Androidスマホで画像や動画、ドキュメントなどを削除する際、多くのケースで「ゴミ箱」マークをタップします。このゴミ箱マークを押して削除した後、データはどこにいくのか、また削除したデータは復元できるのか、気になる人も多いはずです。
本記事では、Androidスマホにおける「ゴミ箱」機能の使い方を機種別に解説。削除済みのデータを探して復元する方法や、ゴミ箱を空にする(完全削除する)方法も紹介します。
Androidスマホのゴミ箱はどこにある?

Googleフォトのゴミ箱

Filesのゴミ箱
WindowsやMacには、OSの標準機能として「ゴミ箱」が搭載されており、削除したデータはすべてゴミ箱に一時保管されます。誤って削除してしまったファイルや再度必要になったデータは、ゴミ箱から取り出して復元できるようになっています。
一方、AndroidスマホにはOSの標準機能としてゴミ箱は搭載されていません。Androidスマホでデータを削除した場合、各アプリ内に備わったゴミ箱機能から管理します。たとえば画像を削除したときは、ギャラリー(アルバム)アプリやファイルアプリ内のゴミ箱に蓄積され、ここからデータの復元や完全削除をおこないます。
なお、アプリによって即座に削除されてしまうケースと、ゴミ箱機能が搭載されていて一定期間削除データを保管してくれるケースがあります。
ギャラリー(アルバム)のゴミ箱から写真や動画を復元・削除する
写真や動画などは、ギャラリー(アルバム)アプリからゴミ箱にアクセスして整理できます。後述するファイルアプリでも復元・完全削除は可能です。
ギャラリーアプリのゴミ箱を探す


ギャラリーアプリにおけるゴミ箱の探し方を解説します。機種によって名称が異なり、AQUOS・Xperia・Pixelシリーズは「Googleフォト」、Galaxyシリーズは「ギャラリー」を利用します。
AQUOS・Xperia・Pixelシリーズの場合(Googleフォト)
AQUOS・Xperia・Pixelシリーズの場合は、ギャラリーアプリとしてGoogleフォトを使用します。

「ライブラリ」タブから[ゴミ箱]をタップ

ゴミ箱の中が表示される
Googleフォトアプリを起動したら、「ライブラリ」タブを開き、[ゴミ箱]をタップします。削除した画像・動画ファイルが一覧で表示されます。
Galaxyシリーズの場合(ギャラリー)
Galaxyシリーズの場合は、「ギャラリー」がギャラリーアプリとして使われます。

右下のメニューボタン
をタップ
[ごみ箱]をタップ

ごみ箱の中が表示される
画面下のメニューボタン
→[ごみ箱]とタップして進むと、削除した画像・動画ファイルがあることがわかります。ギャラリーアプリのゴミ箱からデータを復元する
削除した画像・動画ファイルは、一定期間内であればゴミ箱から復元可能です。一定期間が経過すると自動的に完全削除され、復元できなくなってしまうので注意してください。
完全削除されるまでの期間は設定内容や機種ごとによって異なります。
AQUOS・Xperia・Pixelシリーズの場合(Googleフォト)

復元したいデータを長押しする

復元したいデータを選択して[復元]をタップ

再度[復元]をタップする
Googleフォトのゴミ箱に溜まった画像・動画ファイルを復元するには、まず「ゴミ箱」内で復元したいデータを長押しします。チェックマークが現れるので、復元したいデータを選択し(複数選択可)、[復元]→[復元]と続けてタップするだけです。
バックアップを取っている画像・動画ファイルはゴミ箱に入れてから60日後、バックアップを取っていない画像・動画ファイルはゴミ箱に入れてから30日後に完全削除されます。
Galaxyシリーズの場合(ギャラリー)

