LINEのトークやメニューなどで表示される文字のフォントを、かわいくおしゃれに変更したいという人は少なくありません。この記事では、iOS版/Android版LINEで文字フォントを変更する方法はもちろん、フォントアプリやデコ文字でかわいく入力する方法などを解説します。

LINEアプリ内の設定では3種類の「無料フォント」が利用できます。さらに「LYPプレミアム」に登録することで、11種類の「会員限定フォント」の利用も可能です。
これは、iOS版LINEもAndroid版LINEも同じです。従来、Android版LINEユーザーはLINEアプリにフォント変更機能がありませんでしたが、LYPプレミアム提供に伴うリニューアルによってフォントを変更できるようになった格好です。
なお、かつてLINEラボ(試験機能)に搭載されていた「カスタムフォント」は2023年10月(iOS版LINEバージョン13.17.0以降)に提供終了しました。
LINEのフォントを変更するには? かわいいフォントで送りたい
LINEのフォントを変更してかわいい文字でメッセージを送るにはどうすればいいのか。本記事では、以下4つの方法でLINEのフォントを変更する手順を紹介します。
端末にデフォルトで用意されているフォントは数種類しかないケースが多く、好みの字体が見つからないかもしれません(方法2)。そこで「LYPプレミアム(方法1)」「フォント変換専用のアプリやサイト(方法3)」を使えば、豊富なフォントの中から好きな字体を設定できます。
方法1:LINEアプリで設定できる14種のフォントから選ぶ(iPhone/Android)
LINEアプリで、「無料フォント」と「会員限定フォント」の計14種類のフォントが設定できるようになりました(iOS版LINEはバージョン13.18.1以降、Android版LINEはバージョン13.19.1より適用)。
デフォルトで設定されている「基本フォント」を含む3種の「無料フォント」は、誰でも利用できます。11種類の「会員限定フォント」は、LINEヤフーの提供する月額508円のサブスク「LYPプレミアム」に登録すれば利用できるようになります。



「ホーム」タブの設定ボタン
→ と進むと、好みのフォントを選択できます。「LYP」マークのついたフォントはLYPプレミアム会員限定フォントで、「LYP」マークの入っていないフォントは無料で利用できます。選択できたら
をタップすれば、設定は完了です。

フォントを変更すると自分のLINEアプリにのみ適用され、トークルームや設定画面などで表示されます。なお、変更はひらがな・カタカナ・漢字・アルファベットにのみ適用され、それ以外の言語では適用されません。
LYPプレミアム会員はLINEアプリのフォント機能のほか、1200万種類以上のスタンプが使い放題になったり、LINE通話の着信音・呼出音を好きな音楽に設定できたりと、さまざまな会員限定特典が受けられます。
方法2:端末の設定でフォントを変更する(Androidのみ)


Androidスマホ本体の設定からフォントを変えることで、連動してLINEアプリ内のフォントも変更できます。ただし、一部のAndroidスマホではフォントの変更ができないため、その場合は後述するフォントアプリを利用できます。
また、Androidスマホの設定でフォントを変えると、LINEアプリだけではなくスマホ全体のフォントが変更されます。LINEアプリのフォントのみ変更することはできないという点に注意してください。


例:AQUOS sense4の設定画面
Androidスマホでフォントを変更する方法は機種によって異なります。プリセットされているいくつかのフォントを適用できる場合もあれば、別のフォントをストアなどから追加して楽しめるケースもあります。
たとえばAQUOSシリーズでは、端末の「設定」で[ディスプレイ]→[文字フォント設定]→[文字フォント切替]と進んでカスタマイズできます。


フォントを選択後、[再起動して変更]をタップすると、スマホが再起動され、フォントの設定が完了します。
GalaxyシリーズおよびOPPOシリーズでの変更方法は以下を参照してください。
Galaxyシリーズの場合



検証端末:Galaxy S21 5G(Android 12)
端末の「設定」を開き、[ディスプレイ]→[文字サイズとフォントスタイル]→[フォントスタイル]と進みます。
[フォントをダウンロード]を選択し、ストアからフォントをインストールまたは購入しましょう(Galaxyアカウントへのログインが必要)。一部無料のフォントもありますが、多くは有料のフォントです。

