2019年10月1日から消費税率の引き上げと同時に実施されている「キャッシュレス・消費者還元事業」。キャッシュレス手段で決済すると、国がポイント還元を支援してくれる制度です。NTTドコモが提供しているスマホ決済サービス「d払い」も、この還元事業の対象サービスに含まれています。
本記事では、d払いの基本還元率に加えて、還元事業のポイント還元の対象になった場合にどのくらいのポイントが還元されるのかについて解説します。
「キャッシュレス・消費者還元事業」は2020年6月30日をもって終了しました。
d払いの通常の還元率は?
d払いで決済すると、ドコモのポイントサービス「dポイント」が貯まります。貯まったポイントは1ポイント=1円として買い物やドコモの携帯料金に利用できます。
d払いは実店舗とオンラインショップの両方で利用でき、それぞれ還元率が異なります。定期的に20%還元キャンペーンも実施しており、キャンペーンを活用することでよりお得に利用することもできます。
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実店舗は0.5%還元、オンラインショップは1%還元
実質の還元率 | 概要 | |
---|---|---|
実店舗 | 0.5% | 税込200円につき1ポイント |
オンラインショップ | 1% | 税込100円につき1ポイント |
実店舗でd払いを利用して決済した場合は、決済金額税込200円につき1ポイントのdポイントが貯まるため、還元率は実質0.5%です。オンラインショップの場合は、決済金額税込100円につき1ポイントのdポイントが貯まるため、還元率は実質1%となります。
決済額が規定の金額を下回っていると、dポイントは付与されない/切り捨てられるので注意しましょう。たとえば、実店舗で税込199円の支払いをしてもポイントは還元されず、税込399円の買い物でも1ポイントしかdポイントが付かないのです。このほか、dポイントでの支払い分も還元の対象外です。
随時開催の20%還元キャンペーンでさらにおトクに
d払いでは、随時20%還元キャンペーンを実施しています(直近では2019年10月14日まで開催中)。キャンペーン期間中にd払いを利用すると、決済金額の20%のdポイントがプラスで付与されます。
また、キャンペーン期間中の金曜日または土曜日にオンラインショップで決済すると最大25%還元、「dポイント スーパー還元プログラム」に参加して実店舗で決済すれば最大27%還元になるなど、さらにおトクに活用することもできます。
なお、d払いの20%還元キャンペーンを利用するには、事前エントリーが必要です。エントリーしていないと還元を受けられないため注意が必要です。
10月以降は還元事業対象店舗での決済で2%か5%が上乗せ
「キャッシュレス・消費者還元事業」登録加盟店に掲出されるポスター
d払いは、2019年10月1日から消費税率の引き上げとともに実施されている「キャッシュレス・消費者還元事業」(以下、還元事業)の対象サービスでもあります。
還元事業は国がポイント還元を支援する制度で、2020年6月30日まで実施されます。中小企業が経営する直営店は5%、フランチャイズチェーンやコンビニ、ガソリンスタンドなどでは2%が還元されます。
還元事業の対象となる店舗には、上記のようなポスターやステッカーが貼ってあるので確認してみるといいでしょう。
実店舗 | オンラインショップ | |||
---|---|---|---|---|
中小・小規模店舗が経営する対象の直営店 | 中小・小規模店舗が経営する対象のフランチャイズチェーン店舗 | 中小・小規模店舗が経営する対象の直営店 | 中小・小規模店舗が経営する対象のフランチャイズチェーン店舗 | |
基本還元率 | 0.5% | 1% | ||
還元事業 還元率 | 5% | 2% | 5% | 2% |
還元率 合計 | 5.5% | 2.5% | 6% | 3% |
つまり、還元事業5%対象の店舗でd払いの決済を利用すると、還元事業の5%+d払いの基本還元0.5%=実質5.5%がdポイントで還元されることになります。
また、還元事業はオンラインショップも対象になっている場合があります。d払いが決済方法の対象に含まれているオンラインショップであれば、最大6%還元を受けることも可能です。
還元事業の対象となっている店舗は、経済産業省が提供している「ポイント還元対象店舗検索アプリ」から探すことができます。「ポイント還元対象店舗検索アプリ」の詳しい使い方については、以下の記事を参照してみてください。
実際にd払いでいくら還元されるのかケーススタディ
ここでは、d払いを利用して決済した場合に、どのくらいの還元を受けられるのかを解説します。
実店舗とオンラインショップのうち、中小・小規模店舗が経営する対象の直営店と、中小・小規模店舗が経営する対象のフランチャイズチェーン店舗で、それぞれ税込1100円(商品価格1000円+消費税10%分の100円)を支払った際の内訳をまとめてみました。
実店舗 | オンラインショップ | |||
---|---|---|---|---|
中小・小規模店舗が経営する対象の直営店 | 中小・小規模店舗が経営する対象のフランチャイズチェーン店舗 | 中小・小規模店舗が経営する対象の直営店 | 中小・小規模店舗が経営する対象のフランチャイズチェーン店舗 | |
d払い基本還元 | 5ポイント | 5ポイント | 11ポイント | 11ポイント |
還元事業の還元 | 55ポイント | 22ポイント | 55ポイント | 22ポイント |
還元合計 | 60ポイント | 27ポイント | 66ポイント | 33ポイント |
※小数点以下は切り捨て
5%還元対象の実店舗で決済すれば、実質5.5%還元のためメリットもありますが、コンビニなども含む2%還元対象の店舗だと2.5%還元のため、他のスマホ決済サービスと比べると見劣りしてしまいます。d払いを最大限活用するには、20%還元キャンペーン期間中がいいでしょう(直近では10月14日まで開催中)。
なお、d払いはオンラインショップに対応していますが、d払い対応のオンラインショップのうち還元事業の対象になっているサイトは多くありません。