右上の[編集]をタップ

復元したいデータを選択して[復元]をタップ
Galaxyシリーズの場合は、まずギャラリーアプリでメニューボタン
→[ごみ箱]と進んでごみ箱を開き、右上の[編集]をタップします。復元したい画像・動画ファイルを選択して[復元]をタップすると、ごみ箱から「画像」あるいは「アルバム」などに戻ります。なお、ごみ箱内の保存期間は削除してから30日間となっており、残り日数が各画像の下に表示されます。
ギャラリーアプリのゴミ箱を空にする(完全削除する)
ギャラリーアプリのゴミ箱に溜まった写真や動画を空にすると、データを完全に削除できます。通常、ゴミ箱に移動したデータは一定の日数が経過すると自動的に完全削除されます。端末のストレージ容量が不足しているような場合は、手動でゴミ箱を完全に空にすることで、空き容量を確保できます。
AQUOS・Xperia・Pixelシリーズの場合(Googleフォト)

右上のメニューボタン
をタップ
[ゴミ箱を空にする]をタップ

[完全に削除]をタップ
まずはGoogleフォトアプリを開き、「ライブラリ」タブ→[ゴミ箱]と進みます。画面右上の
ボタンをタップし、[ゴミ箱を空にする]→[完全に削除]の順にタップすれば完了です。
[選択]をタップ

完全に削除したいデータを長押しして選び[削除]をタップ

[完全に削除]をタップ
任意のデータを選択して削除する場合は、[編集]をタップして削除したいデータを長押しして選択し、[削除]→[完全に削除]とタップすれば完了です。
Galaxyシリーズの場合(ギャラリー)

右上の
ボタンをタップ
[空にする]をタップ

[削除]をタップ
ギャラリーアプリからメニューボタン
→[ごみ箱]へと進み、ごみ箱画面を開きます。画面右上の ボタン→[空にする]とタップし、[削除]を選択すればごみ箱内のデータをすべて完全削除できます。
[編集]をタップ

完全に削除したいデータを選び[削除]をタップ

[削除]をタップ
個別に完全削除する場合は、ごみ箱内右上の[編集]をタップして削除するデータを選択します。右下の[削除]をタップし、再度[削除]とタップして完全削除します。
ファイルアプリのゴミ箱からデータを復元・削除する
写真や動画データに加え、削除したドキュメントや音声データを復元・完全削除するには、ファイルアプリを利用します。
前述したギャラリー(写真アルバム)のゴミ箱では写真と動画しか復元・完全削除できませんが、ファイルアプリのゴミ箱ならドキュメントや音声データも復元・完全削除できます。
ファイルアプリのゴミ箱を探す


ファイルアプリにおけるゴミ箱の探し方を解説します。機種によって名称が異なり、AQUOS・Xperia・Pixelシリーズは「Files」、Galaxyシリーズは「マイファイル」を利用します。
AQUOS・Xperia・Pixelシリーズの場合(Files)
AQUOS・Xperia・Pixelシリーズの場合は、Filesアプリを使用します。

左上のメニューボタン
をタップ
[ゴミ箱]をタップ

ゴミ箱の中が表示される
「見る」タブからメニューボタン
→[ゴミ箱]の順に進むと削除したデータが一覧表示されているのがわかります。Galaxyシリーズの場合(マイファイル)
Galaxyシリーズの場合は、「マイファイル」アプリを起動します。

[ごみ箱]をタップ

ごみ箱の中が表示される
アプリのトップ画面を下にスクロールすると、[ごみ箱]という項目があります。これをタップすると、削除したデータを一覧で確認できます。
ファイルアプリのゴミ箱からデータを復元する
ファイルアプリの場合も、一定期間内であれば削除したデータを復元できます。一定期間が過ぎると自動的に完全削除され、復元できなくなる点には注意が必要です。
完全削除されるまでの期間は、設定内容や機種ごとによって異なります。
AQUOS・Xperia・Pixelシリーズの場合(Files)

「すべてのアイテム」にチェックを入れるか、個別に選択する

[復元]をタップ

再度[◯件のファイルを復元]をタップ
Filesアプリでゴミ箱の画面を開いたら、「すべてのアイテム」にチェックを入れるか、復元したいデータにチェックを入れて選択します。選択し終えたら、[復元]→[○件のファイルを復元]の順にタップすれば復元完了です。
なお、ゴミ箱に移動したファイルは30日後に自動で完全削除されます。
Galaxyシリーズの場合(マイファイル)

