Anker(アンカー)のモバイルバッテリーは人気がありますが、進化を止めることなくスタンダードな製品もリニューアルされています。「Redux」シリーズは、定番モデルをさらに使い勝手の良い形でモデルチェンジした製品です。容量10000mAhでは「Anker PowerCore 10000 Redux」が先陣を切って登場。従来のモデルより持ちやすい形状になったのがポイントでした。
今回、同シリーズに大容量20000mAhの「Anker PowerCore 20000 Redux」がリリースされたので詳しくレビューしていきます。なお、2019年2月以降国内で販売されるモバイルバッテリーには、PSEマークの表示が義務づけられていますが、Ankerの新製品は対応済みなので安心して利用できます。
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定番モデルを改良したReduxシリーズ
Anker PowerCore 20000 Reduxは、標準モデルの「Anker Power Core Ⅱ 20000」をリニューアルしたモデルだと考えてよいでしょう。容量は同様で、サイズはかなり近く、若干軽くなりました。
本体サイズ | 重量 | |
---|---|---|
Anker PowerCore 20000 Redux | 166×65×25ミリ | 362グラム |
Anker Power Core Ⅱ 20000 | 170×62×22ミリ | 369グラム |
20000mAhの大容量は、人気のある10000mAhのバッテリーに比べて倍の容量です。メーカーによると、iPhone XSを5回以上、Galaxy S9を約5回、11インチのiPad Proを約2回充電できるとしています。
日常的な持ち歩きよりも、出張や旅行などで複数のデバイスを数回充電したいときに向くモデルです。家族での旅行なら、全員分の充電を1台のバッテリーでまかなえます。キャンプや災害時の利用のために手に入れておいてもよいでしょう。やや重いとはいえ、300グラム台なので十分に持ち運べます。
iPhone XS Max(右)、Anker PowerCore 10000 Redux(中央)とサイズを比較。Anker PowerCore 20000 Redux(左)はかなり大きなことがわかる
20000mAhのモデルとしては軽量だが、それでも360グラムを超える重さ
日常使いには180グラム台の「Anker PowerCore 10000 Redux」のほうが向いている
シンプルに使う人に向く安定モデル
充電方式はAnker独自のPower IQ、VoltegeBoostのみに対応します。USB PowerDelivery(PD)やQuickChargeには非対応なので、最新の急速充電はできません。USBポートは2つ搭載しており、それぞれ5V=2.4Aでの充電になります。
バッテリー本体に充電するための端子にはmicroUSBが採用されており、規格がやや古い印象がありますが、同ケーブルをすでに使っている人には重宝します。急速充電にはあまりこだわりがなく、程々の速度で大容量のバッテリーを求めるユーザーに向くモデルです。
20000mAhの大容量になると、パソコンにも充電したいと考える人も少なくないのですが、本製品では対応していません。そんなユーザーには「Anker PowerCore Speed 20000PD」など、他のモデルが向いています。モバイルバッテリーのバリエーションも非常に増えているので、よくチェックして手に入れてください。
なお、最近のAnker製バッテリーが多く搭載している低電流モードは採用しています。これによって、イヤホンなどの小型デバイスにも安全に充電できます。
USBポートを2つ搭載し、同時に2台のスマホ等に充電できる
microUSBケーブルが付属し、バッテリー本体への充電にも利用できる
ボタンを長押しまたは2度押しするとLEDが1つグリーンに切り替わり、低電流モードで充電できる
構成・文:戸田覚
編集:アプリオ編集部