米YouTubeは現地時間10月21日、広告なしの動画再生などが可能となる有料会員制度「YouTube Red」を新たに導入することを発表しました。月額料金は9.99ドル(日本での料金については後述)。10月28日から米国で1ヶ月無料トライアルを開始し、その他の国々でも近く展開していく予定だとしています。
YouTube Redは、すでにサービスが展開されているYouTubeとYouTube Gaming、YouTube Kidsおよびベータ版として提供されてきたYouTube Music Key(正式サービス名はYouTube Musicと発表)といったYouTubeサービス全般の有料メンバーシップ。つまり、独立した新規サービスではありません。
YouTube Redの会員になると、YouTubeサービス全般で以下の機能が利用できるようになります。
- 動画の広告なし再生
- 動画のダウンロード・オフライン再生
- 動画のバックグラウンド再生
- YouTube Musicの利用(近日開始予定)
- YouTuberによるオリジナル番組・映画の視聴(2016年開始予定)
そのほか重要な点として挙げられるのが、YouTube RedとGoogle Play Musicのサブスクリプションの共通化です。これにより、同一アカウントで両サービスを利用しているかぎり、既存のGoogle Play Music会員は追加料金なしでYouTube Redを自動的に利用でき、逆の場合も同様となります。YouTube Music(Google傘下のYouTube運営)とGoogle Play Music(Google運営)はいずれも音楽ストリーミングサービスとしての性質を有しているため、YouTube Redによって同一のサブスクリプションで利用できるようにしたというわけです。
そうなってくると気になるのは日本における月額料金。Google Play Musicが基本的に月額980円(米国では月額9.99ドル)で提供されており、かつ、Google Play Musicユーザーなら追加料金なしでYouTube Redを利用できることを考慮すると、日本では月額980円で提供される可能性が高そうです。
なお、YouTube公式ブログも注意喚起していますが、YouTube Redの開始は従来のYouTubeが有料化されることを意味しません。YouTubeはこれまでどおり無料で利用できます。