iPhoneのロックを解除する際や、購入時の認証をする際に、Face IDの認証がうまくいかないと、パスコードの入力画面が表示されます。マスクを被っているわけでも、逆光になっているわけでもないし、画面をしっかり見ているのに、Face IDの認証がうまくいかない──。
そんなことが多い場合は、Face IDを再登録してみるとよいかもしれません。症状が改善される可能性があります。本記事では、Face IDをリセット(初期化)する方法を解説するとともに、リセットの前に確認してほしいこと、Face IDを再設定できない時の対処法などを紹介します。
Face IDのリセット前に確認してほしい「注視」機能
Face IDの認証がうまく通らないことが多々あるのであれば、その原因は「注視」機能のせいかもしれません。
Face IDの使用に注視を必要とする機能は、ユーザーが画面を注視しているかどうかをTrueDepthカメラで確認し、注視していないとFace IDによる認証が実行されないようにするものです。デフォルトで有効化されています。
安全性を高めるための機能ですが、ロック解除などの際にiPhoneの方をしっかり見ていないと顔認証がなされないため、ちょっとしたストレスになりがちです。
Face ID認証がうまく作動しないのであれば、まずは「注視」機能の設定を見直してみる手もあります。ただし、「注視」設定をオフにすると、セキュリティのレベルは低下することを認識しておく必要があります。
【iPhone X】意外と知らない? Face IDで重要な「注視」機能の意味と設定方法
Face IDをリセット(初期化)・再登録する方法
Face IDをリセット(初期化)する方法と再登録する方法を紹介します。
Face IDをリセット(初期化)する
Face IDをリセットするには、まず「設定」アプリ→[Face IDとパスコード]とタップし、パスコードを入力。[Face IDをリセット]をタップすれば、Face IDがリセットされます。
Face IDを再登録する
次はFace IDの再登録です。リセット(初期化)と同様、設定アプリから[Face IDとパスコード]をタップしてパスコードを入力しましょう。
まず、Face IDがリセット(初期化)されていると[Face IDをセットアップ]というメニューが表示されているのでこれをタップし、次の画面で[開始]をタップします。
するとTrueDepthカメラ(インカメラ)が起動するので、カメラの枠内に顔を入れた状態で顔をゆっくり回転させます。最初のスキャンが完了したら[続ける]をタップ。もう一度同じ操作をおこない、2回目のスキャンが完了したらFace IDの再登録は完了です。
Face IDは、2つまで設定可能です。[Face IDとパスコード]の画面から[もう一つの容姿]をタップしてFace IDをスキャンしましょう。
なお、2つのFace IDは個別に削除することはできません。[Face IDをリセット]をタップすると、2つのFace IDが同時にリセット(初期化)されます。
Face IDを再設定できないときの原因と対処法
Face IDを再設定できないときによくある要因と、その対処法を紹介します。もし試しても再設定できないようであれば、Appleのサポートセンターに問い合わせてみましょう。
iPhoneを再起動してみる
iPhoneで不具合が発生している場合、一度本体を再起動することで問題が解消することは多々あります。もしFace IDを再登録できないときでも、再起動を試してみましょう。
iPhoneを横にしてFace IDを再登録しようとした
Face IDの登録/再登録する際、顔のデータを解析して読み取りする「TrueDepthカメラ」が起動します。このTrueDepthカメラは、iPhoneが横向きでは正常に作動しません。
Face IDを再登録するときは、iPhoneを縦向きにして顔のデータを読み取りましょう(iPadは横向きでも再登録可能)。
パスコードを忘れてしまった
Face IDのリセット(初期化)や再登録する際、設定アプリの[Face IDとパスコード]をタップしたあとにパスコードを入力します。
ふだんからFace IDでiPhoneのロックを解除していてパスコードを使っていないため、いざという時に忘れてしまったということもあるでしょう。パスコードを忘れてしまった場合の対処法は、以下の記事で詳しく解説しています。
TrueDepthカメラが故障している
そもそもTrueDepthカメラ(インカメラ)が故障している場合、Face IDの再登録はできません。どうしても修理が必要な場合は、下記の記事を参照してみてください。
検証端末:iPhone XR(iOS 13.3.1)