ワイモバイルからahamoに乗り換える前に確認、メリット・デメリットまとめ

ワイモバイルからahamoへの乗り換えが向いている人とは?

「ahamo(アハモ)」は、高速かつ高品質なドコモの回線が使えてデータ容量20GBで2970円という割安な料金プランが人気です。ソフトバンクのサブブランド「Y!mobile(ワイモバイル)」を今まで利用してきた人の中には、ahamoへの乗り換えを検討している人もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、ワイモバイルからahamoへ乗り換える前に確認したいメリット・デメリットを解説します。また、ワイモバイルよりもahamoのほうが向いている人についてもまとめています。

本記事内に記載されている価格は、特に断りがない限りすべて税込価格で表記しています。

目次

ワイモバイルからahamoに乗り換えるメリット

ワイモバイルからahamoへ乗り換えるメリットについて紹介します。

メリット1:スマホ料金が安くなる可能性がある

ahamoとワイモバイルの基本料金を比べると、月15〜20GB使うユーザーはahamoのほうがお得です。

ahamoとワイモバイルの基本料金を比較
ahamo ワイモバイル
3GB - 2178円(シンプルS)
15GB - 3728円(シンプルM)
20GB 2970円 -
25GB - 4158円(シンプルL)

ahamoはシンプルな1プランのみで、データ容量20GBで2970円です。

ワイモバイルが提供するプラン「シンプルS/M/L」の3つ。最も容量が少ない3GBなら2178円でahamoよりも安いですが、15GBだと3728円になり、ahamoのほうがデータ容量が多いのに基本料金も安くできます。

ただし、25GB以上必要な人はワイモバイルのほうがいいかもしれません。ahamoは20GBを超えたら1GBにつき550円で容量を追加できますが、5GB購入すると(基本料金の2750円を加えて)トータル5720円になってしまいます。ワイモバイルは25GBで4158円なので、ahamoよりも安く済みます。

また、ワイモバイルは2回線目以降が割引になる「家族割引」や月間データ容量が無料で増量できる「データ増量無料キャンペーン2」なども提供しており、それらのサービスを適用すると、ahamoよりも料金を安くすることができます。家族割データ増量キャンペーンについては後述します。

メリット2:5分間の国内通話が何度でも無料になる

ahamoは5分以内の国内通話が無料

ahamoは、5分間の国内通話が何度でも無料になるサービスがプラン内に組み込まれています。美容院やお店の予約など、ちょっとした連絡は5分以内で事足りるでしょう。

5分を超過した分は30秒につき22円かかります。1回につき25分以上の電話することが多い人は「かけ放題オプション」(+月額1100円)を追加すれば、どれだけ長電話をしても通話料金は1100円となります。

ワイモバイルの通話オプション

ワイモバイルの通話オプション

一方でワイモバイルは、プラン内にかけ放題のサービスは付いていないので、毎回30秒につき22円の料金が発生します。通話オプションとしては、国内通話10分かけ放題の「だれとでも定額」(月額770円)や、通話時間・回数無制限のかけ放題「スーパーだれとでも定額(S)」(基本月額1870円、60歳以上は月額770円)があります。

オプションを付けなくても5分以内の通話が無料であることを考えると、ahamoのほうに軍配が上がります。かけ放題のオプションを比べても、60歳以下の人で時間を気にせず通話したいという人にはahamoのほうがお得でしょう。

ただし、時間無制限までなくても10分以内のかけ放題は付けたいという人や60歳以上のユーザーなら、ワイモバイルの定額オプションを選んだほうが通話料は安くすみます。

メリット3:データ容量を超えても通信速度は1Mbps

通信速度制限時のahamoとワイモバイル(シンプルSプラン)の速度比較

通信速度制限時のahamoとワイモバイル(シンプルSプラン)の速度比較

スマホは月のデータ容量を超えると、通信速度制限がかかります。それでもahamoは送受信時最大「1Mbps」の速度でネットを使えるので、LINEのやりとりやSNS・Webサイトの閲覧、中画質の動画視聴などは問題なくおこなえます。

ワイモバイルもシンプルM・Lのプランに加入していれば速度制限にかかっても送受信時最大1Mbpsの通信速度ですが、シンプルSだと最大300Kbpsで1Mbpsの約3分の1のスピードしか出せません。LINEやTwitterなどテキストメインのSNSは使えますが、画像や動画の読み込みは滞ることもあるでしょう。

メリット4:契約事務手数料や解約金がかからない

契約回線を乗り換える際には、手数料や解約金がかかるのかも気になるポイントです。

ahamoは事務手数料0円

ahamoは新規契約の事務手数料や解約金はかかりませんが、ワイモバイルは契約事務手数料や契約解除料などが発生する場合があります。

ahamoとワイモバイルの手数料を比較
ahamo ワイモバイル
契約事務手数料(新規・他社から乗り換え) 0円 3300円(オンライン手続きなら無料)
機種変更・契約変更の手数料 0円 3300円(オンライン手続きなら無料)
MNP転出手数料 0円 0円
契約解除料(解約金) 0円 プランにより異なる(詳細は公式サイト参照)

ワイモバイルの場合、新規・他社からの乗り換え、機種変更などの手続きを店舗でおこなうと3300円の手数料が発生します。自分で手続きできるという人であれば、手数料がかからないオンラインを利用するのがおすすめです。

また、契約しているプランや更新月以外の期間での解約の場合、契約解除料が発生することがあります。たとえば「シンプルS/M/L」や「データベーシックプラン」なら契約解除料はかかりませんが、すでに新規受付が終了している「スマホプラン」や「データプラン」「ケータイプランSS」などのプランは、更新月以外に他社へ乗り換えると1万450円の契約解除料が発生してしまいます。

