ふるさと納税サイトのおすすめ5選を比較 使いやすいのはどれ?

ふるさと納税サイトのおすすめ5選を比較 使いやすいのはどれ?

実質2000円で地方の特産品が手に入る「ふるさと納税」は、2008年にスタートしてから人気が継続しています。自治体や返礼品をいろいろ選びたい人は多いはずですが、ふるさと納税を扱うサイトは数多くあり、そもそもサイトの選択で迷ってしまいがちです。

本記事では、ふるさと納税の基本から、よりお得に利用するためのポイントや、おすすめのふるさと納税サイトを紹介します。

「ふるさと納税」とは

ふるさと納税は、今自分が住んでいる自治体に納めている税金の一部を、自分の故郷や、応援したい自治体に寄付できる制度です。

ではなぜ、この制度ができたのでしょうか。多くの人にはふるさとがあり、その自治体から医療や教育などさまざまなサービスを受けて育ってきました。ところが大人になると、進学や就職を機に生活の場を都会へと移し、住民税などを納税するケースが多く見られます。これによって、都会の自治体は税収を得られるものの、自分が生まれ育った自治体は税収が減ってしまうという問題がありました。

ふるさと納税とは

Image:総務省

そこで、「今は都会に住んでいても、自分を育んでくれた「ふるさと」に、自分の意思で、いくらかでも納税できる制度があっても良いのではないか」(出典:「ふるさと納税研究会」報告書)、という意見から、2008年5月からふるさと納税制度が始まりました。

実質2000円の負担で各地方の特産品などが手に入る

「納税」という言葉がついているものの、実際には都道府県や市区町村への「寄附」と変わりありません。ただ、ふるさと納税は単なる寄付ではなく、多くの自治体が寄附金額に応じて米や肉など地域の特産品を送ってくれるのです。

ふるさと納税とは

「さとふる」のトップ画面

自治体に寄附した場合には、確定申告をおこなうことでその寄附金額の一部が所得税や住民税から控除されます(ワンストップ特例制度を申請した場合は住民税のみ控除)。原則として自己負担額の2000円を除いた全額が控除の対象となるため、収入にもよりますが、2000円の自己負担で数万円~数十万円相当の返礼品がもらえることになります。

基本的に、各ふるさと納税サイトでは自治体によって1万円、4万円など、寄附金額のパッケージが決まっています。つまり、その金額から2000円を引いた額が控除されるわけです。このようにして寄付されたお金は、自治体の子育て支援やまちづくりなどに充てられます。

ふるさと納税はいつでも申し込みが可能で、1月1日から12月31日まで受け付けています。ただし、お礼の品が届くタイミングは自治体や品ごとに異なります。

控除される金額には上限がある

全額控除される寄附金額には、収入や家族構成などに応じて一定の上限があるので注意が必要です。例えば、年収300万円の独身、または共働き家庭なら、控除上限額(限度額)の目安は2万8000円です。

各ふるさと納税サイトにシミュレーターがあるので、必ず事前に確認しておきましょう。

控除上限額(限度額)シミュレーション | ふるさと納税サイト「さとふる」

ふるさと納税サイトを選ぶときの4つのポイント

ふるさと納税は、ふるさと納税サイトから申し込みができます。できるだけ簡単でお得に利用したいというのが本音ですが、ふるさと納税サイトはたくさんあり、迷ってしまうことも。そこで、お得に利用するための4つのポイントを紹介します。

1. 返礼品数や取り扱っている自治体数の充実度

ふるさと納税をおこなっている日本全国の自治体は1788(都道府県47、市区町村1741)あります。さまざまな候補の中からお気に入りの自治体を選ぶには、返礼品数や登録している自治体の数が多いほうが便利です。

2. 決済方法

決済には現金のほかにも、クレジットカードや銀行振り込み、キャリア決済などが利用できる自治体があります。基本的には自治体によって決済方法が異なります。

3. キャンペーンの実施やポイントの還元など、サービスの充実度

Amazonギフトコードがもらえるキャンペーンを常時実施しているサイトや、楽天スーパーポイントやTポイント、auポイントなどが使えたり、貯めたりできるサイトもあります。これらの特典を利用すれば、よりお得になります。

4. 検索機能の高さ

サイトのデザインはもちろん、情報を見やすい方が自治体を選びやすくなります。また、人気のランキングや、返礼品のジャンル、「○○の復興のため」などの寄付金利用の目的などから選べるなど、検索方法が幅広いと探しやすいでしょう。

おすすめのふるさと納税サイト5選

それでは、おすすめのふるさと納税サイトを紹介します。おすすめサイトの特徴を下記の表にまとめました。それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。

サービス名 掲載自治体数 返礼品数 マイページ機能 レビュー投稿機能 決済方法 ポイント
さとふる 768 約13万7000件 クレジットカード払い、キャリア支払い、コンビニ決済、ペイジー決済 一部の自治体のみ導入
楽天ふるさと納税 899 約11万5000件 自治体により異なる 楽天スーパーポイント(100円につき1ポイント)
ふるなび 398 約7万3000件 自治体により異なる ふるなびカタログポイント
ふるさとチョイス 1788 約22万6000件 クレジットカード払い、キャリア支払い、コンビニ決済、郵便振替、現金書留など 独自のポイント交換制度
ANAのふるさと納税 218 約4万1000件 クレジットカード払い マイル(100円につき1マイル)

さとふる

株式会社さとふるが運営しているサイトです。自治体の検索だけでなく、返礼品の月間・週間ランキングや寄付金額別のランキングを閲覧できます。特集やキャンペーンなども定期的におこなっており、Amazonギフト券がもらえることも。また、申し込み後、最速で1週間程度で返礼品が届くのも魅力的です。

