどを受け取ることができる仕組みで、実は以前から利用できた機能です。
これに同意して利用する場合、ユーザーのビーコン接触情報(通信したビーコン端末情報や通信日時等)を取得してサービス改善や広告配信などに活用するほか、LINE関連サービスの提供会社やLINEの業務委託先にも共有されることがあるとしています。
位置情報やLINE Beaconの利用には同意したほうがいいの?
これら情報提供への同意は任意で、同意しなくてもLINEアプリの従来の機能は引き続き使うことができます。ただし、上述の位置情報やLINE Beaconを利用した機能は使えません。
今回の情報提供のお願いは、今後開始が見込まれているだけ(実際にはまだ始まっていない)のサービスのために同意を求めているとみることもできます。実際にサービスが開始されてから同意を検討するなど、しばらく様子をみるのも一つの選択でしょう。
その場合、ポップアップ画面で「上記の位置情報の利用に同意する」「LINE Beaconの利用に同意する」の2項目のチェックを外してから[OK]をタップすれば問題ありません。
あとで設定をオフにしたり情報を削除したい場合は?
すでに位置情報やLINE Beaconの利用に同意したけれど、やっぱり情報を取得されたくないという場合も、必要に応じていつでも設定をオフにすることが可能です。
「ホーム」タブの設定ボタン[]から[プライバシー管理]→[情報の提供]へとタップして進みます。
ここで[位置情報の許可]や[LINE Beaconの設定]をオフにすれば、位置情報やLINE Beaconの利用を無効化できます。
さらに、この画面で[情報の削除]を選択すると、すでにLINEに取得されたそれぞれの情報を削除することも可能です。