コインロッカーが見つからない、空いていない、荷物が大きくて入らない──そんな時に重宝するのが、街中の荷物一時預かりサービス「ecbo cloak（エクボクローク）」です。
荷物を預けたい人と店舗の遊休スペースをマッチングさせるサービスで、登録されている商業施設、カフェなどに荷物を預けることができます。スマホからも事前に予約できるため、スムーズに荷物を預けて、あとは手ぶらで観光などを楽しめます。
本記事では、実際にecbo cloakを利用した際の流れ、サービスの使い方などについて紹介します。
街中の荷物一時預かりサービス「ecbo cloak」が専用アプリをリリース
荷物一時預かりサービス「ecbo cloak」とは
ecbo cloak （エクボクローク）は街中のカフェ、居酒屋、ネイルサロン、美容室、ゲストハウス、コワーキングスペース、ライブハウス、神社など多種多様な提携スペースに、手荷物を預けることができるサービスです。
事前にスマホから預かり所を検索して予約ができるので、コインロッカーのように駅周辺を探し回ったり、せっかく見つかったのに埋まってしまっているといった心配がありません（予約なしでは預けられません。当日急に預ける必要が出た場合でも、必ず予約をしてからお店に行きましょう）。
料金プランは2種類。最大辺が45cm未満の「バッグサイズ」で1日300円、45cm以上の「スーツケースサイズ」で1日600円と、コインロッカーと大差ありません（価格は税込）。
預け入れ荷物の大きさに上限はないため、コインロッカーに入らない大きさスーツケースなどでも安心して預けられます。
利用エリアは、徐々に広がっています。現在までに東京をはじめ、大阪や京都、北海道、沖縄など26の都道府県で利用できます。特に都心部は充実した場所もあり、たとえば外国人観光客が多い秋葉原は、駅から徒歩5分圏内に5件も設置されています。
2018年2月からはecbo cloakと連携した郵便局での荷物一時預かりサービスの試行が開始されたり、JR東日本・西日本との提携を進めたりと、預け先拡大に向けて取り組みがおこなわれています。
ecbo cloak（エクボクローク）の使い方
Image:ecbo cloak
利用の流れは、(1)ユーザー登録、(2)預け場所の検索・予約・決済、(3)荷物の預け入れ・引き取りとなります。アプリはないので、ウェブブラウザからecbo cloakのサイトにアクセスして登録や予約などをおこないます。
ユーザー登録をおこなう
まずはユーザー登録の手順を紹介します。
画面を下にスクロールして［ユーザー登録］をタップしてください。
ユーザー登録はメールアドレスかFacebookアカウントから選択できます。
氏名やメールアドレス、パスワード、電話番号などを入力します。
利用規約を確認してチェックを入れたら、［STEP2へ進む］をタップしてください。
料金の決済用のクレジットカード情報を入力し、［ユーザー登録を完了する］をタップして登録が完了します。
利用登録に続けて、荷物の預け入れ予約がおこなえます。［預ける場所を検索する］をタップしてください。
預ける場所を探して予約・決済する
預ける場所を検索して予約します。
地図が表示されて、荷物を預けられるスポットが表示されます。タップすると、店舗情報が表示されます。
今回は、鎌倉駅の近くにある「CHABAKKA TEA PARKS」を利用してみます。
営業時間や保管できる荷物数などの情報が表示されます。
［予約する］をタップして、預ける日時や荷物の数を選択します。予約日は、翌々月の末日まで選択可能です（6月に予約する場合は8月31日まで）。また、荷物は最大20日間まで預けることができます。
予約日時と荷物数を選択したら、［予約する］をタップして進みます。
店舗の閉店時間が確認用に表示されます。
今回利用するCHABAKKA TEA PARKSは18時に閉店します。この時間を過ぎると荷物は翌日にしか取り出せなくなるので、店舗ごとの閉店時間には注意しましょう。翌日回収の場合は、1日分の預け入れ料金を追加請求されます。
［上記了承して予約確認へ進む］をタップして、最終確認画面に進んでください。
最終確認画面が表示されるので、［上記事項を確認し、了承する］にチェックを入れて［予約/決済を完了する］をタップ。
予約が完了しました。この時点で料金の決済もおこなわれます。
予約内容は、［予約管理を確認する］からチェックできます。
予約のキャンセルは前日までなら無料です。予約の日時変更もチェックイン前日までは可能です。
当日キャンセルの場合は、預け入れ料金の100%がキャンセル料として発生します。
荷物の預け入れ・引き取り（チェックイン・アウト）
予約当日は荷物を持って預け先店舗に行くだけです。お店の地図からGoogleマップを起動して、ルート案内を表示することもできます。
店舗では、スタッフに名前を告げて荷物を預けに来た旨を伝えると、スムーズに話が通りました。
受け渡しの間違いがないように、荷物の写真を撮影してから預かってくれます。決済は予約時に完了しているので、すぐに手ぶらで出かけることができます。
預けた荷物は、チェックアウトの時間までにお店まで取りに行きましょう。
手続きは特に必要ありません。店頭で荷物を取り出したい旨を伝えればOKです。
まとめ
初回の利用登録は少し手間がかかりましたが、2回目からはスムーズに利用できそうです。小銭を用意する必要がないので、現地でバタバタすることもありませんでした。預ける時間は予約時に決めているためロッカーのように気軽に延長できないのは難点ですが、全体的にはとても便利なので積極的に利用したいと思いました。
京都などの人気観光地では、駅のロッカーがすべて埋まっていることもあります。すぐに使わない人でも登録だけ済ませておけば、いざという時に重宝するでしょう。
構成・文：藤原達矢
編集：アプリオ編集部