Apple Watchは大人気で、街中で装着している人を見かける機会も増えています。今回は、上位モデルとなるApple Watch Series 8とApple Watch Ultraを中心に紹介していきます。デザインや性格が大きく異なるモデルなので、自分にあったApple Watch選びの参考にしてください。
いま買えるApple Watchは?

Apple Storeでは3モデルが販売中
現在、Apple Storeで買えるApple Watchは以下の3種類となります。このなかで、Apple Watch SEは入門モデルで最も安く手に入ります。安い価格の分、Apple Watch SEは常時表示に非対応で皮膚温度センサーも搭載しません。また画面サイズもひと回り小さくなります。
- Apple Watch SE
- Apple Watch Series 8
- Apple Watch Ultra
今回は上位モデルのApple Watch Series 8と、アドベンチャーやスポーツ向きとされているApple Watch Ultraを中心に紹介します。なお、心臓部のチップはどちらのモデルもS8 SiPを搭載しています。
Apple Watch Series 8は軽く、Apple Watch Ultraは重い
Apple Watch Series 8は、従来からおなじみの四角く丸みを帯びたケースを採用しています。サイズは、45mmと41mmが選択でき、手の小さな人にもマッチします。一方、Apple Watch Ultraは大型の腕時計となっており49mmケースのみの選択となります。
ケース | モデル | 本体価格 | |
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Apple Watch Series 8 | アルミニウムケース | GPSモデル |
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Cellularモデル |
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ステンレススチールケース | Cellularモデル | ||
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Apple Watch Ultra | チタニウムケース | Cellularモデル | 49mm:12万4800円〜 |
価格はすべて税込

Apple Watch Series 8の45mmモデルは30g台後半の軽さ
Apple Watch Series 8は、ケースの素材にアルミニウムとステンレススチールが選択できます。シルバーアルミニウム、スターライトアルミニウム、シルバーステンレススチール、グラファイトステレンススチールなど、カラーバリエーションもあります。

Apple Watch Ultraは60g以上になる
一方、Apple Watch Ultraのケースはチタニウムのみになり、やや重く価格も高くなります。カラーバリエーションもなく、チタンのおだやかなゴールドカラーの1色です。
さらにApple Watchには、CellularモデルとGPSモデルが用意されています。Cellularモデルは、Apple Watchそのものに電話回線が入っており、単体で通話やメールのチェックなどができます。
GPSモデルは、通話やメールのチェックなどをするためにはiPhoneと組み合わせて持ち歩く必要があります。普段常にiPhoneを持ち歩いている人は、予算を抑えるためにGPSモデルを選んでもよいでしょう。ただし、Apple Watch Ultraには、GPSモデルがなくCellularモデルのみとなります。
Apple Watch Ultraはあらゆるアクティビティに耐えられる堅牢性をもつ
Apple Watch Ultraは、スポーツやアウトドアのアクティビティにも対応するモデルとなっており、100mの耐水性能、40mのダイビングなどに対応しています。さらに、防塵やMIL-STD 810H相当の高度、高温、低温、温度衝撃、浸漬、凍結/融解、衝撃、振動のテストを実施しています。つまり、より頑丈にできているわけです。
なお、Apple Watch Series 8でも50mの耐水性能を備えるので、雨や汗といった日常的な水濡れもちろん、水泳などにも利用できます。
Apple Watch Ultraは、GPSの精度が高く、最大180m先まで聞こえるサイレンも備えています。また、Apple Watch Ultraは、本体側面にアクションボタンを搭載します。Apple Watch Series 8よりもボタンが1つ多くなるわけです。アクションボタンには、ワークアウトの操作やストップウォッチ、ショートカットなどを割り当てられます。

