超大作ドラマ『SHOGUN 将軍』で真田広之が凱旋 「今の時代に求められるヒーロー像」を熱演【ディズニープラス】

2月27日よりディズニープラスで独占配信される『SHOGUN 将軍』に出演

2024年2月19日、動画配信サービス「ディズニープラス」で2月27日より独占配信される『SHOGUN 将軍』のジャパンプレミアイベントがTOHOシネマズ日比谷にて開催され、主演の真田広之さんら出演陣が舞台挨拶に登壇しました。

『SHOGUN 将軍』は、ジェイムズ・クラベルのベストセラー小説『SHOGUN』を実写ドラマ化した作品。1980年に一度アメリカで実写ドラマ化されており、驚異的な視聴率を叩き出したことで知られています。

舞台は1600年代。戦国最強の武将・吉井虎永に敵の包囲網が迫るなか、イギリス人航海士のジョン・ブラックソーン(後の按針)が虎永の領地へと漂流するところから始まる物語。迫力の合戦シーンと徹底した時代考証で映像化した、ハリウッドによる本格戦国ドラマです。徳川家康や石田三成といった戦国時代の武将にインスパイアされた人物が多数登場します。

2月27日より『SHOGUN 将軍』を独占配信

【ディズニープラス】SHOGUNプレミア試写会

『SHOGUN 将軍』に出演する豪華キャスト陣

登壇者は、主演でプロデューサーも兼任した真田広之さん、コズモ・ジャーヴィスさん、アンナ・サワイさん、二階堂ふみさん、平岳大さん、西岡德馬さん。エグゼクティブ・プロデューサーを務めたジャスティン・マークスさん、レイチェル・コンドウさん、そして原作者の娘でもあるミカエラ・クラベルさんも登壇しました。

司会のサッシャさんがエグゼクティブ・プロデューサーの3人を呼び込み、イベントが開始。ジャスティンさんは「これはイースト・ミーツ・ウエストの物語で、制作でも東西の多くのスタッフが協力してできた作品。多くの人の想いが詰まっている」と述べ、ミカエラさんは「8年以上の制作期間は奇跡の連続だった。父はきっと誇りに感じていると思う」と思いを語ってくれました。

【ディズニープラス】SHOGUNプレミア試写会

左から、コズモ・ジャーヴィスさん(ジョン・ブラックソーン役)、真田広之さん(プロデューサー兼吉井虎永役)、アンナ・サワイさん(戸田鞠子役)

そしてジャスティンさんがキャスト陣を呼び込み、真田さんたちが登壇。徳川家康をモデルとした吉井虎永を演じる真田さんは「ようやく皆様にお披露目できる日が来て嬉しく思う」と挨拶。イギリス人航海士のジョン・ブラックソーンを演じたコズモ・ジャーヴィスさんは自身の役について「ブラックソーンは頑ななところがあり、状況をコントロールできていると思っている。果たして本当にそうなのか皆さんの目で確かめてほしい」と説明してくれました。

続いて、細川ガラシャをモデルとした語学堪能な戸田鞠子を演じるアンナ・サワイさんは「キリシタンの心とサムライの心を重ね合わせる繊細な役どころだった。多くの西洋の作品に参加してきたが、日本人女性の描かれ方が違うなと思う作品もあった。今回はジャスティンが日本のクルーを連れてきて、忠実に作りたいという想いを聞き、日本人女性に深みのあるストーリーを与えてくれると思った」と、制作陣の本気度に感銘を受けた様子でした。

【ディズニープラス】SHOGUNプレミア試写会

左から、西岡德馬さん(戸田広松役)、平岳大さん(石堂和成役)、二階堂ふみさん(落葉の方役)

石田三成をモチーフとした石堂和成役の平岳大さんは「倒しがいのある敵役を演じようと頑張った」と、真田さん演じる吉井虎永と対峙する役柄への思いを語りました。戸田広松役の西岡徳馬さんは「楽しかった。50数年俳優をやっているが、これほど素晴らしい時代劇を描いた外国作品はなかった。素晴らしい作品になった」と作品の完成度に太鼓判を押しています。

淀君にインスパイアされた落葉の方役を演じた二階堂ふみさんは「この作品にはオーディションで参加した。素晴らしいスタッフとキャストの中で色々な経験をさせてもらった。真田さんが積み上げてきたものがこの作品には詰まっているんだと感じた」と述べています。

コズモさんは、撮影現場の様子について「色々な苦労があったが、それは物語に寄り添うことでもあった。コミュニケーションの苦労も実際にブラックソーンが経験したことでもあったと思う。真田さんとは最初は目だけでコミュニケーションを取った。それもシーンに合っていたんじゃないかと思う。真田さんは仕事に対する姿勢が素晴らしい」と述懐しました。

サワイさんは、思い出に残るシーンについて聞かれ「全て重要なシーンなので一つ選ぶのは難しいが、鞠子のある決断が分岐点になるシーンがある。そのとき自分は鞠子になりきっていたので、本気でやりすぎてなぎなたが半分に折れてしまい、家に帰ったら歯が欠けていたことがあった」と驚きのエピソードを披露してくれました。

続いて二階堂さんは初のハリウッド作品出演について「ビックリするような毎日だった。作品作りのプロセスも日本とは違うし、贅沢な時間を過ごさせてもらった。セットを見学した時にこんなに大きい照明が存在するのかと驚いた。着物の着付けやセット作りも時間のかかる作品だったが、常に美味しいドーナツとコーヒーがもらえるカフェ・カーが憩いの場だった」のだそう。

平さんはプロデューサーとしての真田さんの仕事ぶりについて質問され、「真田さんは、出演されていないシーンでも毎日現場にいて、エキストラの衣装を直したりなどしていた。バンクーバーで寒い日の撮影で、馬上のシーンを撮影するとき、監督と現場をつないで指示までしてくれた」と真田さんの献身ぶりに感心した様子でした。

【ディズニープラス】SHOGUNプレミア試写会

真田広之さんは、吉井虎永を「今の時代に求められるヒーロー像」と語る

西岡さんは真田さんとは旧知の仲。出演の決め手は「真田くんの人柄はよく知っている。主演を誰がやるのか最初は教えてくれなかったが、彼がやると聞いてこれはすごい作品になると確信した。それで運よく呼んでもらえた。2021年にバンクーバーへと撮影のために向かって公園で再会して、日本の時代劇として恥ずかしくない作品を作ろう、日本の武士道スピリットを見せようと話した」と固く誓い合ったとのこと。

真田さんからは、「この役を引き受ける時、なぜ今この役を演じるのかを考えた。モデルの徳川家康の功績、戦乱の世を終わらせた役を演じるのは今の時代に求められるヒーロー像ではないかと考えた。プロデューサーとしてできる限り原作を尊重してシナリオを作り上げた。勇気を持って日本から海外の作品に飛び込んできてくれたキャスト、時代劇のスペシャリストの才能をいかに引き出すかが自分の仕事。東西の壁を乗り越えて一丸となって作ったことが世界へのメッセージになる」と力強く作品の完成度をアピールしました。

最後に「みどころは全シーン・全カットで、すべてのエピソードが宝物。参加した人たちの想いをくみ取ってほしい」と真田さんが締め、イベントは幕を閉じました。

2月27日より『SHOGUN 将軍』を独占配信

構成・文
杉本 穂高
EDITED BY
AO