LINEのトークやメニューなどで表示される文字のフォントを、かわいくおしゃれに変更したいという人は少なくないようです。この点、iPhoneユーザーはLINEアプリに用意されたカスタムフォントが利用できますが、Androidスマホでは端末の設定から変更する必要があります。
この記事では、iOS版/Android版LINEで文字フォントを変更する方法はもちろん、フォントアプリやデコ文字でかわいく入力する方法などを解説します。
LINEのフォントを変更する方法
LINEのフォントを変更する方法をiPhoneとAndroidスマホの場合でそれぞれ紹介します。
【iPhone】LINEアプリの設定からフォントを変更する
iOS版LINEの場合、LINEアプリの設定からフォントを変更できます。
フォントの変更は、LINEアプリの新機能をお試しで使える「LINE Labs」に実装されています。LINE Labsで「カスタムフォント」をオンにすることで、フォントの変更が可能となります。
-
LINEアプリの設定から「LINE Labs」を開く
「ホーム」タブの設定ボタン
から[LINE Labs]を選択します。 -
「カスタムフォント」の項目をオンに設定する
各種設定項目の中から「カスタムフォント」をオンにしてください。
「カスタムフォント」がオンの状態だと、設定画面に[フォント]のメニューが追加されます。[フォント]を選択することでも、フォントの選択画面が表示されます。
-
プレビューを見ながら好みのフォントに変更する
フォントの一覧から、変更したいフォントをダウンロードして選択してください。これでフォントの変更は完了です。
変更できるフォントの種類は13種類(デフォルト除く)で、フォントのサンプルは画面上部のトーク画面例でプレビューできます。
変更できるフォントの種類(2022年11月現在)- HCマルゴシック
- 木漏れ日ゴシック
- しねきゃぷしょん
- 無心
- ピクセル・エムプラス12
- トガリテ
- AI手書き もこ字
- AI手書き うちだ
- AI手書き きく
- AI手書き たじ
- AI手書き りお
- AI手書き えとう
- AI手書き きく明朝
フォントを変更して戻ると、設定画面やトーク画面など、LINEアプリ内の多くの文字フォントが変更されていることがわかります。
【Android】端末の設定でフォントを変更する
残念ながら、Android版LINEにはカスタムフォントが用意されていません。そのため、Androidスマホ本体の設定からフォントを変えることで、連動してLINEアプリ内のフォントも変更できます。
ただし、一部のAndroidスマホではフォントの変更ができないため、その場合は後述するフォントアプリを使ってみてください。


Android版LINEではフォントの変更はできないので、端末の設定を変更する
Androidスマホの設定でフォントを変えると、LINEアプリだけではなくスマホ全体のフォントが変更されます。LINEアプリのフォントのみ変更することはできないのです。


例:AQUOS sense5Gの設定画面
Androidスマホでフォントを変更する方法は機種によって異なります。プリセットされているいくつかのフォントを適用できる場合もあれば、別のフォントをストアなどから追加して楽しめるケースもあります。
たとえばAQUOSシリーズでは、端末の「設定」で[ディスプレイ]→[文字フォント設定]→[文字フォント切替]と進んでカスタマイズできます。


フォントを選択後、[再起動して変更]をタップすると、スマホが再起動され、フォントの設定が完了します。
GalaxyシリーズおよびOPPOシリーズでの変更方法は以下を参照してください。
Galaxyシリーズの場合



検証端末:Galaxy S21 5G(Android 12)
端末の「設定」を開き、[ディスプレイ]→[文字サイズとフォントスタイル]→[フォントスタイル]と進みます。
[フォントをダウンロード]を選択し、ストアからフォントをインストールまたは購入しましょう(Galaxyアカウントへのログインが必要)。一部無料のフォントもありますが、多くは有料のフォントです。

フォントをインストール後、「フォントスタイル」画面でインストールしたフォントを選択できるようになります。
OPPOシリーズの場合



検証端末:OPPO Reno3 A(Android 11)
端末の「設定」から[ディスプレイと明るさ]→[フォント&表示サイズ]と進みます。
[詳細]をタップし、一覧から好みのフォントを選択。[適用]をタップすればフォントの変更は完了です。中には日本語フォントに対応しておらず、英数字にしか対応していないフォントもあるので注意してください。
LINEの文字フォントを変換できるアプリ・サイト
一部のAndroidスマホでは、端末の設定でフォント変更できない場合があります。またiPhoneでは、フォントアプリをインストールしても、LINE上でフォント変更を適用できない仕様になっています。たとえ端末上の設定でフォントの変更ができても、メッセージを送った相手にはフォントの変更が反映されません。
そこで、LINEでメッセージを送った相手のトーク画面にも反映されるフォントアプリ・サイトを紹介します。
なお、以下の記事ではインスタグラムで使える特殊文字・フォント変換アプリを解説しています。LINEで利用できるアプリもあるため、参考にしてみてください。
日本語の特殊文字にも対応「フォントくん」
「フォントくん」というアプリでは、崩れた見た目がかわいい「へた字」文字や、下線や丸枠などの装飾が施されたひらがなフォント、アルファベットで入力する英語フォントが豊富に用意されています。
ただし日本語はひらがなのみ変換可能。漢字、カタカナには対応していません。

アプリを開き、画面上部のテキストボックスに文字(ここではひらがな)を入力すると、変換された文字が下に一覧で表示されます。
好きなフォントが見つかったら、右端にある[コピー]をタップしてください。