おすすめふるさと納税サイト さとふる

決済方法はクレジットカード払い、ソフトバンクまとめて支払い、auかんたん決済、コンビニ支払い、銀行のPay-easy決済などが利用できます。

さとふるを利用するにはYahoo! JAPAN IDを使うか、会員登録をする必要があります。会員登録をするとマイページ機能が使えるようになって手続きが楽になるだけでなく、自分の控除上限金額の登録も可能です。

さらに、実際に返礼品を受け取った人のレビューも見られます。事前にレビューを確認すれば、どの自治体に寄付しようか迷ったときに参考になるうえに、品質などについて安心して利用しやすくなります。

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楽天ふるさと納税

名前の通り、楽天が運営しているふるさと納税サイトです。最大の特徴は、ふるさと納税をすると楽天スーパーポイントがたまり、寄付金にも使用できる点です。そのため、普段から楽天ポイントを利用している人にはおすすめのサイトとなっています。

おすすめふるさと納税サイト 楽天ふるさと納税

また、ジャンルごとに人気返礼品が毎日更新されるのも特徴。シンプルなデザインで検索がしやすく、返礼品のジャンルや寄付金の用途、地域などから探せます。規格外や不揃いといった訳アリの商品を安く提供する独自のコーナーがあるのも面白いところです。

各自治体によって支払い方法は異なりますが、主にクレジットカード払いや銀行振り込みなどが利用できます。

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ふるなび

株式会社アイモバイルが運営しているサイトです。ふるさと納税サイトでは珍しく家電製品が豊富に掲載されているのが特徴で、食べ物だけでなく実物として残る品物を返礼品に欲しい人にはうってつけのサイトといえます。

おすすめふるさと納税サイト ふるなび

返礼品のレビュー投稿をすると、寄付金額に対して1%のAmazonギフト券コードがもらえるという特典があります。総合の人気やカテゴリー別、自治体別のランキングから選んだり、ふるなびの担当者が選定するお薦めの返礼品の特集から選んだりできるのも嬉しいポイントです。

「ふるさと納税をしたいけれど、なかなか返礼品を選べない」という人もいるでしょう。ふるなびでは「ふるなびカタログ」というサービスがあり、寄付金額に応じて貯まったポイントでゆっくり返礼品を選ぶことができます。このポイントは、一部の自治体を除きほぼ有効期限はなく、翌年にも持ち越せます。そのため、自分のタイミングで一気に返礼品をもらうなど、調整できるのが嬉しい機能です。

さらに、申し込み手続きが面倒だったり、自分に合ったものを選ぶにはどうすればよいか悩む人も少なくありません。そこでふるなびでは寄附金額200万円以上の人限定で、寄付プランや申し込みを一括でおこなってくれる「無料コンシェルジュサービス」サービスを展開しています。

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ふるさとチョイス

株式会社トラストバンクが運営しているサイトで、自治体数、返礼品掲載数ともにNo.1を誇っており、全国1788の自治体のふるさと納税に関する情報が掲載されています。

おすすめふるさと納税サイト ふるさとチョイス

支払い方法は自治体によって異なりますが、クレジットカード払いのほかにも、キャリアやコンビニ決済、銀行振り込み、郵便振替などの支払いが利用できます。

また、多くのふるさと納税サイトに掲載されている商品は同じですが、ふるさとチョイスでしか掲載されていない限定の返礼品もあるのが魅力的です。

「お礼の品の感想を投稿すると○名様に○○が当たる!」などのキャンペーンを実施しているほか、自治体やランキング、寄付金の用途から選ぶだけでなく、専門家が選んだ返礼品から探せるのが目新しいといえます。

ふるなび同様、ふるさとチョイスにもポイント制の返礼品交換制度があります。寄付をしてポイントを貯めれば、後からじっくりポイント交換に対応している自治体の返礼品を選ぶことができます。ただし、ポイントには有効期限があるので、事前に確認しておきましょう。

さらに、ネットだけでなく、カタログやFAXからの申し込みも可能なので、インターネットを利用するのが苦手という人にはありがたいですね。

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ANAのふるさと納税

航空会社の全日空(ANA)が運営しているふるさと納税サイトです。

おすすめふるさと納税サイト ANAふるさと納税

他のふるさと納税サイトと比べると、取り扱っている自治体数や返礼品数は少なめですが、航空会社の運営ということもあり、寄付金に応じてマイルが付与されるのが特徴。寄付金額100円につき1マイルがたまります(ただし、ANAマイレージクラブ会員に登録する必要があります)。

ANAカードを利用すれば、最大2.5倍のマイルが得られるのも魅力です。そのため、飛行機をよく使う人や、マイルを貯めたいと思っている人にはおすすめのサイトといえるでしょう。

ANAオリジナルの旅行券や宿泊、体験など、ユニークな返礼品あるのも航空会社ならでは。ただし、支払い方法はクレジットカード払いのみとなっています。

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まとめ

今回紹介したサイトは、どれも画面が見やすく、さまざまな検索方法があって調べやすいものを選びました。楽天ポイントやマイルなど、普段使っているポイントがたまったり、新規登録でお得な特典がもらえたり、さまざまなキャンペーンをおこなっているので、自分にとって有利なサイトを選ぶとよいでしょう。

また、食材などの返礼品は、自宅へ届くまでに時間がかかる場合があります。支払い方法は自治体によって異なる場合がほとんどなので、よく確認してから申し込みましょう。

構成・文:吉成 早紀
編集:アプリオ編集部

本ページの情報は2020年5月19日時点のものです。最新の状況は各サイトにてご確認ください。

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