現在契約中のNTTドコモから他のスマホ回線への乗り換えを検討していて、ドコモの解約により保有しているdポイントがどうなってしまうのか不安を抱く人もいるのではないでしょうか。
この点、ドコモを解約しても(他社に乗り換えても)dポイントは消失しませんが、注意したい点もあります。この記事では、ドコモ解約時のdポイントやd払い残高の引き継ぎについて解説します。
ドコモを解約してもdポイントは消失しない
ドコモを解約した場合、保有しているdポイントはどうなるのでしょうか。結論から言えば、ドコモを解約してもdポイントは消失せず、他社に乗り換えても引き継ぐことができます。
以下、解約時のdポイントの仕様について詳しく解説します。
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dアカウントやポイント残高は乗り換え後も引き継げる
ドコモを解約してもdポイントは消えない
ドコモを解約してもdアカウントは削除されず、dポイントも消失しません。dポイントは回線の契約ではなくdアカウントに紐づいているため、ドコモを解約してもdアカウントを削除しない限りdポイントは消失しないという仕組みです。
他社への乗り換え後、ドコモ契約中に利用していたものと同じdアカウントでd払いなどのアプリにログインすれば、dポイント残高や過去の利用履歴、会員ランクなども引き継がれます(期間・用途限定ポイント含む)。
d払い残高も引き継げる
ドコモを解約してもd払い残高を引き継げる
d払いに貯まっているd払い残高も、ドコモ解約後に引き続き利用できます。ドコモを解約するとd払いアプリからログアウト状態となり、一時的に残高が0円となる場合がありますが、同じdアカウントでd払いアプリにログインすれば復元されます。
使い方はドコモ契約時とほぼ同じですが、会員ランクで達成できない条件があったり、キャリア決済を利用できなかったりと注意すべき点もあります。
ドコモ解約時のdポイントに関する注意点
ドコモを解約しても、同じdアカウントでログインすれば基本的にdポイントはそのまま利用できます。しかし、一部のドコモ契約者特典やキャリア決済を利用できなくなるなど、いくつか注意すべき点もあります。
「期間・用途限定」ポイントの有効期限は延長されない
ドコモを解約しても期間・用途限定ポイントの有効期限は変わらない
dポイントには、「通常」ポイントと「期間・用途限定」ポイントの2種類があります。
通常ポイントは、店舗でdポイントアプリを提示したりd払いを利用したりした際に貯まるポイント種別。有効期限は「獲得したポイントごとに、獲得月から48カ月後の月末まで」。通常ポイントに関しては、定期的にdポイントを使い続けていれば有効期限を気にする必要はないでしょう。
2025年12月1日より、dポイント(通常)の有効期限は「最後にポイントを貯めた日、または使用した日から12カ月後まで」に変更される予定です。
変更前は「使用した日」は有効期限の延長の対象外でしたが、変更後は「使用した日」も有効期限の延長の対象となります。一方で有効期限は「48カ月後の月末」から「12カ月後」に短縮されます。なお、有効期限が変更となるのは通常ポイントのみで、期間・用途限定ポイントの有効期限は延長されません。
期間・用途限定ポイントは、キャンペーンや特典などを利用した際に付与されます。有効期限は利用したサービスやキャンペーンごとに異なるため、d払いアプリやdポイントアプリなどで適宜チェックしておきましょう。
ドコモを解約して他社に乗り換えたとしても、期間・用途限定ポイントの有効期限は延長されません。有効期限は通常ポイントよりも短く、乗り換え後に使うのを忘れて期限を過ぎてしまうとポイントが消失してしまうため注意が必要です。
dポイントクラブの会員ランクで達成できない特典がある
dポイントクラブの会員ランク
dポイントクラブには「1つ星」〜「5つ星」まで5つの会員ランクが用意されており、一定の条件を満たすことで会員ランクをアップできます。以下の6つの特典において、会員ランクに応じたポイントが貯まります。
| ポイント倍率アップ特典 | dポイント加盟店でのポイントカード提示、dアカウントと他社サービスのアカウント連携によるポイント還元など、会員ランクに応じて付与率が最大2倍にアップ |
|---|---|
| d払い特典 | 店舗でd払いを利用すると、ランクに応じて還元率が最大2%にアップ |
| dポイントマーケット利用特典 | dポイントマーケットを経由して対象店舗で買い物すると、ポイント還元率が最大1.5%にアップ |
| 料金充当特典 | ドコモのケータイ、ドコモ光、ドコモでんき、ドコモガスなどの料金の支払いにdポイントを使用すると、最大5%分の充当額を追加 |
| dカード積立(THEO+ docomo)利用特典 | おまかせ資産運用サービス「THEO+ docomo」でdカード決済による積立「dカード積立」をすると、会員ランクおよびdカード種別に応じて最大1%のdポイントが貯まる。ドコモ回線契約者は運用資産額に応じて付与されるポイントが1.5倍に |
