考察要素満載の『照明店の客人たち』から目が離せない、ディズニープラスで独占配信中

考察要素満載の『照明店の客人たち』から目が離せない、ディズニープラスで独占配信中

最初と最後で180度見方が変わる?

2023年にディズニープラスで配信され、世界的ヒットとなった韓国ドラマ『ムービング』。その原作者・カンフルによる待望の最新作『照明店の客人たち』の配信が開始され、考察合戦が繰り広げられています。

先月シンガポールで開催されたディズニー・コンテンツ・ショーケースでも注目作品の一つとして扱われており、配信前から注目を集めていた本作。韓国版『世にも奇妙な物語』といった雰囲気のある作品で、奇妙な出来事に巻き込まれる人々を通して、人間の生きる意味を問うヒューマンミステリーです。主人公の男性がサングラスをかけているので、タモリさんを思い出させるのがご愛敬ですが、ただ不思議なことが起きるだけではない驚きの展開と感動を誘う作品です。

路地裏の照明店に集う奇妙な人々

とある路地裏で夜中も営業している奇妙な照明店。ここの店主ウォニョン(チュ・ジフン)は、いつもサングラスをかけています。店内は常に照明によって明るく照らされ、夜の闇と対照をなしています。ここには奇妙な人々が訪れるようです。

例えば、女子高生のヒョンジュは、他の人には見えていない人が見えると言います。他にもバス停で大きなスーツケースを持って待ち続ける女性は、手の内側にも爪があるような奇妙な手をしています。ウォニョンは、「ここには色々な人が来る。時には他とは違う奇妙な人も。よく見ると違うことが見抜ける」と言っていますが、どうにも人間離れした者も訪れているようです。

物語は、この照明店に訪れる複数の人物のエピソードが並行して描かれ、恐ろしい現象に襲われそうになるなど、ホラーな様相で始まります。一方、照明店とは別に、とある病院の重症患者を診るICUに勤務する看護師・ヨンジ(パク・ボヨン)のエピソードも挟んで進行していきます。ヨンジは一度、生死の境をさまよった経験があり、それから死の淵にいる人の魂のようなものが一人でさまよっているのが見えるようになったというのです。

とある事件を追う刑事や、安い家に引っ越してきた女性の小説家など、様々な人が入り乱れて照明店を訪れ、物語がどこに進んでいるのか、わからないなと思っていた矢先、大どんでん返しが待ち受け、バラバラだった物語が一本の線でつながっていくのです。

序盤はホラー要素が強いのですが、徐々に人々が危機に瀕している様々な事情が描かれそうな雰囲気になっています。本作は「始まりと終わりで物語の見え方が180度変わる」というコピーでプロモーションされているので、ここからカンフル流の感動ドラマが展開していく可能性は高そうです。

チュ・ジフン&パク・ボヨンが誘う不思議な物語

『照明店の客人たち』を監督するのは、『ムービング』で高校教師役で出演していた俳優のキム・ヒウォン。これまで数々のドラマで名わき役として活躍してきたヒウォンの初監督となりますが、多彩な人物を配置した群像劇を不可思議な雰囲気で描き、新鮮な魅力を醸し出しています。

主人公のウォニョンを演じるのは、チュ・ジフン。『キングダム』シリーズで世子チャンを演じ、高い演技力を発揮、近年も『智異山~君へのシグナル~』でも主演を演じて存在感を発揮していますが、今回は終始サングラスをかけてミステリアスな雰囲気を表現しています。

ウォニョンと対となる2人目の主人公といった看護師ヨンジは、パク・ボヨンが演じています。かつて「国民の妹」と韓国では呼ばれるほどの人気を誇った若手時代から大ヒット映画に出演してきた彼女は、2010年代後半には複数のドラマアワードで女優賞を獲得する活躍をみせていましたが、怪我で一時期活動休止していました。2021年に復帰し、高い演技力を発揮し続け、本作でも心優しい看護師を確かな演技力で演じています。

『ムービング』に続く世界的ヒットになるか、注目される本作。日本の韓国ドラマファンの間では考察が繰り広げられており、今後の展開に期待がかかります。少なくとも4話までは視聴してみてください。バラバラだった断片が一つにつながり、本格的なドラマが幕開けていきますから。

『照明店の客人たち』を見る(ディズニープラスで配信中)

『照明店の客人たち』のストーリー

暗い路地の先を照らす照明店は、今日も深夜営業中だ。照明店の店主は、客がたった1人でも店を開けることを堅く守り、訪れる人々を迎える。しかし深夜に来るのは必ずしも平凡な客とは限らず、商売をするのも一苦労だ。様々な事情を抱えて照明店を訪れる客人たちにまつわるミステリードラマ。

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