「子どもにスマホを持たせたいけれど、LINEだけ使えればいい」「必要なアプリ以外は制限できる?」
昨今、子どもにスマホを持たせるケースが増えており、保護者としてはスマホ依存や安全性、毎月のスマホ代が気になるところ。また、低学年の子どもであれば、LINEなどの最低限の連絡ツールさえあれば十分と考える親も多いでしょう。
本記事では、子どものスマホでLINEなどの必要なアプリだけを使えるようにする方法、おすすめの料金プランを解説します。
子どものスマホでLINEだけ使えるようにするには

LINEを使うために、まずはLINEアカウントを新規登録する必要があります。登録に必要なのものは、有効な電話番号と、SMSまたは音声通話が受信できる端末です。
LINEアプリだけ使えるようにするには、Androidスマホなら「Googleファミリーリンク」、iPhoneなら「スクリーンタイム」といった機能を活用することで、アプリの制限ができます。
電話番号と端末を用意する
前述の通り、LINEアカウントの登録に必要なものは、電話番号と端末です。ただ、子ども向けであれば、端末のスペックやデータ通信量をそこまで上げる必要はないでしょう。
たとえば、自宅に使っていない端末があれば、SIMを契約するだけでスマホが使えるようになります。端末を一から用意する場合でも、割安の機種を購入すればコストを抑えることが可能です。
参考までに、おすすめの料金プランをいくつか紹介します。
【LINEMO】LINEの通信量がノーカウント

ソフトバンクが提供するオンライン専用ブランド「LINEMO」は、自社で所有するソフトバンクの回線をそのまま利用しているため高速通信が可能です。
また、LINEのトークや通話(ビデオ通話含む)のデータ消費がゼロになる、「LINEギガフリー」が各料金プランに含まれています。通信速度制限がかかった場合でも、LINEアプリの通信速度は落ちません(一部の機能を除く)。
プラン名 | データ量 | 月額基本料金 |
---|---|---|
ミニプラン | 3GB | 990円 |
スマホプラン | 20GB | 2728円 |
「ミニプラン」なら、月額基本料金1000円未満で3GB利用できます。また「スマホプラン」では、1500万種類以上の対象スタンプ・絵文字が使い放題の「LINEスタンプ プレミアム」のベーシックコース(月額240円相当)を無料で使えます。
現在は3GBと20GBの2つのプランとなっていますが、2024年7月下旬以降に新しく「LINEMOベストプラン」と「LINEMOベストプランV」が登場予定。両者の中間となるデータ容量帯(10GB)も提供され、使用したデータ容量に応じた段階的な料金体系に変わります。「3GBでは少し足りないかも」という場合におすすめのプランです。
【NUROモバイル】安さとトリプルキャリア対応が魅力
NUROモバイルは、ソニーグループが提供する格安SIMです。申し込みの際に、ドコモ・au・ソフトバンクの中から好きな回線を選択できます。また、格安SIMのなかでも月額料金の安さが特徴的です。
NUROモバイルでは、端末を購入することもできます。公式サイトを見ると、最新のiPhoneやハイエンドモデルは販売されていませんが、LINEを使う程度なら十分なスペックの機種を手頃な価格で購入可能です。たとえば一番安い価格だと、Android端末を2万円弱で購入できます。
データ量 | 月額基本料金 |
---|---|
3GB | 792円 |
5GB | 990円 |
10GB | 1485円 |
15GB | 1790円 |
※音声通話付きSIMを利用した場合の料金
月々の料金プランは上記の通りです。LINEMOの料金プランが3GBで990円なのに対し、NUROモバイルは5GBまでで990円とお得です。

現在、新規申し込みまたは他社からの乗り換え(MNP)で申し込んだ人を対象に、利用開始月の月額基本料金が0円となるキャンペーンを実施中です。乗り換え(MNP)の場合は、さらに3カ月間割引が適用されます。
【イオンモバイル】家族とのデータシェアでお得
イオンモバイルは、イオンのグループ会社が運営する格安SIMです。オンラインのほか、全国のイオン店舗などでも回線を申し込めます。
データ量 | 月額基本料金 |
---|---|
0.5GB | 803円 |
1GB | 858円 |
2GB | 968円 |
3GB | 1078円 |
4GB | 1188円 |
5GB | 1298円 |
※音声プランを利用した場合
イオンモバイルは、0.5GB〜200GBまで22種類のデータ量から選べます。データ量が小刻みに分かれているため、自身の利用状況に合わせて最適なプランを選べるのがメリットです。

