グーグルとアマゾンが和解 YouTubeアプリがFire TVに復活、プライムビデオはChromecastに対応へ

グーグルとアマゾンが和解 YouTubeがFire TVに復活、Chromecastでプライムビデオを視聴可能に

これから数カ月以内に、YouTubeアプリがFire TVに復活し、プライムビデオアプリがChromecastやChromecast内蔵デバイス、Android TVで利用できるようになるーーGoogleとAmazonが米国時間2019年4月18日、共同で発表しました。Fire TVデバイスではYouTube公式アプリが再びリリースされるほか、YouTube TVやYouTube Kidsのアプリも今年後半に提供されます。

そもそも自社サービスのプライムビデオをサポートしないとして、AmazonがGoogle Chromecastの取り扱いを停止したのが2015年秋のこと。紆余曲折の結果、2018年1月にGoogleは(おそらく対抗措置として)Fire TVデバイスなどにおけるYouTubeアプリの利用を制限しました。Amazon製品ではYouTubeアプリを使えないため、ユーザーはブラウザ経由でのYouTube視聴を強いられ、一方でGoogleのChromecastはAmazonで購入できない。そんな対立が1年近く続いてきたわけです。

雪解けの兆しが出てきたのは今年1月。Amazonが米国でChromecastの販売を再開したことで、両者の対立関係に変化が出てきていました(日本では販売が停止されたままです)。

今回の歩み寄りによって、数年続いてきた争いに終止符が打たれる格好になります。今後、日本のAmazon.co.jpでのChromecastの販売が再開されるのか、Google Homeシリーズの取り扱いはどうなるのか。また、両社の各種デバイスで、自社サービスと競合する相手方のサービスを利用できるようになるほどの接近を見せるのか。引き続き、大いに注目されるところです。