Google製のAndroidスマートフォン「Pixel 3」「Pixel 3 XL」。ドコモやソフトバンクで取り扱うほか、SIMフリー版も人気を集めています。ただ、利用者がまだあまり多くない機種のため故障・修理に関する情報が少なく、困っている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回、国内唯一のPixel正規サービスプロバイダーである「iCracked」の協力を得て、Pixel 3の画面(ディスプレイ)割れ修理を実体験してきました。所要時間やスタッフの対応、安全性など、修理業者を利用したことがない人が気になるポイントをレポートしているので、ぜひ参考にしてみてください。
Pixel 3が故障したらまずどこに連絡する?
Pixel 3の修理方法は、端末の購入をキャリア(ドコモ・ソフトバンク)でおこなったか、またGoogleストアなどでSIMフリー版を購入したかで対処法が異なります。
ドコモやソフトバンクで購入した場合
キャリアで端末を購入した場合は、すぐに故障の連絡をしましょう。店頭に持ち込むか、郵送すればGoogle Japanに端末が送られ、修理してもらえます。故障プランなどに加入しているのであれば、負担額もかなり少なく済むでしょう。
Google Pixel 3 サポート情報 | お客様サポート | NTTドコモ
Google Pixel 3・Google Pixel 3 XL | モバイル | ソフトバンク
SIMフリー版の場合
SIMフリー版では、購入から1年以内であり、かつ故障内容が初期不良であると考えられる場合にはPixel スマートフォンに関するサポートに連絡してみましょう。代金の払い戻し、交換、または修理をしてもらえる可能性があります。
ただ、残念ながら落下による破損や水没、通常使用によるバッテリーの消耗などは保証対象外となってしまいます。その場合は、Pixel3/Pixel3XLの正規サービスプロバイダーである「iCracked」が提供している修理サービスを利用してください。
修理の依頼は国内唯一の正規サービスプロバイダー「iCracked」へ
iCrackedは、現在全国に展開するスマートフォン・タブレット修理事業者。iPhone、iPad、Pixelなどの修理のほか、MacBookのバッテリー交換、バックアップやデータ移行などスマホに関する悩み相談もおこなっています。日本国内のみならず、全世界で100万台以上の修理実績があるので、修理ノウハウの豊富さも特徴です。
即日受け渡しが可能で、データ初期化も原則不要
バックパネルを外した状態のPixel3
iCrackedの店頭で修理を申し込んだ場合は、即日受け渡しが可能。代替機などを用意する必要もありません。また、キャリアによる修理では必ず端末のデータを初期化しなければなりませんが、目の前で修理してくれるiCrackedでは、データ初期化の必要がありません(念のため、データのバックアップはしておきましょう)。
今回、筆者のPixel 3の修理を担当してくれた銀座ロフト店の宗村太樹さんは、iCrackedの特徴である対面修理について「自分のスマホがどういった状態にあるのかを知っていただくと同時に、怪しい動きがないかを目で見て確認してもらうためにも推奨しています」と答えてくれました。
とはいえ、修理が終わるまでカフェやショッピングで時間を潰して、終わる頃に取りに戻ることももちろん可能。また郵送修理もおこなっているので、仕事で忙しい人や近くに店舗がない人でも利用できます(郵送修理の場合はデータの初期化が必要)。
経験豊富なスタッフがGoogle純正パーツで修理
すべての工程を目の前で確認できる
大事なデータが含まれているスマホを預けるので、信頼できる業者に頼みたいもの。iCrackedはGoogle社と契約した正規サービスプロバイダーなので、使用される部品はもちろんすべてGoogle純正のものです。また、修理に携わるのは厳しい研修に合格したスタッフのみと、高品質の修理・メンテナンスができる体制が整っています。
技術だけでなく接客も丁寧で、修理前には時間をかけて注意事項の説明とスマホに関するヒアリング、修理後も目の前で細かく動作確認をしてもらえます。気になることは、修理中にも気軽に質問できます。
修理は2時間ほどで完了、修理後も防水性能は保たれる
フレーム周辺に防水シートを貼っている様子
Pixel 3/Pixel 3 XLは国内での販売開始からまだ間もない機種ですが、すでに多くの修理相談が寄せられているとのこと。特に多いのは、やはりディスプレイ(フロントガラス)とバックパネルの破損だそうです。
iPhoneのディスプレイ交換は30〜40分程度で完了するのに対し、今回筆者のPixel3のディスプレイ交換にかかった時間は2時間程度。ここまで時間を要するのには、Pixel 3特有の構造に理由があるといいます。「Pixel 3はディスプレイに基板が乗った構造になっているので、ディスプレイの交換にいたるまでに、内部のすべてのパーツを外す必要があります。また、バックパネル部分にかなり強力な接着剤が使用されており、外すまでにはかなりの時間がかかります」と宗村さん。
Pixel 3の特徴である高い防塵性と防水性は、この強固な粘着剤が大きく関わっています。なお、修理後であってもフレーム周辺に防水シートが貼られ、バックパネル部分も接着剤によりしっかりと固定されるので、防水性能は維持できます。
ディスプレイ交換にかかった値段は?
今回、筆者のPixel 3のディスプレイ交換にかかった費用は税込みで3万4344円。決して安い値段ではありませんが、丁寧な対応と技術力、即日対応の便利さを考えれば十分妥当だと感じました。
以下、2019年4月現在のPixel 3/Pixel3 XL修理料金を記載します(すべて税別価格)。なお、パーツの値段は変動するため、時期によって修理料金が変わる可能性があります。
Pixel 3 | Pixel 3 XL | |
---|---|---|
基板交換(64GB) | 4万3800円 | 4万3800円 |
基板交換(128GB) | 4万6800円 | 4万6800円 |
ディスプレイ修理 | 3万1800円 | 3万3800円 |
背面カバー修理 | 1万3800円 | 1万3800円 |
カメラ修理 | 1万3800円 | 1万3800円 |
バッテリー交換 | 1万800円 | 1万800円 |
その他パーツ交換 | 1万800円 | 1万800円 |
内部点検において新たな故障個所が発見された場合は、修理料金が見積り金額から変わることがあります。また修理ができないことが判明した場合は、修理料金はかかりませんが点検料金として3000円がかかります。