少し前から今月までにスマホ用の三脚やその関連用品を3つ買いました。最近、トリプルカメラが話題の「HUAWEI P20 Pro」を手に入れたこともあって、よりスマホでの撮影が増えています。プライベートをはじめ、いま書いている単行本の取材写真もP20 Proで十分に撮れてしまっています。
特に夏場は荷物が多いと移動が大変なので、なるべくコンパクトにまとめたいところです。旅行でも、スマホで撮影するのがもはや定番です。そこでちょっと困るのが三脚です。スマホは自立して撮影することができないため、自分を入れた写真を撮る時には何らかの形で固定が必要です。もちろん、これは自撮りの距離を超えている場合です。
さらに僕は最近、タイムラプスを撮りたいという欲望に駆られています。スマホのカメラは楽しい機能が多く、それぞれ使ってみているのですが、タイムラプスは三脚で固定しないと撮れません。そこで今回は、旅行用+タイムラプス用として三脚を手に入れることにしたのです。
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三脚と専用ツールの3製品を購入
スマホは単体では三脚に取り付けられません。ネジ穴がないので当たり前ですが、そのための専用ツールが必要です。スマホを三脚に取り付けるためのアイテムは数多く販売されていますが、今回は三脚を含めて「Manfrotto(マンフロット)」の製品で揃えることにしました。イタリアンデザインを特徴にしている素敵なカメラ用品のブランドです。
大型の三脚を買うと出費がかさみますが、スマホ用なら高が知れています。また、P20 ProやiPhone Xなどそれなりの価格がするスマホには、激安の三脚や固定具はあまり合わないと思うのです。ということで、以下の3製品を手に入れました。
上:Manfrotto ミニ三脚 PIXIシリーズ PIXI EVO左下:Manfrotto スマートフォン用三脚アダプター MCLAMP右下:Manfrotto ミニ三脚 POCKET L ブラック MP3-BK
ちょっと硬いので焦らず使いたい
スマホに三脚に取り付けるためのネジを装着する役割を担うのが、三脚アダプターです。要は大きなクリップのようなもので、スマホを上に挟み込んで固定します。利用可能なスマホのサイズは56〜85ミリ、厚さ5.4〜10ミリとなっています。
このスペックなら多くのスマホが利用可能ですが、僕の手元にあるZenFone 3 Ultraは大きすぎて使えません。そろそろお役御免なのでよしとしましょう。最近は大画面スマートフォンもワイド化が進んでいるので、画面サイズの割には幅が細くなっており、ほとんどの機種で使えるはずです。
スプリングの力でスマホを固定するため、開いてスマホを差し込むのはちょっと硬いのが困りものです。しかし、ある程度の硬さがなければ落ちてしまいます。慌てて操作すると、手が滑ったりしそうなので、落ち着いてセットしたいところです。なお、ケースに入れたままでも多くのスマホが使えるはずですが、手帳型のカバーが付いたケースだとほぼ使えないと考えたほうがよいでしょう。
三脚を止める穴は縦と裏に付いていて、高さ的にプレビューがちょっと苦しいのですが、空を映すことも可能です。星空がきれいなところに出かけた際のタイムラプス撮影に活躍してくれそうです。また、背面にはレバーが付いているので、自立もできますが、撮影の際にはなかなか角度が合わないかもしれません。映画などを観る際には使えそうです。
三脚アダプターはこのように2箇所にネジが付いている
空を映すように固定もできる
アダプター単体でも背面のレバーを起こすと自立する。映画などを見る時に便利だ
超小さな三脚が意外に役立つ
今回は「ミニ三脚 POCKET L ブラック MP3-BK」(以下「超ミニ三脚」)を買うことを決めてから、すべてManfrottoで揃えました。つまり、一番欲しかったのがこれなのです。
まるで板のように薄いサイズですが、三脚として機能します。ベンチや台の上などにスマホを置いて撮影するのにベストで、3本足の角度を調整するとある程度角度を付けた撮影ができます。この超ミニ三脚と三脚アダプターをカバンに入れておけば、案外出番が多いものです。特にタイムラプスを撮影する際には、この2つがあれば相当役立ちます。
超ミニ三脚は脚がかなり硬いのですが、角度を固定する役目なので致し方ないところです。金属製で足の部分は上をゴムでくるんであり、造りはとてもしっかりとしているので、持っているだけでちょっと嬉しくなります。ロゴマークの赤が三脚アダプターのゴムの赤と合っていて、なかなか素敵です。
三脚アダプターを固定するにはネジを回す必要がありますが、これはコインを使うように考えられています。
超ミニ三脚と三脚アダプターを持っていれば旅行などで活躍するはず
脚はこのように開く。かなり硬いのだがそこは致し方ない
脚を動かすことで、ある程度角度調整も可能だ
GoProやコンデジも取り付けられる
工夫すれば幅広いシーンで使える
「Manfrotto ミニ三脚 PIXIシリーズ PIXI EVO」(以下「ミニ三脚」)は、脚を閉じると自撮り棒的な使い方ができるのが特徴です。この程度の高さにしかならないと出番が少なそうですが、実はちょっと工夫するとなかなか使えるのです。そもそも、何かしらの台を探せば高さはどうにかなるもの。脚がかなり開くので、タイムラプスを撮影する時には安定感が嬉しいのです。長時間スマホを置きっぱなしにするので風など倒れる危険性があるためです。
僕は脚が5段階に伸びるタイプを選びましたが、これは高さがほしいのではなく、角度調整をしやすいからです。ベンチなどで高さが均一ではない場合に、脚の長さを調整すれば水平に近い角度でセットできます。全長は畳んだ状態で25センチ程度なので、リュックなどに簡単に入ります。アルミを多用したボディはとても高級感があり、3000円台で買えるなら大満足です。
実は1500円程度で三脚ホルダーも付いてくる製品もあります。おそらく使い勝手はさほど変わらないはずですが、僕はモノとしての満足感を選びました。おそらく一度買ったら、10年は使い続けるはずだからです。旅行などではミニ三脚を使い、普段は超ミニ三脚をカバンに入れておくようにしようと考えています。
こちらはミニ三脚
このように脚が5段階で伸びる
脚の開き方も2段階でセット可能。このように目いっぱい開くと安定性が増す
まとめ
スマホ用の三脚を利用して、自宅のベランダから空の様子をiPhone XおよびP20 Proでタイムラプス撮影してみました。
iPhone Xで撮影したタイムラプス。自宅のベランダとは思えない美しさ
HUAWEI P20 Proのほうが青空が美しいが、ちらつきが気になる
思ったよりも素敵な動画が撮れて大満足。今年の夏は、旅行先などで積極的にタイムラプスを撮ってみるつもりです。また、夜景の撮影も三脚があったほうが成功率が高くなるはずです。
構成・文:戸田覚
編集:アプリオ編集部