最近は街中でApple Watchを見かける機会がとても多くなっています。特に若い人の利用が増えている印象が強く、大ヒット製品に成長しました。もちろん、Apple Watchは老若男女だれもが便利に使えます。
そろそろApple Watchを手に入れたい、使っているモデルが古いから買い換えたいと考えている人も多いでしょう。今回は、最も手軽に買える最廉価モデルの「Apple Watch SE(第2世代)」をレビューしていきます。
Apple Watch SEの販売価格は3万7800円から

大人気のApple Watch SE
Apple Watch SEは3万7800円(税込)から買うことができ、モデルやケースサイズなどの組み合わせによって価格が変わってきます。
最も安い3万7800円(税込)で購入できるのは「GPSモデル」の40mmサイズです。ひと回り大きな44mmサイズは4万2800円(税込)です。「GPS+Cellular(セルラー)モデル」は、40mmサイズが4万5800円(税込)、44mmサイズが5万800円(税込)で買えます。
ケースのサイズ | 本体の重さ | 本体価格(税込) | |
---|---|---|---|
Apple Watch SE GPSモデル |
40mm | 26.4g | 3万7800円〜 |
44mm | 32.9g | 4万2800円〜 | |
Apple Watch SE GPS+Cellularモデル |
40mm | 27.8g | 4万5800円〜 |
44mm | 33g | 5万800円〜 |
バンドの種類で価格が上がる場合もあります
「GPS+Cellularモデル」にはApple Watch本体に携帯回線が内蔵されており、Apple Watch単体で地図を見たりメールを受信したりできます。
一方の「GPSモデル」は携帯回線が搭載されておらず、Apple Watch単体での機能が制限されてしまいます。ただし、iPhoneと組み合わせることで「GPS+Cellularモデル」と同様の機能を利用できます。
基本的には「GPSモデル」で十分ですが、ジョギング中などにiPhoneを持ち歩きたくない人は「GPS+Cellularモデル」がおすすめです。

ケースのサイズは好みで決めてかまいませんが、一般的には男性がひと回り大きい44mmサイズを選ぶことが多くなります。
ケースサイズが大きいと文字が見やすくなり、本体の重さも約5〜6gが程度しか変わらないため、女性も手軽に使用することができます。

Apple Watch SEも市販のバンドやApple純正のバンドに交換して楽しめる
また、Apple Watch SEはバンドの種類によって価格が異なります。ソロループやスポーツループ、スポーツバンドが最廉価で、シリコーン糸を織り込んだリサイクルヤーンで作られているブレイデッドソロループはGPSモデルの40mmサイズで4万5000円(税込)になります。
ケースのカラーはシルバーアルミニウム、スターライトアルミニウム、ミッドナイトアルミニウムが選択でき、価格は変わりません。バンドやケースの色、デザインは楽しみながら選択するとよいでしょう。
上位モデルに負けない抜群の性能

性能を含めてApple Watch SEは大満足。左からApple Watch SE、Apple Watch Series 8、Apple Watch Ultra
現在買えるApple Watchは、Apple Watch SEとApple Watch Series 8、Apple Watch Ultraの3種類です。後者が順に高い上位モデルの位置づけです。
気になる性能は、実はほとんど変わりません。チップはどれもS8 SiPと呼ばれるものを搭載しており、Apple Watch SEもテキパキと快適に動作します。Apple Watch Series 8、Apple Watch Ultraの上位2モデルはU1チップを搭載しますが、現時点ではさほど機能に関わっていないため気にしなくてよいでしょう。
大きな違いが画面サイズと素材です。Apple Series 8は、ケースサイズがApple Watch SEよりひと回り大きな41mm、45mmとなります。また、Apple Watch Series 8はステンレススチールを選べる分、高級感があります。Apple Series Ultraはデザインもケースサイズも異なり、素材はチタニウムになります。

Apple Watch SEの充電には付属のケーブルを利用する
Apple Watch SEを買って不満に感じる点があるとすれば、バッテリー駆動時間でしょう。Apple Watch Ultraのみ36時間のバッテリー継続で、Apple Watch Series 8とApple Watch SEは18時間と約半分になるからです。
なお、Apple Watch SEの充電には専用のケーブルが必要です。付属のケーブルはUSB Type-C端子での接続になるので、パソコンや充電器などの端子が合わない場合には別途購入する必要があります。
耐水性や心拍数計測など健康面にも活用できる機能を搭載
Apple Watch SEはGPSを内蔵しており、たとえばジョギングや自転車で走ったルートを記録できます。耐水性能も備えているので、プールでのアクティビティを計測したい人にも向いています。
また、心拍数の計測にも対応し、運動中に掛かっている負荷を知ることができます。不規則な心拍リズムを検出すると通知がくるので安心感はあります。さらに睡眠の計測にも対応しており、日常的に使うには十分な機能です。

センサーに違いがあり、Apple Watch SEは血中酸素濃度が測れない
上位モデルは、心電図と血中酸素ウェルネスアプリ、過去の排卵の推定といった機能を利用できるのが大きな違いです。それぞれの機能に魅力を感じる人は、Apple Watch Series 8かApple Watch Ultraを選ぶとよいでしょう。

Apple Watch SEは時間が経つと画面が暗くなるため、傾けるか再度タップするなどすれば画面が表示される
Apple Watch SEでも、最大1000ニトという明るいディスプレイを採用しています。ただし、常時表示には対応しないので、画面が暗くなったら手首を傾けるかタップするなどして再表示させる必要があります。
Suicaや乗換案内など日常に役立つ便利アプリも利用可能

Apple Watch SEのメニュー画面。リスト表示も選べる
Apple Watch SEは、最廉価モデルなので上位の2製品と比べるとやや見劣る部分もありますが、一般的な感覚で言うと9割以上の機能は利用できます。

Suicaなどを追加すれば、電車の支払いやコンビニの買い物にも使える

地図を表示して乗換確認やナビゲーション機能も利用可能

タイマーやアラームも便利
Suicaなどを登録して乗換やショッピングに使ったり、タイマーやアラームを設定できます。移動中には地図を見たりナビゲーションとして利用してもいいでしょう。

ストアからアプリをインストールできるのがApple Watchの強みだ

「乗換案内」アプリを表示したところ
また、たくさんのアプリが利用できるのもApple Watchのメリットです。スポーツ系や健康のアプリ、乗換の経路探索アプリなどを好みで利用できます。

ウォッチフェイスは、iPhoneから変更すると選びやすい
もちろん、ウォッチフェイス(文字盤)も好みで変更して楽しめます。バンドやその日のファッションに合わせて変更してみましょう。ただし機種によって文字盤が異なり、友人が使っている文字盤と同じものを利用できない場合もあります。
まとめ
Apple Watchの人気は高く、統計データを見るとスマートウォッチの中では、シェア6割ほどになっています。これは、Apple Watchを買った人が2年、3年と使い続けることが多いからでしょう。もはや、街中で見かける腕時計の中で一番多いと言っても過言ではありません。
よく売れていると言うことは、周辺の製品も数多く販売されます。市販のケースやバンドなどを組み合わせて、自由にカスタマイズできるのがとても楽しいというわけです。安価なケースなどはこまめに取り替えるのもおすすめです。
Apple Watch入門や、久々の買い換えにはApple Watch SEで十分です。大切な人へのプレゼントにも最適です。