フォントをインストール後、「フォントスタイル」画面でインストールしたフォントを選択できるようになります。
OPPOシリーズの場合



検証端末:OPPO Reno3 A(Android 13)
端末の「設定」から[ディスプレイと明るさ]→[フォント&表示サイズ]と進みます。
[詳細]をタップし、一覧から好みのフォントを選択。[適用]をタップすればフォントの変更は完了です。中には日本語フォントに対応しておらず、英数字にしか対応していないフォントもあるので注意してください。
方法3:LINEの文字フォントを変換できるアプリ・サイトを使う(iPhone/Android)
一部のAndroidスマホでは、端末の設定でフォント変更できない場合があります。またiPhoneでは、フォントアプリをインストールしても、LINE上でフォント変更を適用できない仕様になっています。たとえ端末上の設定でフォントの変更ができても、メッセージを送った相手にはフォントの変更が反映されません。
そこで、LINEでメッセージを送った相手のトーク画面にも反映されるフォントアプリ・サイトを紹介します。
なお、以下の記事ではインスタグラムで使える特殊文字・フォント変換アプリを解説しています。LINEで利用できるアプリもあるため、参考にしてください。
直接入力できるキーボードアプリ「Fonts」
iPhone・Andoroidスマホのどちらでも使えるキーボードアプリ「Fonts」を紹介します。
「Fonts」では、選択したかわいいフォントを使ってスマホのキーボードから直接文字を入力が可能です。ただし、対応しているのは英字(筆記体や囲み文字などがある)のみで、ひらがなやカタカナのフォントは用意されていません。



iPhoneの画面
まずは、「Fonts」アプリをダウンロードします。
続いて、iPhoneでは設定アプリにある[一般]から[キーボード]を選択し、もう一度[キーボード]をタップします。続いて[新しいキーボードを追加...]へ進み、画面真ん中あたりにある「他社製キーボード」で[Fonts]を選びましょう。



Androidスマホの画面
Androidスマホでも同様に、まずは「Fonts」アプリをダウンロードしておきましょう。
Androidスマホの種類によって操作方法が違うケースもありますが、ここで利用しているAQUOS Sense4では、設定アプリにある[システム]から[言語と入力]→[画面キーボード]の順にタップします。続いて[+画面キーボードを管理]にある「Fonts」をオンにすればOKです。


iPhoneの場合
LINEを起動して、キーボードを「Fonts」に切り替えましょう。iPhoneでは、キーボードの左下にある地球儀マークを数回タップするとFontsキーボードが出てきます。


Androidスマホの場合
Androidスマホでは、キーボードの右下にあるキーボードマークをタップして「Fonts」にチェックを入れると切り替えられます。

有料版でないと利用できないフォントもありますが、無料版でも十分使えます。ただし、対応しているフォントは英字のみで、ひらがなやカタカナ専用のフォントは用意されていません。
日本語の特殊文字にも対応「フォントくん」
アプリ「フォントくん」では、崩れた見た目がかわいい「へた字」文字や、下線や丸枠などの装飾が施されたひらがなフォント、英字の筆記体、白抜き文字などのフォントが豊富に用意されています。
「フォントくん」で指定したフォントに変換したテキストをコピー後、LINEアプリのメッセージ入力欄にペーストして使います。

アプリを開いたら、画面上部のテキストボックスに文字(ここではひらがな)を入力します。すると、各フォントで変換された文字が一覧で表示されます。
この中から好きなフォントを探し、右端にある[コピー]をタップしてください。


あとはLINEのメッセージ入力時にコピーした文字をペーストして送信すれば完了です。相手のトークでも、フォントくんで変換した特殊文字が反映されます。
「フォントくん」では、日本語はひらがなのみ対応しており、漢字、カタカナは変換できません。
ガーリーなフォントや特殊絵文字が選べる「LETTY」
「LETTY」では、おしゃれなフォント以外にも、かわいい特殊文字・記号を使ったフォント変更ができます。アプリ版はiPhoneでのみ利用可能ですが、Webサイト版であればAndroidスマホユーザーも「LETTY」を使えます。
どちらも使い方はほぼ同じなので、本記事ではアプリ版での手順を解説してます。


アプリ版LETTY
LETTYを開いたら、画面下の入力欄(Web版では画面上部)にテキストを入力します。続いて、各フォントの入力欄の右にある変換ボタン(右画像②)をタップすると、それぞれ特殊フォントで変換されたテキストが表示されます。
あとは好きなフォントを選んでコピー(右画像③)してください。Web版LETTYでも手順はほぼ同じです。



文字入力欄の左側にあるキラキラボタンをタップすると、特殊絵文字・記号が使えるようになります。ヒトデや記号、ハート、羽のマークが表示されたタブごとに、おしゃれでかわいい絵文字・記号が用意されています。
特殊文字を選択すると文字入力欄部分に絵文字が反映されるので、絵文字部分をコピーしてください。
フォントの横に[広告で解放]が表示されている場合は、広告動画の視聴が必要です。視聴後、当該フォントは1時間のみ使用可能になります。