| dスマホローン 利息無料特典 | スマホ完結のローンサービス「dスマホローン」を初めて契約した場合、契約日から30日間は会員ランクに応じた借入残高に対して発生する利息0円 |
このうち、ドコモ回線を契約すると利用できなくなる特典は主に「料金充当特典」と「dカード積立(THEO+ docomo)利用特典」の2つです。
dポイントクラブの料金充当特典。ドコモ回線の契約者はポイント利用分に応じて毎月の料金から充当される
「料金充当特典」は、ドコモ回線などの利用料金の支払いにdポイントを使用するとランクに応じて最大5%の料金が充当されるというもの。3つ星は+1%、4つ星は+2%、5つ星は+5%が充当されます(1つ星と2つ星は充当なし)。たとえば会員ランクが5つ星で、毎月の利用料金のうち5000円分をポイントで支払った場合、5%に相当する250円分が充当額に追加されます。
ドコモを解約すると、この料金充当特典を利用できなくなってしまいます(ドコモ光、ドコモでんき、ドコモガスなどの料金の支払いには利用可)。
また「dカード積立(THEO+ docomo)利用特典」では、ドコモ契約者は運用資産額に応じて付与されるポイントが1.5倍になりますが、解約するとこの特典も適用されません。
dアカウントを削除するとdポイントも消失する
dアカウントを削除すると、保有していたdポイントも消失してしまいます。ドコモを解約してもdアカウントは基本的にそのまま使えるので、わざわざ削除するメリットはありません。
dアカウントを削除すると復元できず、dポイントも消失する。よほどの理由がない限り削除する必要はない
「dアカウントを含む各種アカウントが増えすぎてしまって管理が煩雑になってしまった」「dポイントやd払いを一切使っておらず今後も使う予定はない」といった事情がない限り、dアカウントを削除する必要性はないでしょう。
dアカウントを削除してしまうと、dポイントが消失するだけでなく、復元もできず、一定期間は同じ電話番号で他のdアカウントも削除できません。d払い残高が残っていた場合は、残高処理手数料550円を差し引いた金額が返還されます(残高が550円未満の場合は残高が返還されない)。
dカードのドコモ契約者特典は利用できなくなる
ドコモのクレジットカード「dカード」を持っている人がドコモを解約すると、ドコモ契約者を対象とした各種特典が使えなくなってしまいます。
ドコモを解約すると、dカードでドコモの料金を支払うとポイントが貯まる契約者特典を使えなくなる
たとえば「ドコモ mini」「irumo(新規受付終了)」「ahamo」の料金をdカードで支払うと、支払い金額の税抜1000円ごとに最大20%のdポイントが貯まります。
また「ドコモ ポイ活20」契約者が対象決済でdカードを使うと5%(キャンペーン適用時)、「ahamoポイ活プラン」契約者が対象決済でdカードを使うと11%(キャンペーン適用時)が還元されるなど、ポイ活プラン契約者がdカードを利用して支払うことでdポイントの還元率が優遇される場合もあります。
ドコモ解約後も、dカードで支払うと税込100円ごとに1ポイントのdポイントが貯まりますが、上記のようなドコモ契約者向け特典(優遇)は利用できなくなる点は留意しておきましょう。
キャリア決済を利用できなくなる
ドコモを解約するとドコモのキャリア決済を利用できなくなります。キャリア決済とは、毎月の携帯料金と合算する支払い方法のこと。ドコモのキャリア決済は主に「d払い」と「docomoコンテンツ決済」の2通りがあります。
d払いの電話料金合算払いを利用できるのはドコモ回線契約者のみ
ドコモ契約者はd払いアプリの支払い方法に「電話料金合算払い」を選択できますが、ドコモを解約すると選択できなくなってしまいます。ドコモを解約して他社に乗り換えた場合、選択できるのは「d払い残高」または「クレジットカード」のいずれかです。
d払いの電話料金合算払いを選択している場合、税抜200円ごとに1ポイントのdポイントが貯まりますが、ドコモを解約すると電話料金合算払い自体を利用できなくなるのでdポイントも貯めたり使ったりすることもできなくなります。
Google Playストアの支払い方法選択画面
「docomoコンテンツ決済」は、dメニュー掲載コンテンツ・App Store・Apple Music・iBooks・iTunes・iCloud・Google Playでのコンテンツ購入時に利用できる決済方法。docomoコンテンツ決済はもともとdポイント付与の対象外です。
ドコモを解約すると毎月の携帯料金との合算払いを利用できなくなるため、乗り換え後の回線が提供するキャリア決済やクレジットカードなど別の支払い方法に設定し直す必要があります。
なお、格安SIMの中にはキャリア決済を提供していないものがあるので、ドコモから格安SIMに乗り換える人は注意が必要です。キャリア決済を利用できるスマホ回線は下記の通り。
- ドコモ:d払い、docomoコンテンツ決済
- au・UQモバイル・povo2.0:au PAY(auかんたん決済)
- ソフトバンク・LINEMO:ソフトバンクまとめて支払い
- ワイモバイル:ワイモバイルまとめて支払い
- 楽天モバイル:楽天モバイルキャリア決済(※Android端末のみ利用可)