LINE Beacon(ラインビーコン)は、ユーザーの位置情報を読み取って近辺にある店舗のお得な情報やクーポンなどを配信する機能です。たびたびLINE Beaconの利用に同意するかを確認する画面が表示されるため、どうすればよいのか迷ってしまう人も多いでしょう。
本記事では、LINE Beaconの設定方法に加えて、利用に同意した際にどんなメリット・デメリットなどがあるのかについて解説します。
LINE Beacon(ラインビーコン)とは?
LINE Beacon(ラインビーコン)は、お店などに設置されたビーコン端末(Bluetooth発信機)から配信されるクーポンやセール情報、特別なメッセージなどを、LINE公式アカウントを経由してLINEで受信できるサービスです。
LINE Beaconを有効にしておくことで、スマホ画面を使ってワンタッチで買い物をしたり、現在地の近辺にある店舗のお得情報を受け取ったりすることができます。
位置情報を取得してお店の情報やクーポンを受信できる
LINE Beaconを受信すると「トーク」タブに表示される
LINE Beaconの設定が有効であるユーザーが対象店舗の近くを通過すると、LINEの「トーク」タブの上部にお得なクーポンや商品情報が表示される仕組みです。表示部分をタップして公式アカウントを友だち追加すれば、クーポンを受け取れます。
「Tappiness」からLINE Beaconを受信
また、キリンビバレッジが提供する自動販売機「Tappiness(タピネス)」にはLINE Beaconが搭載されています。
LINE Beaconの設定と、スマホのBluetooth・位置情報サービス設定をオンにしたうえで、自販機にLINEの画面をかざせば商品を購入可能。現金、LINE Pay、電子マネーでの決済に対応しています。
ドリンクを購入すると1ポイントが付与され、時期によってはお得なキャンペーンも実施されています。
LINE Beaconのデメリットは? 同意すべき?
LINEを利用していると、LINE Beaconの利用に同意を求める画面が表示されることがあります。
LINE Beaconの同意画面
前述の通り、LINE Beaconの設定が有効になっていると、対象店舗の近くを通過した際にクーポンや商品情報を受け取れるというメリットがあります。それに対し、LINE Beaconの利用に同意するデメリットは、情報を取得される点が挙げられます。
LINE Beaconや位置情報などの設定が有効になっていると、位置情報やビーコン接触情報をLINEや公式アカウント運営者に取得されることになります。LINE Beaconの利用規約でも「LINE関連サービスを提供する会社や当社の業務委託先にも共有されることがある」と明記されています。
こうした点を好ましくないと考える人は、[同意しない]を選択してください。
LINE Beaconの設定方法(iPhone/Android)
LINE Beaconを利用するには、以下の条件を満たしている必要があります。
- 位置情報サービスが「オン」になっている
- Bluetoothが「オン」になっている
- LINE Beaconの設定が「オン」になっている(利用に同意している)
LINEアプリ(iOS/Android版)のバージョンは8.17.0以上が必要です。また、iPadやAndroidタブレットはサポート対象外となります。
位置情報サービスをオンにする
位置情報の設定方法は、iPhoneとAndroidスマホで異なります。
iPhoneの場合
左:[位置情報サービス]をオンにする右:LINEの位置情報利用を許可する
iPhoneの「設定」アプリから[プライバシー]→[位置情報サービス]と進み、[位置情報サービス]をオンにします。次に下部のアプリ一覧から[LINE]を選択し、[常に]に設定してください。
位置情報の利用で[常に]を選択し、[正確な位置情報]をオンにすると、バックグラウンド(LINEアプリを使用していない状態)での受信が可能です。
[このAppの使用中のみ許可]を選択、または[正確な位置情報]をオフに設定している(iOS 14以上の場合)と、フォアグラウンド(LINEアプリを使用中の状態)での受信のみとなる場合があります。
Androidスマホの場合
検証端末:Pixel 3a(Android 11) 左:位置情報をオンに設定右:アプリ一覧でLINEの位置情報へのアクセスを許可
Androidスマホは機種やOSバージョンにより操作手順が若干異なる場合がありますが、基本的には「設定」アプリから[位置情報]を選択し、[位置情報の使用]などの項目をオンにすれば完了です。
また、アプリの一覧から[LINE]を選択し、権限設定で位置情報へのアクセス権限も有効にしておきましょう。
Bluetoothをオンにする
Bluetoothの設定方法もiPhoneとAndroidスマホで異なります。
超入門、Bluetoothの基礎知識──接続方法からつながらないときの対処法まで【iPhone/Android】
iPhoneの場合
左:設定アプリからBluetoothをオン中:LINEへのBluetoothのアクセスを許可右:コントロールセンターからBluetoothをオン
「設定」アプリから[Bluetooth]を選択し、[Bluetooth]をオンにします。LINEへの[Bluetooth]のアクセス許可がオンになっているかも忘れず確認しましょう。
コントロールセンターを開いてBluetoothボタンをタップし、オン/オフを切り替えることもできます。
Androidスマホの場合
検証端末:Pixel 3a(Android 11) 左:設定アプリからBluetoothをオン右:クイック設定パネルからBluetoothをオン
Androidスマホの場合、操作手順やボタンの項目名が機種によって異なります。たいていは「設定」アプリから[接続済みのデバイス](または[接続済みの端末]あるいは[ネットワーク]など)から[Bluetooth]を選択し、Bluetoothを有効にしてください。
画面上部から下方向にスワイプしてクイック設定パネルを表示させ、オン/オフを切り替えられる場合もあります。
LINE Beaconをオンにする
LINEアプリでは「ホーム」タブの設定ボタン[]から[プライバシー管理]→[情報の提供]と進み、[LINE Beacon]を有効にします。
同意の確認画面が表示されるので、[同意して利用開始]をタップすれば完了です。この際に、Bluetoothを有効にするか尋ねられる場合もあるので、オンにしてください。
LINE Beaconの受信履歴を確認する
過去に受信したLINE Beaconの情報は、履歴として確認することができます。
「ホーム」タブの設定ボタン[]から[プライバシー管理]→[情報の提供]→[LINE Beacon受信履歴]の順にタップします。
履歴を確認できるのは過去31日間まで。位置情報、Bluetooth、LINE Beaconのいずれかでも有効になっていないと履歴は残りません。
検証したLINEのバージョン:iOS版10.21.0、Android版10.21.3