Instagramで投稿に「いいね」はできるのに、コメント欄が見当たらず、コメントできないケースがあります。
考えられる原因は、コメントを投稿ごとに非表示にしたり、コメントにフィルターをかけたりできる制限機能が設定されているから。また、特定の相手からのコメントだけをブロックする機能も備わっているため、自分が書いたコメントが相手に表示されず、いつまでも返信がないといったケースもあるでしょう。
本記事では、インスタグラムでフィード投稿にコメント欄がない、あるいはコメントできない理由や、コメントが投稿に反映されないときに考えられる原因を解説。これらの現象とフィルター機能やコメントブロックとの関係についても紐解きます。
フィード投稿にコメントできない(コメント欄がない)理由とは
フィード投稿にコメント欄が表示されない、あるいはコメントできないケースがあります。
いずれも、投稿者がコメントを受け取らないよう設定している可能性が考えられます。
投稿者がコメントを非表示(オフ)に設定している
投稿者が「コメントをオフにする」の設定を有効にしていると、コメント欄がフィード投稿に表示されなくなります。このコメント非表示(オフ)は、投稿ごとに設定するもので、すべての投稿に一括で設定できるわけではありません。
投稿作成時の設定
新規投稿のキャプションなどを入力する画面で、[詳細設定]から「コメントをオフにする」の項目をオンにしてシェアすると、コメント欄が表示されなくなります。
投稿後の設定
投稿後にコメントをオフにすることもできます。該当投稿の右上にあるメニューボタン[]から[コメントをオフにする]を押すと設定できます。
コメントオフは投稿ごとの設定のため、オフ設定にしていない他の投稿にはコメントが付けられます。他の投稿にコメント欄があるならば、投稿主がその投稿だけを限定的にコメントオフしているのでしょう。
投稿者がコメントできる相手を制限している(iOS版のみ)
コメント後に「このコメントは制限されています」と表示されて投稿できない原因は、投稿者がコメント許可の対象を限定しているからと考えられます。
ただし、この設定ができるのは相手のアカウントが公開アカウント(鍵がついていない)である場合です。相手が鍵アカウントなら、あなたからのコメントを意図的にブロックしているかもしれません。
さらに2020年12月現在、Android版Instagramアプリではコメント許可の対象を制限する機能はまだ搭載されていません。
プロフィール画面から、メニューボタン[]→設定ボタン[]→[プライバシー設定]→[コメント]の順にタップして進みます。
「コメントコントロール」画面で「コメント許可の対象」の右端にある[>]ボタンをタップすると、コメントできる人を以下の4段階で設定できます。
- 誰でも:全員がコメントできる
- フォロー中の人とフォロワー:フォローしている、されている相手はコメントできる
- フォロー中の人:自分がフォローしている人しかコメントできない(フォロワーはNG)
- フォロワー:自分をフォローしている人だけがコメントできる
たとえば「フォロー中の人」に設定されていれば、投稿主にフォローしてもらわない限りコメントできないことになります。
コメントはできても投稿に反映されないケースも
コメントを送る際に、エラーのような表示がされてしまうことがあります。その場合は以下の原因も想定されるので、確認してみてください。
コメントの文字数・ハッシュタグ・@メンション(タグ付け)が多すぎる
1つのコメントで文字数、ハッシュタグ、@メンション(アカウントタグ)を多く付けすぎていると、投稿できないことがあります。
コメントの文字数制限については、Instagramのヘルプセンターを見る限り特に記載は確認できません。しかし、あまりにも長いコメントを送ると警告が表示されます。
今回のケースでは「しばらくしてからもう一度実行してください(コミュニティを守るため、特定のアクティビティは禁止されています。このブロックが何らかの間違いである場合はお知らせください)」と画面に表示されました。
ここで[OK]を押した場合、コメントが削除されるのみです。また[問題を報告]をタップすると、コメントが削除されるだけでなくInstagramに不具合を報告できます。
1つのコメントに対して付けられるハッシュタグは30個までです。コメントに30個以上のハッシュタグを付けて投稿したところ、「ハッシュタグが多すぎます」と赤字で表示され、コメントも消えてしまいました。ハッシュタグの数には注意してコメントしましょう。
1つのコメントに対して、「@」を使ってメンション(タグ付け)できるのは5人までです。5人以上メンションした状態で送信ボタンを押すと、画面に「コメントを投稿できませんでした」とエラーになってしまいました。コメントも消えてしまいます。
