iPhoneをカバンの中やズボンのポケットに入れておくと、何かの拍子でホームボタンが押されて、Siriが起動してしまうということがあります。誤って電話をかけてしまったり、音楽を再生してしまったりという誤動作を防ぐには、ロック中にSiriが起動しないように設定しておくとよいでしょう。
また、ロック中にSiriを起動できるようにしておくと、連絡先という重要な個人情報を他人が簡単に表示できてしまいます。
これらを防止するため、本記事ではロック中にSiriが起動しないようにする方法を解説します。
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iPhoneをロック中でもSiriで個人情報(連絡先)を表示できてしまう
ロック中のiPhoneから個人情報を引き出すのは実はとても簡単。Siriを起動して、「連絡先」アプリに登録されている名前を話しかけたり、「私は誰?」などと聞いたりすると、電話番号や住所などの連絡先情報を表示できるのです。
ロック中でも自分の電話番号や住所を表示できる
さらに「連絡先」の自分の情報で「関係と名前を追加」が設定されていると、「妻に電話」、「親に電話」などと話しかけることで、家族の個人情報も表示できてしまう場合があります。
ロック中にSiriに「母に電話」と頼めば、「母」に設定している連絡先に電話できる
「関係と名前を追加」は「自分」の連絡先で設定できます。
このように使い方さえ知っていれば、誰でもSiriから個人情報を引き出すことができます。第三者がロック中のiPhoneを操作し、Siri経由で登録されている個人情報を盗み見られてしまうという危険もゼロではないのです。これを防ぐためにも、ロック中のSiriへのアクセスは無効にしておいたほうがよいでしょう。
ロック中のiPhoneで「Siri」を起動させないようにする方法
1「設定」アプリを開く
ホーム画面で「設定」アプリをタップします。
2[Siriと検索]をタップする
「設定」画面
「設定」画面で[Siriと検索]をタップします。
3ロック中のSiriへのアクセスを無効にする
[ロック中にSiriを許可]をオフにします。
これでロック中のiPhoneでSiriが起動しないようになりました。
【注意】Siriを無効にしていると音声コントロールが起動する場合も
Siriを無効にしているから個人情報を十分に守れていると思っている人は注意が必要です。Siriが無効になっていると、Siriの代わりに音声コントロールが起動する場合があるからです。誤ってホームボタンが長押しされてしまうと、勝手に電話発信をしてしまうこともあります。
最近のiOSにバージョンアップしていればSiriの無効化とともに音声コントロールもオフになります。
厄介な音声コントロールの誤動作
この点、iOS 10.2以降ではSiriだけでなく音声コントロール機能もオフにできるようになっています。音声コントロールが不要であれば、無効化してしまうのもアリでしょう。
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検証端末:iPhone X(iOS 12.1.2)