数あるマーベルヒーローの中でも特に高い人気を誇るスパイダーマン。2002年に実写映画化されて世界中で大ヒットした後、何度も映画が制作され、マーベル映画シリーズの巨大な世界観「マーベル・シネマティック・ユニバース」にも加わり、さらに別のアニメーションシリーズ『スパイダーマン:スパイダーバース』が展開されるなど、多くの作品が作られてきました。
そんな「スパイダーマン」シリーズに新たな仲間が加わりました。ディズニープラスで1月29日から配信が開始された『スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド』は、ピーター・パーカーを主人公にしたアニメーションシリーズ。メガネをかけたオタクな高校生・ピーターが、アメフトのスター選手・ロニーや、斜に構えた皮肉屋の女の子・ニコ・ミノルらとの高校生活とスパイダーマンとしてのヒーロー活動に明け暮れる様をスタイリッシュなアニメーションで描いた作品です。
陽キャのアメフト選手と友人になるピーター
メイおばさんと2人暮らしのピーター・パーカーは、高校の初日にトラブルに巻き込まれ、不思議な力を持ったクモに噛まれて超人的な能力に目覚めます。以来、彼は高校では科学好きのオタク青年として、街では正体を隠してスパイダーマンとして困っている人々を救う活動に明け暮れています。
初日に知り合った皮肉屋の女の子・ニコ・ミノルや、高校アメフト部のキャプテンで陽キャを絵に描いたようなロニーと親しくなったピーターは、戸惑いながらも学校生活を満喫するようになっていきます。そんな折、地元の大企業の代表・ノーマン・オズボーンの下でインターンとして働くことになったピーター。そこでの出会いが転機になります。
一方、高校アメフトのスター選手であるロニーは、自身の家庭のトラブルで人生の岐路に立たされます。ニューヨークの貧しい地域出身のロニーは、弟がギャングと関わり出し、警察に補導される事態に。それを機にアメフトの練習はおろそかになりがちとなり、彼の将来に暗雲が立ち込めていくのです。
今回の『スパイダーマン』は、オタクのピーターと陽キャで高校の人気者・ロニーが対照的な道を歩んでいくのを、交互に見せていくことに特徴があります。ロニーはオタクのピーターにもフレンドリーに接してくれる良い奴です。そんなロニーを、ピーターは救うことができるのかが、本作の大きな柱となっています。
本作は、マーベル・シネマティック・ユニバースや『スパイダーマン:スパイダーバース』とは別の世界線の物語ですが、シリーズでお馴染みのキャラクターが役割を変えて登場するのがマーベルファンにとって嬉しい要素になっています。そして、この世界でもアベンジャーズは「ソコビア協定」に対する意見の対立で分裂しているようです。
青春ものとして、ヒーローものとしても面白く、アクション描写は迫力とスリルに満ちています。「スパイダーマン」シリーズ好きはもちろん、シリーズの知識がない人でも楽しめる、至上の娯楽作です。
『スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド』を見る(ディズニープラスで配信中)
「スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド』は、ピーター・パーカーがヒーローになるまでの道のりを描いており、かつて見たことのないような冒険と、コミック版初期のピーターのルーツもちりばめられたアニメシリーズ。
© 2025 Disney and its related entities