短時間で同じコメントを何度も投稿している
同じ投稿に短時間で何度も同じコメントを投稿すると、Instagram側から規制されてコメントできません。
今回、短時間で20回以上同じコメントを送信したところ、画面には「しばらくしてからもう一度実行してください(コミュニティを守るため、特定のアクティブティは禁止されています。このブロックが何らかの間違いである場合はお知らせください)」と表示されました。
数分時間を置くと、再度コメントができるようになりましたが、無意味に複数回にわたって同一のメッセージを送り続けるのは避けたほうがよいでしょう。
Instagramアプリのバージョンが古い
Instagramアプリのバージョンが古いと、コメントができないなどの不具合も起きやすくなってしまいます。定期的にアップデートを実行してください。
Instagramアプリやスマホの不具合
Instagramアプリやスマホに一時的な不具合が発生するケースが時々あります。そんなときはアプリやスマホの再起動を試してみましょう。
それでも直らない場合は、Instagramのサービス側で障害や問題が発生している可能性も考えられます。他のSNSなどで同じ状況の人がいないか検索してみるか、アプリのアップデートを待つといった手段を選ぶしかないでしょう。
通信環境が不安定
Wi-Fiなどスマホの通信状態などが良好でないと、それが原因でコメントできないケースもあります。スマホが正常に通信できるかどうかを確認したり、機内モードなどを活用して通信をリフレッシュしたりしましょう。
コメントが投稿者・他アカウントに非表示になるケースもある
投稿にコメントしても、投稿者を含めた他のアカウントにコメントが公開されないケースがあります。他のアカウントからのコメントには返信しているのに自分には返信がない場合などは、以下の可能性を疑ってみましょう。
投稿者があなたをコメントブロックしている
投稿者は、特定のアカウントのコメントだけをブロックできます。このケースは通常のブロックとは異なり、相手のプロフィールや投稿、ストーリー、DMもいつも通りのため気づきにくいですが、相手からのコメント返信が一向にないならコメントブロックされている可能性も考えられます。
具体的には、プライバシー設定(プロフィール画面のメニューボタン[]→設定ボタン[])画面の[コメント]にある[コメントをブロックする相手]から設定します。検索窓からブロックしたい相手を検索し、[ブロック]を押すと設定完了です。
もちろん、コメントブロックしたことは相手に通知されません。
コメントをした側の画面
コメントをした(する)側のユーザーは、もし自分がコメントブロックに登録されてしまっても、相手の投稿にコメントすること自体は可能です。ただし、他者にはそのコメントの内容が伝わらないようになっています。
コメントされた側の画面
コメントをしても、自分以外のアカウントにその内容が表示されることはありません。
上のように、コメントされた側の画面では「コメント1件」と表示がありますが、タップしてもコメントの内容が空白で何も表示されないようになっています。コメントが届いたことも通知されません。
投稿者がコメント内のワードにフィルターをかけている
インスタには、誹謗中傷を避けるために特定のワードが含まれるコメントを非表示にする機能があります。Instagram側が設定しているワードのほか、投稿者がコメントフィルターを自分で設定することもできます。この設定をおこなっていることが第三者に知られることはありません。
プライバシー設定(プロフィール画面のメニューボタン→設定ボタン)のコメントにある「不適切なコメントを非表示にする」をオンにすると、自動的に不快・不適切なコメントを非表示にしてくれます。
また「手動フィルター」をオンにし、自分でフィルターにかけるキーワードの指定も可能です。コメント内に誹謗中傷に当たりそうな言葉が含まれる場合は、相手の手動フィルターによってコメントが弾かれているかもしれません。
ユーザーから特に問題があるとして報告されることが多い言葉を非表示にするフィルターもあります。
左:コメントした側の画面右:コメントされた側の画面
たとえば、コメントフィルターに「むかつく」という言葉が設定されている場合、「むかつく」と相手に投稿にコメントすると、自分側の画面では確かにコメントできていますが、投稿主と他のアカウントにはコメントが公開されません。投稿主にはコメントが届いたことも通知されません。
検証したInstagramのバージョン:iOS版169.0、Android版169.1.0.29.135