ごみ箱内右上の[編集]をタップ

復元したいデータを選んで[復元]をタップ

データが復元され、ごみ箱からマイファイル内へ戻る
Galaxyシリーズでごみ箱のデータを復元するには、まずマイファイルアプリでごみ箱を開きます。右上の[編集]をタップして復元したいデータを選択し、[復元]をタップすれば復元完了です。
ごみ箱に移動したデータの保存期間は30日間です。30日を過ぎるとごみ箱内のデータは自動的に完全削除されます。
ファイルアプリのゴミ箱を空にする(完全削除する)
ファイルアプリのゴミ箱に溜まったデータは一定の日数(ほとんどのケースで30日間)が経過すると自動的に完全削除されます。しかし、端末のストレージ容量が逼迫している場合などは手動でゴミ箱を完全に空にすることで、すぐに空き容量を確保できます。
ゴミ箱のデータは自動的に完全削除されるまでは復元が可能ですが、一度完全削除されてしまうと復元できなくなる点に注意してください。
AQUOS・Xperia・Pixelシリーズの場合(Files)

「すべてのアイテム」にチェックを入れる

[削除]をタップ

再度[削除]をタップ
まずFilesアプリでメニューボタン
→[ゴミ箱]と進んでゴミ箱を開きます。ゴミ箱の中を空にするには「すべてのアイテム」を選択、一部のデータのみを削除するには任意のデータを選択し、[削除]→[削除]と続けてタップします。これで削除完了です。Galaxyシリーズの場合(マイファイル)

ごみ箱内右上の
ボタンをタップ
[全て削除]をタップ

[削除]をタップ
マイファイルアプリを開いたら
ボタン→[ごみ箱]と進んでごみ箱を開きます。ごみ箱画面で ボタンをタップし、[全て削除]→[削除]とタップすれば、ごみ箱が完全に空になります。


ゴミ箱内のデータを個別に選んで完全削除する

ごみ箱内右上の[編集]をタップ

完全に削除したいデータを選択し[削除]をタップ

再度[削除]をタップ
任意のデータを選んで完全削除するには、ごみ箱内右上の[編集]をタップし、完全削除したいデータを選択します。[削除]→[削除]と続けてタップすれば削除完了です。
アドレス帳のゴミ箱から連絡先を復元・削除する
写真やドキュメントと同様、連絡先も削除するとアドレス帳のゴミ箱に移動し、一定期間内であれば復元が可能です。
アドレス帳のゴミ箱を探す


連絡先(アドレス帳)アプリにおけるゴミ箱の探し方を解説します。機種によって名称が異なり、AQUOS・Xperia・Pixelシリーズは「連絡帳」、Galaxyシリーズは「連絡先」を利用します。
AQUOS・Xperia・Pixelシリーズの場合(連絡帳)
AQUOS・Xperia・Pixelシリーズの場合は、「連絡帳」アプリを使用します。

「整理」タブをタップ

[ゴミ箱]をタップ

ゴミ箱の中が表示される
右下の「整理」タブから[ゴミ箱]を選択すると、削除した連絡先が一覧で表示されます。
Galaxyシリーズの場合(連絡先)
Galaxyシリーズの場合は、「連絡先」アプリを使用します。

左上のメニューボタン
をタップ
[ごみ箱]をタップ

ごみ箱の中が表示される
メニューボタン
→[ごみ箱]と進むと、削除した連絡先を確認できます。アドレス帳のゴミ箱から連絡先を復元する
削除されてゴミ箱に移動した連絡先は、一定期間内であれば復元可能です。一定期間を過ぎると自動的に完全削除されてしまいます。
AQUOS・Xperia・Pixelシリーズの場合(連絡帳)

ゴミ箱内右上の
ボタンをタップ
[選択]をタップ
「整理」タブから[ゴミ箱]を選択し、ゴミ箱画面を開きます。右上の
ボタン→[選択]の順にタップしてください。
復元したい連絡先をタップして選択

右上の
ボタンをタップ
[復元]をタップ
復元したい連絡先を選択し、再度右上の
ボタンをタップします。[復元]をタップすれば連絡先の復元は完了です。ゴミ箱に入れられた連絡先は、30日後に自動的に完全削除されます。完全削除された連絡先は復元できません。
Galaxyシリーズの場合(連絡先)

