駐車場予約サービス「akippa」の使い方──実際の登録・予約方法や注意点を解説

行楽シーズンの旅行や普段の買い物で車を使うときに、コインパーキングや駐車場が満車だったり、目的地の近くになかったりすると停める場所を探すのに苦労します。そんなときに便利なのが、周辺の駐車場を探して予約ができる「akippa（アキッパ）」。

事前予約・事前決済のため、当日現地で駐車場探しに時間を取られる心配もありません。実際の使い方や注意点を紹介するので、車やレンタカーを使うときの参考にしてください。

「akippa」は、オーナーが空いているスペースや駐車場を貸し出し、駐車場を利用したいユーザーがその空きスペースを予約して利用するシェアリングサービスです。

akippaに登録されている駐車場を貸し出しているのは、個人の家やマンション・事業所などのオーナー。オーナーが私有地の空きスペースを駐車場として提供しているため、予約ができる駐車場は全国各地に常時4万件以上あり、車の利用者にとって利便性の高いサービスになっています。

駐車場として貸し出せる空いた土地やスペースを持っている人は、オーナーとしてakippaに登録することも可能です。

駐車場の料金はその土地のオーナーが独自で決めており、場所や曜日によっても変わります。料金は地図上でまるでホテル予約サイトのように自動表示され、周辺の駐車場料金を簡単に比較・確認できます。筆者が探した限りでは、15分あたり40円という破格の駐車場もありました。

駐車料金の相場が比較的高い東京駅の周辺でも1日1200円で利用できる駐車場があったので、うまく見つけられれば同じエリアにあるコインパーキングの相場よりかなり安い料金で利用できます。なお、予約時には駐車料金にサービス料が上乗せされます。金額は場所によって異なりますが、こちらも調べてみると駐車料金の10％程度に設定されている駐車場が多そうです。

プランは、15分単位の「時間貸し」と1日単位の「日貸し」の2パターンが用意されています。時間貸しと日貸しの両方に対応している駐車場もあれば、片方にしか対応していない駐車場もあります。

たとえば、地図上のアイコンで「¥60〜」のように「〜」が付いている駐車場はいくつか料金プランがある駐車場で、「¥300」のように「〜」が付いてない駐車場は料金が固定の駐車場です。15分単位で予約すれば、買い物や家族の迎えなどちょっとした用事にも気軽に利用できそうです。

akippaの登録方法と実際の利用方法について解説していきます。アプリのダウンロードが不要なWebブラウザ版で説明しますが、アプリ版も使い方はほとんど変わりません。

まずはakippaの公式サイトにアクセスし、無料会員登録をしていきます。右上のメニューボタン​から［新規登録］を選択します。メールアドレスを入力し、利用規約とプライバシーポリシーに同意して［新規登録］をタップしましょう。

なお、メールアドレスのほかにSNSアカウント（Google・Facebook・LINE）でも新規登録が可能です。

登録したメールアドレス宛に認証メールが届くので、リンクをタップしてメール認証を完了させましょう。

次に電話番号を登録し、ショートメールで届いた認証番号を入力します。これでユーザー登録は完了です。

ユーザ登録が完了したら駐車場を検索してみましょう。検索窓に地名や施設名を入れて検索する方法のほか、位置情報を用いて現在地周辺から探せます。

地図上に表示されている料金のアイコンが駐車場の場所を示しています。借りたい駐車場の料金アイコンをタップし、［詳細を見る］をタップすると、住所や駐車料金、対応車種、利用者のレビューなど駐車場の情報が表示されます。

詳細では、駐車場への停め方などもわかりやすく写真付きで説明されています。

条件を絞って検索したいときは、地図の上部の［利用日や車種で絞り込む］をタップします。利用日・車種（オートバイ、軽自動車、コンパクトカー、中型車、ワンボックス、大型車・SUV）・予約タイプ・その他の条件（24時間利用可能、再入庫可能な駐車場、利用可能な駐車場のみ）から絞り込んで、目当ての駐車場を探すことができます。

それでは、実際に駐車場を予約してみます。

予約したい駐車場の価格アイコンをタップし、[詳細を見る] を選択すると駐車場の詳細情報が表示されます。ここで、駐車場の写真や、車両のサイズ制限、注意事項などに目を通しておきましょう。問題なければ、［予約日時の指定］をタップします。

予約日時を指定します。今回は時間貸しで15分50円の駐車場を30分予約してみました。日時を入力したら［予約に進む］をタップしましょう。駐車料金にサービス料15円がプラスされた115円が今回の合計金額です。

予約へ進む前に駐車する車のナンバーや車種などの情報を入力する必要があります。レンタカーの場合はナンバーをその場で入力できないこともあるので、後から入力することも可能です。今回は「あとで入力する」にチェックを入れました。このあと［お支払いに進む］をタップします。

支払い情報を入力します。クレジットカードやPayPayのほかに、「d払い」と「auかんたん決済」が利用できる人は、携帯料金と合算して支払うことも可能です。

支払い情報と利用目的、駐車サイズが問題ないことを確認したら、［支払いして予約を完了する］をタップすると予約が完了します。車のナンバーは、駐車場へ行く前までに予約情報の欄から入力しておきましょう。

利用時の手続きは特になく、時間になったら駐車場へ行けばOK。予約情報に住所や現地の写真もあるので、迷うことはありませんでした。支払いも事前決済なので、利用終了後はそのまま出庫するだけで大丈夫です。

akippaを実際に利用してみて、気づいた点や注意すべき点などを紹介します。

登録されている駐車場のサイズは千差万別です。予約時に自分の所有している車の車種を指定して検索することもできますが、実際に現地に行ってみるとかなりギリギリというケースもあり得ます。具体的な駐車スペースのサイズは駐車場の詳細情報に記載されているので、駐車に自信がない人は事前によく確認しておきましょう。

狭い住宅街にある駐車場だと、切り返しのスペースが少ない場合もあります。Googleストリートビューなどを使って問題なく停められそうか周辺の様子を確認しておくと安心です。

「予約した時間に他の車が停まっている」「駐車場内で事故が発生した」といったように、利用時にトラブルがあった場合の連絡先も確認しておきましょう。

利用日当日の緊急性の高いトラブルは、有人サポートチャットへ連絡します。24時間いつでもサポートを受けられ、チャットでのサポートが難しい内容については緊急対応窓口（電話）で対応してくれます。［予約情報］の画面下部にある［お困りの方はこちら］のアイコンをタップすると、トラブルの事象別に有人サポートチャットに連絡できます。

利用方法を一度覚えてしまえば予約自体は簡単で柔軟に利用時間も設定でき、利便性は高いです。精算も事前に済ませられるので、当日はスムーズに入出庫できます。同じエリアのコインパーキングより安い場所も少なくなく、車を利用する機会が多い人は一度試してみてはいかがでしょうか。

ここでは「akippa」を利用する際にありがちな疑問とそれに対する答えをまとめました。