あとはLINEのメッセージ入力時にコピーした文字をペーストして送信すれば完了です。相手にもフォントくんで作った特殊文字を送れます。
ガーリーなフォントが選べる「LETTY」
「LETTY」は、日本語での日常会話で使うというより記念日やお祝いの時に英数字で文字を送るときに活躍してくれるアプリです。
アプリはiOS版しか提供されていませんが、Webサイト版もあるため、AndroidスマホユーザーはWebサイトからフォントをコピペして使いましょう。


テキストを入力し、入力欄の右にある変換ボタンをタップすると、それぞれ特殊フォントに変換されたテキストが表示されます。あとは好きなフォントを選んでコピペすればOKです。
ただし、このアプリで日本語変換できるフォントは、現時点では「へた字」というフォントのみ。それ以外のフォントは英数字の変換のみに対応しているため、日本語を入力しても変換されずに表示されてしまいます。
フォントの横に[無料で使う]が表示されているフォントは、広告動画を見ないと使用できません。広告動画を視聴したフォントは24時間使うことができますが、24時間経過後は再び広告動画を見る必要があります。

あとは、LINEに貼り付けるだけで自分の選んだ特殊フォントの文字を送れます。相手にも特殊フォントに変換された状態でメッセージが届きます。
変換できるフォントの種類は多いですが、前述のとおり日本語に対応しているのは「へた字」のみです。今後、日本語を変換できるフォントの追加が期待されます。
専用アプリ不要、テキストをコピペするだけのサイト「Plain Style」
専用のフォントアプリをインストールするのが面倒だという人は、フォント変換サイトを利用するのがおすすめです。「Plain Style」は、入力フォームにテキストを入力し、特殊文字をコピペするだけの非常にシンプルなサイトです。



画面上部の入力フォームにテキストを入力し、その下の「フォント」から好みのフォントを選択。あとは変換後のテキストをコピーし、LINEのメッセージ欄に貼り付けるだけです。
日本語のフォント変換には対応しておらず、英数字しかフォントを変換できない点は注意が必要です。
LINEにデフォルトで搭載されている「デコ文字」を使う

「デコ文字」はLINEに標準搭載されている機能で、ひらがなやカタカナ、アルファベットなどがポップな雰囲気に変換できます。
デコ文字を使いたいときは、LINEの設定から「サジェスト表示」をオンにするといいでしょう。


「ホーム」タブの設定ボタン
→[トーク]→[サジェスト表示]と進み、「サジェスト表示」をオンにしてください。
設定が完了したら、トーク画面でテキストを入力してみましょう。入力した文字に応じたデコ文字が表示されるようになります。日本語の場合はひらがなとカタカナから、アルファベットの場合は大文字と小文字からデコ文字を選択できます。
複数のデコ文字を一度に入力することはできないので、1文字ずつ入力する必要があります。たとえば「ありがとう」とデコ文字で送る際は、デコ文字を5回選択することになります。


まず、トーク画面のメッセージ入力欄にあるスタンプボタンをタップし、画面左下に表示された顔型のマークを選択します。すると使えるデコ文字一覧が表示されるので、使いたいデコ文字を選択しましょう。
メッセージ入力欄で一文字ずつ変換する方法と違って、長い文章を連続して文字を打つ時に便利です。
LINEのフォント変更に関するよくある疑問と答え
LINEのフォント変更をめぐって、よく挙がる疑問点とその答えをまとめています。
フォントを変更すると相手のLINEではどう見える?
LINEアプリまたは端末の設定でフォントを変更しても、フォントが変わるのは自分の画面上だけです。相手には特に影響はありません(詳細)。


LINEアプリや端末の設定からフォントを切り替えても、相手の画面にそれが反映されることはありません。
他方、フォントアプリなどで特殊フォントや特殊文字をメッセージ入力欄にコピペして送った場合は、相手も同じ状態で見られます(デコ文字も同様)。
PC(パソコン)版LINEでもフォントは変更できる?
PC(パソコン)版LINEでも、アプリの設定からフォント変更が可能です(詳細)。

PC版LINEにログインしたら、
ボタン→[設定]→[基本設定]と進み、「フォント」から好きなフォントを選択しましょう。自分が使っているパソコンがMacかWindows PCかによって、選択できるフォントは異なります。たとえば画像の「MSゴシック」はWindows PCでのみ選択できます。

フォントによってトーク画面の雰囲気が変わる
PC版LINEでは、かなり多くのフォントの中から選択できます。相手のトーク画面への影響はなく、自分のトーク画面でのみ変化を楽しめます。
着せ替え感覚でお気に入りのフォントを見つけてみてはいかがでしょうか。
カスタムフォントを設定できない?
カスタムフォントはiOS版LINEのバージョン10.19.0以上で利用できます。Android版LINEではカスタムフォントを利用できません(詳細)。
カスタムフォントを利用できない場合、以下の要因・対処法が考えられます。
- LINEアプリのバージョンが古い:iOS 10.19.0未満はカスタムフォントを利用できないのでLINEアプリをアップデートする
- LINE Labsでカスタムフォントが有効になっていない:「ホーム」タブの設定ボタン →[LINE Labs]へ進み、「カスタムフォント」をオンにする
- そもそもAndroid版LINEではカスタムフォントを利用できない(iOS版LINEのみ利用可能)
フォントをダウンロードして追加できる?
iOS版LINEにおいて、新たにフォントをダウンロードして追加することはできません(詳細)。
iOS版LINEで変更できるのは、あらかじめ用意された13種類のフォントのみです。外部から新たにフォントをダウンロードして追加する機能は現時点で備わっていません。気に入ったフォントがないのであれば、フォントアプリを利用しましょう。