Amazon「Echo Pop」レビュー、お手頃価格でスマートスピーカー入門機に最適

今回は、Amazonから新しく登場したEchoシリーズの「Echo Pop」をレビューします。おなじみの「Alexa（アレクサ）」と呼びかけてさまざまな情報を聞くことができるスマートスピーカーです。

以前は安価だったEchoシリーズもジワジワと値上がりし、Echo Dotの第5世代は7480円（税込）となりました。それでも高くはありませんが、以前ほど気軽には買えません。ところが、Echo Popは5980円（税込）と手ごろな価格なのが魅力です。

Echoシリーズは、とてもシンプルなスマートスピーカーで、箱の内容物も本体と説明書、ACアダプターとシンプルです。ACアダプターは専用品なので、スマホなどの充電には使えない点には注意してください。ケーブルが短い場合には延長コードを使う必要があります。

Echo Popは、Echo Showシリーズとは違って液晶ディスプレイを搭載しません。接続などの状態を示す情報は、本体の上に付いているランプで確認することになります。説明書にランプの状態が詳しく記載されているので、一度は確認しておきましょう。スマホで写真を撮っておくのもおすすめめです。

Echo Popは、99×83×91mmというサイズで、重量は196gです。イメージしづらいかもしれませんが、直径約10cmのボールを真ん中から切ったような形をしており、切断面がスピーカーになっています。

Echo Dot（第5世代）も100×100×89mmというサイズで、見た目の大きさとしては球か半球かという違いになると考えていいでしょう。設置の際のスペースはどちらもほぼ同じです。Echo Dotは非常に愛らしい形状をしていますが、Echo Popも負けてはいません。

Echo Popは、1.95インチのスピーカーを内蔵しており、本体サイズや価格を考えれば文句なしの音質です。Echo Dot（第5世代）が1.73インチのスピーカーであることを考慮すると、若干ながら勝っています。しかし、Echo Dot（第5世代）が搭載しているモーションセンサーと温度センサーは内蔵しません。このあたりが大きなコストダウンのポイントといえるでしょう。

本体はポップなカラーを4色（グレーシャーホワイト、チャコール、ティールグリーン、ラベンダー）用意します。今回撮影に使用しているカラーはラベンダーです。

Echo Popには、上部に3つのボタンが付いています。音量の上下とマイクのオン・オフです。また、ボタンはありませんが、ライトの上の部分を軽く叩くとアラームのスヌーズができます。

最初にボリュームを調整したら、あとはあまり本体を触ることはないでしょう。アラームを止める作業や音量調整も音声でおこなえます。

Echo Dotでは本体の下部分に配置されているライトは、Echo Popの本体上部に位置しています。とても見やすく、状況がよくわかるでしょう。

Echo Popの設定にはスマホを利用します。iPhoneまたはAndroidスマホに「Amazon Alexa」アプリをインストールし、Amazonのアカウントでログインします。

Echo Popを電源につないだら、アプリの画面でデバイスを追加を進めていきます。作業はとても簡単ですが、読み込みなどに少し時間がかかるので、ライトの色を確認しながら少し気長に進めてください。

Echo Popは、Echoシリーズの入門モデルとしておすすめです。上位機のEcho Dotとの違いは、2つのセンサーの有無やデザインです。音質は普通に聴いた限りではほとんど変わりません。もちろん、どちらも最高の音質というわけではありませんが、価格なりに満足できるはずです。音楽を聴く機会が多くて、音質にこだわるなら「Echo（第4世代）」をおすすめします。

Echo Popの最大の魅力は価格です。Echoシリーズの本体価格が少しずつ上っていく中で、5980円はとても求めやすい価格と言えるでしょう。Echoシリーズを初めて買う人にもEcho Popはコスパが良くておすすめです。また、キッチンや洗面所などに追加で置きたい人にも、手ごろな価格が魅力です。