あとは、LINEトークでテキスト入力欄に「貼り付け」をすれば、LETTYで自分の選んだ特殊フォントの文字が送信できます。相手側のトーク画面にも、特殊フォントに変換されたテキストが反映されます。
専用アプリ不要、テキストをコピペするだけのサイト「Plain Style」
専用のフォントアプリをインストールするのが面倒だという人におすすめなのが、フォント変換サイト「Plain Style」です。



「Plain Style」にアクセスしたら、画面上部の入力フォームにテキストを入力します。続いて、その下の「フォント」から好みのフォントを選択しましょう。あとは変換後のテキストをコピーし、LINEトークのテキスト入力欄に貼り付けるだけです。
「Plain Style」では英数字を特殊フォントに変換できますが、日本語(ひらがなやカタカナなど)には対応していません。
方法4:LINEにデフォルトで搭載されている「デコ文字」で可愛く文字入力

「デコ文字」はLINEに標準搭載されている絵文字機能で、ひらがなやカタカナ、アルファベットなどをポップに表現できます。


デコ文字を使うには、LINEの設定から「サジェスト表示」をオンにしておきましょう。
LINEで「ホーム」タブの設定ボタン
から[トーク]→[サジェスト表示]と進み、「サジェスト表示」をオンにしてください。
設定が完了したら、トーク画面でテキストを入力していきます。入力した文字に応じたデコ文字が表示されます。日本語の場合はひらがなとカタカナ、アルファベットの場合は大文字と小文字のデコ文字化が可能です。
複数のデコ文字を一度に入力することはできません。たとえば「ありがとう」とデコ文字で送る際は、「あ」「り」「が」と1文字目から順番にデコ文字を選択していく必要があります。
1文字ずつデコ文字に変換するのが面倒な場合に使えるテクニックを紹介します。


まず、トーク画面のメッセージ入力欄にあるスタンプボタンをタップし、画面左側に表示された顔型のマークを選択します。このボタンで、絵文字(デコ文字)とLINEスタンプを切り替わります。
デコ文字一覧が表示されるので、使いたいデコ文字を選択しましょう。あとは、絵文字の中から文字を連続して打てばOKです。
LINEのフォント変更に関するよくある疑問と答え
LINEのフォント変更について、よく挙がる疑問点とその答えをまとめています。
「カスタムフォント」がない? フォント変更ができないのはなぜ?
Android版LINEではカスタムフォントを利用できません。また、iOS版LINEのバージョン13.17.0以降ではカスタムフォント機能の提供が終了しています。
現時点では、以下の条件を満たしているiOS版LINEでのみ、カスタムフォントが利用できます。
- iOS版LINEアプリのバージョン:10.19.0以上かつ13.17.0未満
条件を満たしているのにも関わらずカスタムフォントが使えない場合は、iOS版「LINE Labs」でカスタムフォントが有効になっていないことが考えられます。「ホーム」タブの設定ボタン
→[LINEラボ]へ進み、「カスタムフォント」をオンにして、再度試してください。なおLINEアプリ内でのフォント変更機能は、上記の手順で設定してください。
フォントを変更すると相手のLINEではどう見える?
端末(Androidスマホ)の設定でフォントを変更しても、フォントが変わるのは自分の画面上だけです。専用アプリやサービスを利用するパターンでは、相手側のトークに特殊文字が反映されます。


Androidスマホの画面、端末の設定からフォントを変更した場合
Androidスマホで端末の設定からフォントを切り替えてメッセージを送っても、相手のトーク画面にそれが反映されることはありません。
一方、専用アプリやサービスを使って特殊文字・絵文字を送信した場合は、相手側のLINEトーク画面にも変換後の文字が表示されます(デコ文字も同じ)。
PC(パソコン)版LINEでもフォントは変更できる?
PC(パソコン)版LINEでもフォント変更が可能です。

スマホ版LINEでフォントを設定しても、PC版LINEで同じフォントが反映されることはありません。PC版LINEにログインしたら、
ボタン→[設定]→[基本設定]と進み、「フォント」から好きなフォントを選択しましょう。自分が使っているパソコンがMacかWindows PCかによって、選択できるフォントは異なります。たとえば「游ゴシック」など、Windows PCでのみ選択できるフォントがいくつかあります。

フォントによってトークの雰囲気が変わる
PC版LINEでは、かなり多くのフォントから好みの字体を選べます。ただし、自分のトーク画面でのみフォントの変化を楽しめるという点に注意。相手のトーク画面への影響はありません。