ワイモバイルからahamoに乗り換えるデメリット

ワイモバイルからahamoへ乗り換えると、どんなデメリットがあるのか気になる人も多いはず。内容を確認したうえで、デメリットよりもメリットのほうが大きいと感じたらahamoに切り替えてみましょう。

デメリット1:家族割・セット割などの割引がない

ahamoには、家族割やセット割などの割引がないというデメリットがあります。

ワイモバイルの家族割とおうち割

ワイモバイルの家族割とおうち割

ワイモバイルには、家族で「シンプルS/M/L」に契約すると2台目以降のスマホ料金が1188円割引になる「家族割」があります。

また、スマホの契約と合わせてWi-Fiルーター「SoftBank Air」もしくは固定回線「SoftBank 光」に申し込むと、スマホ料金が毎月1188円安くなる「おうち割」も用意されています。ただし、この2つの割引は併用できません。

ahamoとワイモバイル(家族割)の料金比較
  ahamo ワイモバイル(家族割適用の2台目以降)
3GB - 990円
15GB - 2090円
20GB 2970円 -
25BG - 2970円

たとえばワイモバイルで家族割を適用した場合、2台目以降のスマホは25GBでも2970円になり、ahamoの20GBで2970円と同じ料金になります。

ahamoには家族割やドコモ光とのセット割引などがないので、家族で同じ回線に契約したい人、光回線も一緒に申し込みたい人はワイモバイルのほうがお得であると言えます。

デメリット2:データ容量の翌月繰越ができない

ワイモバイルのデータ繰越サービス

ワイモバイルのデータ繰越サービス

ワイモバイルは余った分のデータ容量を翌月に繰り越せます。たとえばシンプルMプラン(月間データ容量15GB)を契約していて9GBしか使わなかった場合、余った6GBを翌月に繰越しでき、その月のデータ容量は規定の15GB +6GBで計21GBに増えます。

ワイモバイルのデータ増量オプション

ワイモバイルのデータ増量オプション

また、ワイモバイルには月間データ容量が無料で増量できる「データ増量無料キャンペーン2」が提供されており、データ増量オプション(月額550円)に申し込むと、1年間オプションが無料になります。増量後の月間データ容量はそれぞれシンプルSプランが5GB、シンプルMプランで20GB、シンプルLプランは30GBです。

対するahamoではデータ繰越サービスがないので、データ容量は月末にリセットされてしまいます。月の途中で規定の容量20GBを超えたら1GBにつき550円で追加できますが、繰り越すことはできません。

デメリット3:キャリアメールや留守電機能がない

ahamoには、キャリアメールや留守番電話の機能ありません。

ワイモバイルは独自のキャリアメール(〜@ymobile.ne.jp)のほか、マルチデバイスで利用可能な容量無制限のワイモバイルメール(〜@yahoo.ne.jp)を利用できます。しかしahamoは別会社になるので、それらのメールを使えなくなります。ワイモバイルのキャリアメールでさまざまなサービスの会員登録などをおこなってきた人は、乗り換え前にGmailやヤフーメール(〜@yahoo.co.jp)などに移行しておく必要があります。

また、ワイモバイルでは3分間の伝言を30件まで保存できる留守番電話機能を無料で使えましたが、ahamoにはその機能が提供されていないため、不便だと感じる人もいるかもしれません。

デメリット4:サポートは基本オンライン、店舗は有料

ドコモショップ

ahamoはオンライン専用プランなので、基本的にはすべての手続き・サポートをオンライン上でおこないます。具体的には新規契約や変更・解約手続きは専用ページから自分で操作し、不明点に関する問い合わせはチャットでの対応になります。電話やメールでは問い合わせを受け付けていません。さらに、ドコモショップで手続きをサポートしてもらうと、手数料として1回につき3300円発生してしまいます。

一方でワイモバイルは、ワイモバイルショップまたは取扱店で対面でのサポートを簡単に受けられます。サポートがそれなりに必要でオンラインだと心配な人は、ワイモバイルのほうが安心して利用できそうです。

ワイモバからahamoへの乗り換えに向いている人とは?

上記のメリット・デメリットを踏まえたうえで、ワイモバイルからahamoへの乗り換えに向いているのはどんな人なのかをまとめてみました。

単身契約でシンプルな料金プランがいい人

シンプルな料金プランがウリのahamo

ahamoの最大の魅力は、割引などがなくてもデータ容量が20GBでスマホ料金が月額2970円であるという点です。さらに、料金プランは1つだけのシンプルで分かりやすい仕組みになっています。

ワイモバイルはどちらかというと家族向けで、複数ある割引やオプションをうまく組み合わせながら料金が安くなるように設定していく必要があります。ahamoは単身契約者向きで、料金設定もわかりやすいものがいいという人にぴったりでしょう。

通話することが多い人

5分以内の通話が多い人はahamoがおすすめ

ahamoは5分以内の国内通話が何度でも無料です。1回の通話時間が5分を超えることが多い人には、月額1100円の「かけ放題オプション」も用意されています。ワイモバイルはかけ放題の通話オプションを付けないと、毎回30秒につき22円の料金が発生してしまいます。

お店の予約などでちょっとした電話をすることが多い人は、ahamoを選択すれば通話料金を抑えられます。

オンラインのサポートに不安がない人

ahamoの問い合わせはチャットでおこなう

ahamoの問い合わせはチャットでおこなう

店頭での手続きや、対面によるスマホ操作などのレクチャーがないと不安に感じるなら、ahamoへの乗り換えには慎重になったほうがよさそうです。

反対に、これまでワイモバイルであまり店頭でのサービスを利用していない人、すなわちオンラインのみのサポートでも特に抵抗がない人はahamo向きといえるでしょう。

EDITED BY
MIKAN