クールな熱血刑事が出会う、過去と未来をつなぐ無線機──ドラマ『シグナル~長期未解決事件捜査班~』

クールな熱血刑事が出会う、過去と未来をつなぐ無線機──ドラマ『シグナル~長期未解決事件捜査班~』

「もし、あの時このことを知っていたら……」。過去の自分や周りの人に教えてあげたい情報は誰にでもあります。もし過去と通信できたら、悲惨な事件や辛い思い出は全て未然に防げたのでしょうか。

ドラマ『シグナル~長期未解決事件捜査班~』は、権威ある「百想芸術大賞」等、数々の受賞歴を誇る韓国発大人気ドラマの日本版リメイク。1997年から2000年、そして2010年から2018年と、違う時代を生きる2人の刑事が1台の無線機を通じて出会い、長期未解決事件の捜査に果敢に挑んでいくヒューマンサスペンスです。

卓越したプロファイリングの知識で犯人特定まで導くも証拠が掴めない、狡猾な犯人に巻かれるうちに観ている側も何が真実か混乱してくる。そんな刑事サスペンス特有の興奮と、登場人物たちの徐々に明らかになる意外な関係性は、テーマが異なる二つの物語が同時進行する面白さに溢れています。

過去の経験から警察を全く信用していない警察官・三枝健人を演じるのは、テレビドラマ初主演となる注目の若手俳優・坂口健太郎。人懐っこい笑顔の魅力的な彼が、今回は温かい表情を封印し、鋭い眼差しで過去の真相に向き合います。

北村一輝、渡部篤郎、吉瀬美智子ら豪華なキャスト陣が、それぞれ従来のイメージとは一味違った役柄を演じているのも見どころの一つ。張り詰めたシーンの数々が視聴者の正義感を大きく揺さぶる、1時間があっという間の特別な刑事ドラマです。

無線機で繋がる二人の刑事が過去から続く難事件と戦う緊迫のストーリー

クールな熱血刑事が出会う、過去と未来をつなぐ無線機──ドラマ『シグナル~長期未解決事件捜査班~』

三枝健人は独学でプロファイリングを学んだ頭脳明晰な新人刑事です。今から15年前、当時小学1年生だった健人は、顔見知りの少女が誘拐される現場を目撃。後にその少女は殺害され、未だに犯人が捕まっていない時効間近の未解決事件へと発展します。

犯人像を伝えようとするも、まったく相手にしてくれなかった当時の刑事達。自分の兄弟を襲った悲惨な過去の事件と相まって警察に対する信用を失った健人は、自分の手で事件を解決すべく長期未解決事件の捜査班に加わります。

ある日、ゴミ袋の中から通信音がする無線機を発見した健人。大山(北村一輝)と名乗る男の声で、15年前の誘拐事件で指名手配されていた男の首吊り遺体を発見したとのこと。15年も前の声がなぜ今。半信半疑で現場に駆けつけてみると、そこには確かに白骨化した男の遺体がありました。

時効目前の誘拐事件を犯人の自殺で解決に導きたい上層部。しかし、健人はマスコミの前で犯人が女だと主張します。一方、普段から単独プレーの健人をどこか疑っている先輩刑事・桜井美咲(吉瀬美智子)は彼の揺るぎない主張を無視できず、共に犯人の洗い出しを進めた結果、ある看護師の女・吉本圭子(長谷川京子)が捜査線上に急浮上します。

圭子の身柄を拘束するに至ったのが時効成立の20分前。持久戦に持ち込もうとする圭子と、心理戦を仕掛ける捜査班のギリギリのせめぎ合いが続きますが……。

演者の熱に心が揺さぶられるシーンの連続。健人と大山の絆にも注目

クールな熱血刑事が出会う、過去と未来をつなぐ無線機──ドラマ『シグナル~長期未解決事件捜査班~』

日に一度、毎晩23時23分に繋がる過去からの無線。「過去は決して変えられない」。そう強く思う健人に揺さぶりをかけるように、大山の声は未来に確かなヒントと大きな謎を残し続けます。そして健人からの情報を元に、事件を阻止すべく走り回る大山。でも、変化する過去に未来も振り回されます。

亡くなった健人の兄が巻き込まれた事件の真相、後に失踪する大山の足跡も気になるところ。また、長期未解決事件に時空を超えた捜査のメスが入ることで、眠っていた凶悪犯がゆっくり頭を持ち上げる際のザワザワ感は、このドラマ特有の不気味さがあります。

周囲の反発をよそに捜査にのめり込む大山。その大山に特別な思い入れをもつ美咲。そして、警察への不信感ゆえの冷静さと正確な観察眼をもつ健人。それぞれに共通する底知れぬ正義感が毎話胸を熱くします。


謎の無線機が繋ぐ点と点が物語をどこに導くのか、思わず一気見したい衝動に駆られる作品です。

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