ごみ箱内右上の[編集]をタップ

復元したい連絡先を選び[復元]をタップ
メニューボタン
→[ごみ箱]と進んでごみ箱画面を開いたら、[編集]をタップし、復元したい連絡先を選択します。左下の[復元]をタップすれば、削除されていた連絡先が復元されます。ごみ箱内の連絡先の保存期間は30日間です。ごみ箱に移動してから30日が経過すると、連絡先は自動的に完全削除されて復元できなくなります。
アドレス帳のゴミ箱を空にする(完全削除する)
削除されてゴミ箱に移動したアドレス帳の連絡先は、一定期間が経過すると自動的に完全削除されます。また、手動でゴミ箱を完全に空にすることも可能です。
AQUOS・Xperia・Pixelシリーズの場合(連絡帳)

[ゴミ箱を今すぐ空にする]をタップ

[完全に削除]をタップ
「整理」タブから[ゴミ箱]をタップし、ゴミ箱を開きます。続けて[ゴミ箱を今すぐ空にする]をタップします。確認画面で[完全に削除]をタップすれば、削除完了です。

ボタンから[選択]をタップ

削除したい連絡先をタップし、[完全に削除]をタップ

再度[完全に削除]をタップ
個別に連絡先を完全削除する場合は、右上の
ボタン→[選択]の順にタップし、削除したい連絡先を選択します。再び ボタンをタップして[完全に削除]→[完全に削除]をタップすればOKです。Galaxyシリーズの場合(連絡先)

ごみ箱内右上の
ボタンをタップ
「全て削除」をタップ

[削除]をタップ
メニューボタン
→[ごみ箱]でごみ箱を開いたら、 ボタンをタップします。[全て削除]をタップし、[削除]の順にタップすればすべての連絡先が完全削除されます。
ごみ箱内右上の[編集]をタップ

完全に削除したい連絡先を選び[削除]をタップ

再度[削除]をタップ
連絡先を個別に選んで完全削除する場合は、ごみ箱内右上の[編集]をタップして削除する連絡先を選択します。[削除]→[削除]と続けてタップすれば完了です。
Gmailのゴミ箱からメールを復元・削除する

Gmailではメールを削除すると、ゴミ箱に移動します。メールは30日後に自動で完全削除されますが、ゴミ箱で手動による完全削除も可能です。また受信トレイに戻すなら、メールの削除から30日以内におこないましょう。

左上のメニューボタン
をタップ
[ゴミ箱]をタップ

ゴミ箱の中が表示される
Gmailにおけるゴミ箱は、画面左上のメニューボタン
→[ゴミ箱]と進むと確認できます。
復元したいメールを長押しし、右上の
ボタンをタップ
[移動]をタップ

移動先(受信トレイ)をタップ
削除した(ゴミ箱に移動した)メールを復元するには、まず復元したいメールを長押し(長押し後、複数選択可)。画面右上の
ボタン→[移動]とタップし、移動先から[受信トレイ]を選択します。これで、ゴミ箱から本来の受信トレイに戻ります。

「ゴミ箱を今すぐ空にする」をタップ

[空にする]をタップ
ゴミ箱を空にするには、「ゴミ箱を今すぐ空にする」をタップし、確認画面で[空にする]をタップします。これでゴミ箱内のすべてのメールが完全削除されます。
削除データ復元ソフトの使用は慎重に
ゴミ箱機能がなかったり、ゴミ箱の保存期限が過ぎてしまったりして、削除したデータを復元できないケースも少なくありません。そのような場合、サードパーティ製のデータ復元ソフトの利用を考える人も多いのではないでしょうか。
ただ、これらのソフトを使うには、ほとんどのケースでAndroidスマホをroot化させなければなりません。root化はスマホ自体の動作が不安定になったり、メーカー保証が受けられなくなったりとリスクを伴う行為です。安易に使うと、正常なデータまで破損してしまうケースもあります。
結果的にデータを復元できないだけでなく、思わぬ障害が発生する可能性も考慮すれば、データ復元ソフトの利用は慎重に検討することをおすすめします。