LINEで位置情報を送る方法──相手の居場所がわかるかなど疑問点も解説

LINE（ライン）には、自分の現在地や任意の位置情報を共有できる機能があります。トークなどで友達に待ち合わせ場所をスムーズに伝えられたり、緊急時の対応に活用できたりと、なかなか役に立つ機能です。一方で、LINEで位置情報を利用するのに不安を感じる人も少なくないでしょう。

本記事では、LINEの位置情報共有機能についての詳細や位置情報の送り方を解説します。また、位置情報が勝手に送信されることはあるのか、現在地をリアルタイムで共有できるのかなど、よくある疑問点についても答えています。

LINEで自分の居場所（位置情報）を相手に伝える方法は、大きく分けて次の3つです。

これらはいずれも、自分で操作して初めて位置情報が共有される仕組みです。つまり、相手がこれらの操作をしていない限り、その人の現在地をLINE上で知ることはできません。

同様に、自分から積極的に位置情報を送らない限り、LINEの友だちに勝手に居場所が伝わることもありません。

LINEで位置情報を利用したくない人は、端末の「設定」からLINEアプリの位置情報へのアクセス権限をオフにしてしまいましょう。AndroidスマホおよびiPhoneの操作方法をそれぞれ紹介します。

端末の「設定」から［位置情報］などの項目を開き、「位置情報を使用」のオン／オフを切り替えましょう。スイッチをオフにすると、すべてのアプリで位置情報が使用できなくなります。

位置情報の利用を止めたいのがLINEだけの場合は、「位置情報」画面から［アプリへの位置情報の利用許可］をタップ。インストールされているアプリの一覧からLINEを選択します。

オンにするなら「アプリの使用中のみ許可」または「毎回確認する」、オフにするなら「許可しない」を選択してください。機種やバージョンによって操作方法は異なる場合はありますが、おおよそ同じ手順で設定できるはずです。

「設定」アプリから［プライバシーとセキュリティ］→［位置情報サービス］と進み、「位置情報サービス」のオン／オフを切り替えます。

オフにする際は確認メッセージで［オフにする］を選択すると、すべてのアプリで位置情報サービスが利用できなくなります。

LINEアプリの位置情報を設定するときは、「位置情報サービス」画面のアプリ一覧から[LINE]を選択。オンにする際は「次回または共有時に確認」「このアプリの使用中」「常に」のいずれかを選択してください。

「しない」を選択すると、LINEアプリによる位置情報の利用がオフになります。

「位置情報サービス」画面のアプリ一覧にLINEがない場合、LINEアプリから設定する必要があります。LINEアプリを開き、設定ボタン​をタップします。プライバシー管理→情報の提供を選択。「位置情報の取得を許可」のオン／オフを選択してください。

「オフ」にすると、LINEアプリによる位置情報の利用がオフになります。

LINEでは、友だちやグループと位置情報を共有する方法はトークだけに限りません。ノート機能やLINE VOOMを使って共有することもできます。

LINEのトークでは、自分の現在地や特定の場所など、位置情報を相手に直接送ることができます。グループトークでも共有できるため、待ち合わせ場所やおすすめスポットなどを、言葉で説明しなくても地図付きでわかりやすく伝えられます。

LINEの「ノート」は、グループトークに参加しているメンバーにとっての掲示板のような役割を果たす機能です。ここに避難場所など位置情報を記録しておけば、いつでも見返すことができます。

ノートは1対1の個別トークやオープンチャット、複数人トークでも利用可能です。

LINE VOOM（旧タイムライン）では、写真や動画などと同じように位置情報も追加できます。位置情報を投稿すると友だちを含むフォロワーに位置情報が共有されます。手順はノートにおける投稿と似ています。

LINEで自分の位置情報がどのように使われるのか、友だちに位置情報がバレないのかは気になるところです。以下では、LINEがユーザーの位置情報をどのように利用するのかを解説します。

LINEで位置情報が利用される場面として、具体的には以下が挙げられます。

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  位置情報の利用の許可をオフにしても、手動で位置を選択することで機能自体の利用は可能

「トークなどで位置情報を送信する」は、文字通りLINEの友だち同士で位置情報を共有できる機能です。シェアのやり方は、前述の通りです。

加えて、位置情報の利用を許可すると、特典・お知らせが受け取れるようになります。

LINE Beacon（ビーコン）は、店などに設置されたBluetooth送信機から配信されるクーポンやセール情報などを、LINE公式アカウントを経由してLINEで受信できるサービスです。またLINEは、端末の位置情報に最適化された広告表示にも利用しています。

Jアラート/Lアラートを通じて国や自治体から発信される緊急の「避難情報」「国民保護情報」をLINEで受信できる機能も備わっています。現在地と連動した防災速報は、LINE公式アカウントの「LINE スマート通知」を友だち追加することで受け取れます。

上記の機能がいずれも必要なければ、LINEアプリによる位置情報へのアクセス許可をオフにしても問題ありません。

ちなみに、LINEアプリによる位置情報の取得を許可した後に、LINEアプリが取得した位置情報を削除することもできます。簡単に操作できるので、位置情報の初期設定にそこまで悩む必要はないかもしれません。

取得した位置情報を削除するには、設定ボタン​​からプライバシー管理→情報の提供→情報の削除の順にタップし、「位置情報」の項目で削除を選択します。

LINEアプリの位置情報共有機能を利用しても、それだけで友だちにリアルタイムで居場所が知られるようなことはありません。

あくまで位置情報へのアクセスをLINEアプリに許可しているだけの状態なので、自分から積極的に友だちに共有しない限り、自分の位置情報はバレない仕様です。

LINEでの位置情報利用について、よくある疑問点とその答えについてまとめています。