「駅の周辺ってどうなっているの?」「待ち合わせの目印になるものは?」──。そんなときに活躍するのが、地図上を移動しながら360°周囲を見わたせるGoogleマップのストリートビュー機能です。
世界中の場所を見渡せるため、訪ねてみたいスポットをストリートビューで見て、楽しんだことがある人もいるのではないでしょうか。地下鉄を含む駅や空港のほか、飲食店、娯楽施設の屋内にまで裾野を広げており、ストリートビューで見られるエリアは順次拡大しています。
本記事では、Googleストリートビューの基本操作と活用のコツ、さらに過去のマップを表示できる「タイムマシン」機能などについて紹介します。
Googleマップの「ストリートビュー」とは
地図上の青いエリアがすでにストリートビューの画像を収集した地域。 Image:Google
Googleマップストリートビューとは「Googleマップ」や「Google Earth」の機能の一つで、実際にその場にいるかのように地図上で指定した地点の360°パノラマ画像を見られるサービスです。
カメラを載せたストリートビュー撮影車やカメラマンなどが全国各地を実際に周って撮影した映像に加え、一般の投稿画像も見ることができます。ただし、映像はリアルタイムのものではなく、過去1~3年以内に撮影されたものと織り込んで利用しましょう。
2019年11月現在、ヨーロッパや北米、中南米、東南アジアはほぼカバーされていますが(地図上の青色部分)、中央アジアやアフリカなどストリートビューを利用できない一部の地域が目立ちます。今後の撮影予定地域の情報は、Googleのホームページに随時公開されています。
さらにストリートビューの醍醐味は、ウェブやアプリを使って世界の名所や絶景を眺めることができるだけでなく、行きたいお店や施設の中の様子まで見られる点にあります。「ギャラリー」で「日本の空港・駅」「日本の紅葉」といった厳選作品のコレクションを閲覧できるのも魅力の一つです。
スマホアプリでストリートビューを見る【iOS/Android】
ストリートビューの写真を見るには、「Googleマップ」「Google Earth」あるいは「ストリートビュー」などのスマホアプリを利用するか、ウェブ版のGoogleマップにアクセスする必要があります。
「Googleマップ」アプリから見る
ストリートビューを利用するうえで最も手軽な手段は、Googleマップアプリを利用する方法でしょう。経路検索だけではなくストリートビューまで利用できるのがGoogleマップアプリの便利な点です。
ストリートビューの表示の仕方
「Googleマップ」アプリをダウンロードし、画面上部にある検索窓に任意の地点名を入力します。すると画面下に該当地域の写真や詳細情報が表示されます。
表示された情報の左上にあるストリートビューマークがついた画像をタップすると、ストリートビューが起動します。
また、Googleマップ上の任意の場所を長押しするとピンが立ち、その際に画面左下に表示された画像をタップするという方法もあります。
画面を上下左右にスワイプすると、360°見回すことができます。また、画面に2本の指を当てて開閉すれば、ズームイン・アウトできます。
画面上部のコンパスマークをタップし、スマホの動きに連動して映像も動きます。下に向けると、地面が映し出されます。
道路上に表示された青い線をスワイプすれば移動(前進、後退)できます。行き先をダブルタップすることで、その地点にジャンプできます。画面左上の[<]をタップすると、ストリートビューが終了します。
屋内画像を見られる施設も
一部の施設では、屋内の詳細な画像もチェックできます。
施設名を検索し、施設の詳細情報表示の画面下部にある画像をタップします。
さらに、左下にストリートビューアイコンが付いた画像をタップすると、施設内をストリートビューで見回せます。
「Googleストリートビュー」アプリから見る
「Googleストリートビュー」は、ストリートビュー機能に特化したアプリです。Googleが撮影した画像の他、ユーザーの投稿画像も含めすべての「ストリートビュー」写真に簡単にアクセスできます。
アプリのトップ画面上部にある[探索]をタップし、検索窓に場所を入力すると、閲覧回数が上位にランクされている写真をチェックできます。
さらに[プロフィール]では、写真の共有や公開も可能。まだ画像情報の少ない場所を発見した場合など、自分が撮った写真を追加することができます。「ストリートビュー」をより深く楽しみたい人におすすめです。
PC(パソコン)からストリートビューを見る
パソコン(PC)でストリートビューを表示するには、まずウェブ版のGoogleマップにChromeなどのブラウザでアクセス。具体的な閲覧方法として「ペグマンを地図上に落とす」「場所マーカーを使う」「Google検索を利用する」があります。
ペグマンを利用する
手軽なのが、Googleマップ上で場所を検索して画面右下の人型(ペグマン)をドラッグ&ドロップするという方法です。
ペグマンは青い線または青い点に落とせる
ペグマンをドラッグすると、その地点のプレビューが表示されます。あとはペグマンを落とせば、ストリートビューが起動します。
画面をクリックしたまま上下左右に動かすと、景色を360°見回せます。また、道路上に矢印が出た状態でクリックすれば、その地点まで移動します。
画面右下の[+][-]をタップしてズームイン・アウトし、画面左上の矢印[←]をクリックするとストリートビューを終了します。
場所マーカーを利用する
目的のスポット名を入力して検索し、表示された場所マーカーをクリックするという方法もあります。
画面左側のストリートビューアイコンの付いた画像をクリックしてみましょう。
検索した施設内の写真を見回すことができます。
Google検索を利用する
Google検索で目的のスポット名を検索し、[外観を見る]というラベルが付いた画像をクリックするという方法もあります。
[外観を見る]をクリックすることで、検索した場所のストリートビューを見ることができます。
過去のストリートビューを見られる「タイムマシン」機能
Googleマップには、過去のストリートビューを見られる「タイムマシン」機能があります。年代を指定することで、当時のストリートビューを表示できるというものです。当時と現在の町並みを比較したり、ビルが建設される前に何があったのかを調べたりできます。
タイムマシン機能を使う方法
タイムマシン機能で過去のストリートビューを見るためには、PCからGoogleマップにアクセスしましょう。
ストリートビューを表示したら、画面左上にある時計ボタンをクリックします。
2019年5月時点の渋谷
メーターで年代を指定し、年月が表示されている部分(上の画像の例では[11月 2009]の部分)をクリックします。
2009年11月時点の渋谷
すると、同じスポットから撮影した当時のストリートビューが表示されます。
過去のマップを見られないケースも
タイムマシン機能によって過去のストリートビューを見られるのは、PCから閲覧した場合のみ。GoogleマップアプリやGoogleストリートビューアプリ、スマホからGoogleマップのウェブ版を閲覧しても、タイムマシン機能を利用できません。
また、エリアによってはタイムマシン機能を利用できない場合があります。遡れる年月もエリアによって異なり、たとえば10年前まで遡れるエリアもあれば、5年前までしか遡れないエリアもあるのが現状です。
検証バージョン:iOS版5.31.10、Android版10.29.1