創設3年で全米制覇の偉業を果たしたチアダンス部の実話を映画化、『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』

創設3年で全米制覇の偉業を果たしたチアダンス部の実話を映画化、『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』

これが実話だなんて。

映画『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』は、2006年に創設された福井商業高校チアリーダー部が全米チアダンス選手権で優勝した実話を映画化した作品。朝の連続テレビ小説『なつぞら』でヒロインを演じた広瀬すずが、チア経験がないにもかかわらず、猛特訓の成果で本格的なチアダンスを披露しています。

青春の輝きを爽やかに描き、仲間とともに目標に向かって努力する姿を通じて、観る人に大きな勇気を与えてくれます。友情、努力、そして勝利を描いた王道の青春映画です。

若手女優たちの本格的なチアダンス

福井中央高校に入学した友永ひかり(広瀬すず)は、中学の頃から憧れていたサッカー部の同級生・孝介(新田真剣佑)を応援したいという単純な気持ちでチアダンス部に入部します。しかし、そこで待ち受けていたのは熱血教師の早乙女薫子(天海祐希)による厳しい指導でした。全米選手権制覇を目標に掲げ、厳しい練習を課すものの、ついていける生徒は一握り。ひかりも孝介との関係がギクシャクし、なんのためにチアをやるのかわからなくなってしまいます。

しかし、部長に任命されたチア経験者の玉置彩乃(中条あやみ)や、ストリートダンサーの紀藤唯(山崎紘菜)、ぽっちゃりだけど人一倍頑張り屋の東多恵子(富田望生)、アイドル志望の永井あゆみ(福原遥)など、仲間たちとの友情に支えられ、厳しい練習をこなすうちに、チアダンスの楽しさに目覚めていきます。

2年目には福井県予選を突破して全国大会に挑戦、そして3年目には全国を制し、ついに全米選手権への挑戦権を掴みます。全国大会の前に怪我をしてしまったひかりは、長期間戦線離脱したハンデを埋めるために個人特訓を繰り返し、チアダンスに最も必要なものである「笑顔」を取り戻し、全米選手権に挑みます。

ダンスやスポーツものの映画は、なんと言ってもパフォーマンスが本格的であるかどうかが大切ですが、本作のチアダンスシーンはどれも見事。広瀬すずをはじめ、中条あやみや山崎紘菜など、ダンス未経験の若い女優たちが、半年間の猛特訓の末、見事なダンスパフォーマンスを披露しています。

素人同然の状態から始まり、全米制覇に至る物語が、演じる本人たちの成長ともリンクしており、彼女たちの成長をリアルに収めた青春映画と言っていいでしょう。

実在の福井商業高校チアリーダー部は映画よりすごい

映画のモデルとなった福井商業高校チアリーダー部は、2006年に創設され、その後は映画のように全米チアダンス選手権に出場し、5連覇を達成するほどの世界的強豪にのぼりつめました。創設3年目にして全米制覇したのも事実で、合わせて同選手権を7回も制覇しています。

2018年からは大会のレギュレーションが変更され、日本の高校の出場枠がなくなってしまったのですが、顧問の五十嵐裕子先生(天海祐希が演じた役のモデルとなった人物)は、ラスベガスで開催される別の選手権「AMZ ALL STAR DANCE NATIONALS」に出場することを決め、なんとそちらでも優勝しています。

映画では、校則を守らない生徒たちに目標を与えて立ち直らせることをチアダンス部創設の理由として描いていましたが、これも事実にも基づいており、そんな状態からわずか3年で全米制覇の偉業を成し遂げたのです。

こちらの動画は、2016年の全米チアダンス選手権での福井商業高校チアリーダー部のパフォーマンスです。優勝するのも納得ですね。

夢を持った若い人はもちろん、目標を持てないでいる人も本作を観れば、きっと何かを感じ取れるはず。もちろん、かつて夢を追いかけていた大人の人にも観てほしい素敵な作品です。

動画配信サービスの「Amazonプライム・ビデオ」では、『チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜』が見放題です(2019年10月11日時点)。

構成・文:杉本穂高
編集:アプリオ編集部