家族で1つのプランを契約してデータ使用量を分け合う「シェアプラン」もイオンモバイルの特徴。たとえば、家族3人で毎月8GBをシェアするなら、月額2398円(1人あたり2.6GBで月額799円)です。1人で契約する場合、2GBで月額968円のため、シェアの方がお得といえます。
また、イオンモバイルでも端末を購入可能。中古の端末も含み、Androidスマホを中心に2〜5万円台で販売されています。イオンモバイルに契約、かつ一部の端末を購入すると1000WAONポイントが付与されるキャンペーンも実施中です。
LINE以外のアプリの利用制限をする
スマホの設定アプリや専用アプリを活用することで、保護者のデバイスから子どものデバイスをコントロールすることが可能です。
厳密にはLINEアプリ一つだけを残すことはできず、App Storeアプリなどデバイスに最初からインストールされているいくつかのアプリは残ります。ただ、後から追加でインストールしたアプリの利用を制限することは可能です。たとえば、動画配信アプリやゲームアプリといったものを制限するとよいでしょう。
【Androidスマホ】Googleファミリーリンクを使う
家族でAndroidスマホを使っている場合は、「Googleファミリーリンク」を使うのがおすすめです。Googleファミリーリンクは、保護者のGoogleアカウントと子どものアカウントを連携することで、子どものスマホ利用時間の制限や位置情報の共有、アプリの制限などができます。
最初に保護者のデバイスでセットアップする



最初に、保護者のデバイスにGoogleファミリーリンクアプリをインストールします。アプリを開いたら、保護者のGoogleアカウントでログインしてください。
「お子様はGoogleアカウントをお持ちですか?」と聞かれたら[はい]を選択。次に、「お子様のデバイスをお手元にご用意ください」と表示されたら、画面はそのままにして子どものデバイスを準備します。
子どものデバイスでもセットアップする



保護者のアカウントに表示された手順に沿って、子どものデバイスからセットアップをおこないます。
端末の「設定」を開いたら[Google]を選択し、子どものアカウント名をタップ。次の画面で「保護者による使用制限」を選びましょう。子どものデバイスに他のGoogleアカウントも紐づいている場合は、それらの連携を解除してください。
保護者のGoogleファミリーリンクアプリからアプリを制限する


保護者のGoogleファミリーリンクアプリで制限したいアプリをブロック
保護者と子ども双方のセットアップが完了したら、保護者のGoogleファミリーリンクアプリにホーム画面が表示されます。「アプリの利用制限」をタップして、制限したいアプリをタップ。[ブロック]→[完了]の順にボタンを押せばOKです。
使わせたくないアプリにロックをかけると、子どものデバイスからそのアプリにアクセスできなくなります(ホーム画面や、端末の「設定」のアプリ一覧で非表示となる)。
ただし、デフォルトでインストールされているGoogle Playアプリや設定アプリを制限することはできません。
【iPhone】スクリーンタイム(ペアレンタルコントロール)を使う
家族でiPhoneを使っている場合は、iPhoneの「設定」アプリにある「スクリーンタイム」から子どものデバイスを管理できます。保護者のデバイスから設定が可能です。
スクリーンタイムでは、子どもがスマホを使っている時間の確認や、使えるアプリの制限、休止時間の設定などができます。



保護者の設定アプリから子どものデバイスに入っているアプリを制限
上の写真のように、「スクリーンタイム」から、子どものiPhoneにインストールされているアプリの利用許可やインストールの許可を設定できます。
ただし、Androidスマホと同様に、すべてのアプリを制限できるわけではありません。デフォルトでインストールされている電話アプリやApp Storeのアプリなどは一覧にそもそも載っていないため、許可のオン・オフができない仕様となっています。
この設定をするには、事前にiCloudの「ファミリー共有」で保護者のアカウントと子どものアカウントをリンクさせる必要があります。登録方法やその他の操作手順は下記記事を参照してください。