Apple Watch Series 8は、デジタルクラウンとサイドボタンを搭載


Apple Watch Ultraは、サイドボタンやデジタルクラウンが頑丈な作りとなっている。さらに、オレンジ色のアクションボタンも搭載する
バンドの太さは本体サイズに対応する
本体サイズの大きなApple Watch Ultraは、バンドも太めにデザインされています。標準のバンドは、Apple Watch Ultraにとてもマッチしているのが写真を見てもよくわかるでしょう。Apple Watch Series 8は、従来通りのバンドで、Apple Watch Ultraのバンドと比較するとやや細めになります。
ただし、バンドの取り付け部分は同じ規格なので、それぞれのバンドを取り替えて使うことも可能です。

バンドは太さが違う。白のバンドがApple Watch Ultra用

バンドを交換してみた。通常のバンドだとApple Watch Ultraはややバンドが細く感じる
Apple Watch Ultraの駆動時間は最大36時間、Apple Watch Series 8の2倍
ディスプレイはどちらも、明るくくっきりと見やすいOLEDを採用します。

手前のApple Watch Ultraはディスプレイが平らだが、奥のApple Watch Series 8は丸みを帯びている
Apple Watch Series 8は、従来のモデルと同様にガラスの周囲が丸みを帯びた美しいディスプレイです。45mmは396×484ピクセル、41mmは352×430ピクセルで、最大1000ニトです。
一方、Apple Watch Ultraは、平らなディスプレイを採用しており、ガラスよりボディが微妙に高くなっています。これは、どこかに当たった時にガラスが割れにくくする構造でしょう。画面の明るさは最大2000ニトで、明るい屋外でもより見やすくなっています。
Apple Watch Ultraのデザインは、まさにヘビーデューティといえます。もちろん、スーツを着ているときに装着しても違和感はないので、好みと利用環境で選べばよいでしょう。

充電はどちらも同じケーブルを利用する
利用上で最も大きな差になるのがバッテリー駆動時間です。Apple Watch Series 8が最大18時間なのに対し、Apple Watch Ultraは最大36時間です。
アウトドアでの利用時間が長いなら、やはりApple Watch Ultraが有利です。また、寝ている間もつけっぱなしにして睡眠情報を取りたい場合にも、Apple Watch Ultraが便利です。筆者はApple Watch Ultraを日常的に利用しており、バッテリーの残量を気にする場面は、以前使っていたApple Watch Series 7に比べて激減しました。
なお、充電はどちらも同じ専用の充電ケーブルを利用します。
搭載センサーはほとんど同じ、Apple Watch Ultraにはダイビングで使えるセンサーを内蔵

両モデルを裏面で比較(左:Apple Watch Series 8、右:Apple Watch Ultra)
両モデルともに、血中酸素ウェルネスセンサーと電気心拍センサー、皮膚温度センサーを搭載。心拍や血中酸素濃度、過去の排卵を推定できる周期記録も計測できます。
また、高重力加速度センサーを搭載しており、万が一の自動車事故などの際にApple Watchから直接通報できます。

Apple Watch Ultraはダイビング関連のセンサーが充実している
大きな違いは、Apple Watch Ultraがダイビングに有効なセンサー(水深計と水温センサー)を搭載している点です。日常使いでは、センサーの違いはあまり感じないでしょう。もちろん、ダイビングに使いたい人は迷わずApple Watch Ultraを選ぶべきです。
アウトドアでヘビーに使うならApple Watch Ultra、日常使いならApple Watch Series 8がおすすめ
Apple Watch Ultraは、ハードなスポーツやアウトドアアクティビティなどに最適なモデルです。ダイビングや山登り、釣りなどに使いたいなら最良の選択です。とはいえ、普段日常的に使っても違和感はありません。外出先で長時間使う人は、バッテリー駆動時間が長いのがとにかく嬉しいでしょう。
ヘビーな使い方をしないなら、Apple Watch Series 8がベストバイです。本体カラーや材質も選べるので自分のファッションにあわせて選べます。GPSモデルを選択すれば、出費を抑えることもできます。一方で、初めてApple Watchを購入する人は、Apple Watch Series 8のバッテリーが予想以上に持たないことをあらかじめ把握しておきましょう。
ただ、腕時計はファッションの一部ともいえます。本来の用途で使う予定がないとしても、デザインなどの好みで購入してもまったく問題ありません。