木村多江が週刊誌記者を好演、スキャンダラスな復讐劇『ブラックリベンジ』

2017-10-14 17:02
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木村多江が週刊誌記者を好演、スキャンダラスな復讐劇『ブラックリベンジ』

ネットやテレビ、雑誌、電車の中吊りに至るまで、昼夜問わず私たちの目や耳に飛び込んでくるあらゆるスキャンダルの数々。著名人がその報道一つで身を滅ぼしてしまうケースは後を絶たず、もはやスキャンダルは華やかな世界に漫然と横たわる銃器と言っても過言ではないでしょう。

そんな一大スキャンダルを求めて、タレントや政治家の周りを嗅ぎまわる記者を忌み嫌う人もいるかもしれません。

でも、すべての職業はニーズがあって初めて成立します。つまり、スキャンダルを起こす人も、それを追及する人も、その情報を欲しがる人も皆同じ穴の狢。そんなシビアな人間の性を逆手にとった凄惨な復讐が存在するとしたら、ちょっと覗いてみたくありませんか。

ドラマ『ブラックリベンジ』は、ねつ造されたスキャンダルに最愛の夫と新しい命を奪われた一人の女性が、ねつ造に関わった人間をスキャンダルで破滅させようとする、どろどろの復讐劇。

復讐をテーマにしたドラマは過去にも多く、大抵話が進むごとに主人公がじわじわと報復にかかるケースが目立ちますが、このドラマは最初からガンガン飛ばします。木村多江演じる主人公の執念は冒頭から半端なく、虎視眈々とあくまで計画的に、1話目からしっかりと獲物を捕らえるストーリー展開は斬新で、とにかく最初から最後まで目が離せません。

ドラマの監修に携わったのは、「週刊文春」で20年にわたってエース記者を務めてきた、ジャーナリストの中村竜太郎氏。録音、録画、盗撮、トラップ等、本気でスクープを狙う記者たちの取材術にも驚かされます。

すべては 「骨の髄まで炎上」させるために

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若手議員の寺田圭吾(高橋光臣)は、ねつ造されたスキャンダルを「週刊星流」にスクープされ、自殺。妻の今宮沙織(木村多江)はそのショックで流産してしまい、最愛の夫とお腹の子を同時に亡くしてしまいます。

見知らぬ人物から届いたUSBの情報から、ねつ造の事実とその真犯人を知った沙織は、自ら「週刊星流」の契約ライターとなって、夫を追い込んだ人物への復讐を誓います。真犯人とは、夫の友人で同じく議員の塚本修二郎(神尾佑)、愛原サユミ(芹那)、南條夕子(横山めぐみ)の3人。

沙織の事情を知る人物の協力もあり、新人ながら「週刊星流」で次々にスクープを飛ばし続ける沙織。編集長の信用を得て、ついに一人目のターゲット・塚本修二郎の密着取材を許可されます。もうすぐ大臣になる塚本には愛人がおり、政治資金がその愛人に流れていることを事前に把握していた沙織は、その愛人自身に「自分が愛人です、と独占告白させる」ことを決意。

「プロ愛人」を相手に無謀な賭けに出る沙織ですが、果たしてどんな手を使って、愛人共々塚本修二郎を闇に葬るのでしょうか。そして、沙織の次なる復讐とは。

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これまで影のある役柄を演じることの多かった木村多江。さすがの表現力で、沙織の悲しみ、虚無感、悔しさ、すべての感情が画面からあふれ出てくるように伝わってきます。

渦中の人物達が皆、面白い程に打算的な点も見どころの一つ。「ゲス」同士がなじりあうシーンは痛快です。渡辺二朗演じる編集長はじめ、「週刊星流」編集部内のやり取りも面白く、笑いの要素もたっぷり。決して明るい題材ではないのに、どこか気分がスカッとする大人のエンターテインメントです。