アマゾンのFire TV Stick(ファイヤーティービースティック)の購入にあたって、まず気になるのは「自宅のテレビで使えるか」という点でしょう。
Fire TV Stickはメーカーや製造年代問わず幅広い機器に対応していますが、どのテレビでも使えるわけではありません。あまりにも古いテレビだと、接続できない可能性があるので注意が必要です。「Fire TV Stickが届いた後で使えないことに気づいた」とならないように、必ず購入前に確認しておきましょう。
Fire TV Stick対応のテレビを見分ける方法
自身のテレビがFire TV Stickに対応しているか確認するには、テレビの背面や側面をチェックします。

HDMIの挿し込み口
どこかに「HDMI入力」や「HDMI IN」などと書かれた挿し込み口があれば、そのテレビはFire TV Stickに対応していると判断できます。HDMIの入力端子はここ12〜13年以内に購入したテレビであれば、ほぼすべてに搭載されているはず。よく探してみましょう。
ちなみに、上位モデルのFire TV Stick 4KやFire TV Cubeも、同じHDMIの入力端子さえあれば正常に動作します。4K映像対応のテレビでなくても、利用自体は可能というわけです(4K画質にできないだけで、コンテンツは普通に再生できる)。

Fire TV Stick本体は、いずれの世代のタイプも先端にHDMIの出力端子が搭載されています。これをテレビに(もしくは延長ケーブル経由で)挿し込んで動作させるため、テレビ側にも同じHDMIの挿し込み口が搭載されている必要があるのです。
AmazonのFire TV Stick購入ページの「対応テレビ」の項目にも、以下のように記載されています。
対応テレビ:1080pまたは720p、60/50Hzに対応したHDMI端子付HDテレビ
なお、「1080pまたは720p」というのは映像規格、「60/50Hz」というのは周波数を示します。いずれも地上デジタルが映る日本のテレビならクリアしているはず。HDMI端子さえ備わっていれば、あまり気にする必要はないでしょう。
Fire TV Stickが使えないテレビとは?
Fire TV Stickに対応していないテレビの特徴も把握しておきましょう。
赤白黄のRCA端子やD端子しかない古いテレビ
前述した「HDMI」端子が搭載されていない、RCA端子やD端子だけのテレビは原則としてFire TV Stick非対応となります。今ではほとんど見かけませんが、15〜20年前に購入したテレビを現役で使っている場合は当てはまるかもしれません。

HDMI端子が搭載されていないテレビのイメージ
HDMIに非対応のテレビであっても、変換アダプタやコンバーターなどのツールを経由すればFire TV Stickを接続できる可能性はあります。
しかし、利用はあまりおすすめできません。仕組み上、デジタル(HDMI)⇔アナログ(RCA端子やD端子)の変換はかなり難しく、さまざまな不具合が生じる可能性が高いからです。著作権保護(HDCP)などの関係で映像がまったく映らないこともありますし、映ったとしても画質が著しく悪かったり、動作が不安定だったりするかもしれません。
今は2〜3万あればテレビが手に入る時代です。一か八かのような賭けで変換アダプタを買うくらいなら、テレビを買い換えるほうがよっぽど合理的でしょう。
また、Fire TV StickはHDMI入力端子とWi-Fi環境さえあれば動作するので、必ずしもテレビが必要なわけではありません。
たとえば、スピーカー内蔵のプロジェクターなどを使うのもおすすめです。モノによりますが、テレビよりも安く1万円以内で手に入る場合があります。
入力切り替えが制限されているテレビ

Fire TV Stickを使って動画コンテンツなどを再生するには、テレビの電源を入れてリモコンにある「入力切替」ボタンからHDMI入力に切り替える必要があります。
この点、ホテルや旅館、カラオケなどに備え付けのテレビは、まれにこの「入力切替」ができないように設定されていることがあるようです。そのようなテレビでは、たとえHDMIの入力端子があってもFire TV Stickを使うことはできません。出先のテレビでFire TV Stickを使う場合は注意しましょう。