ビックカメラグループのソフマップが提供している「ラクウル」を使うと、スマホアプリからデジタル機器の買い取りを手軽に依頼できます。今回は、ラクウルの使い方や実際に利用してみた感想を紹介します。スマホやパソコン、カメラ等、部屋に置きっぱなしで使わなくなったアイテムを整理してみてはいかがでしょうか。
ラクウルとは
ラクウルは、パソコンやスマホ等のデジタル機器を販売しているソフマップの買い取りアプリです。買い取ってほしいアイテムを箱に詰めてアプリから依頼すれば、自宅まで引き取りに来てくれます。
また、梱包する箱や送料は無料。さらに、金額に納得がいかずキャンセルする場合も無料で返送してくれるので、気軽に申し込めます。なお、ラクウルを利用できるのは、日本在住で満20歳以上の人のみです。
ラクウルで買い取っているアイテムは以下の通り(2018年10月11日時点)。ただし、買い取ってくれるのは、3辺(幅×奥行き×高さ)が160cm以内、重量25kg以下に収まる製品のみなので注意しましょう。また、壊れていたり、改造・分解されて場合は買い取ってくれません。買い取りできない製品は、アプリ内にまとめて表示されていますので確認してください。
買い取ってもらえるアイテム
上記アイテムに加えて、2018年9月20日からは、衣類・服飾雑貨の買い取りもスタートしました。ただし、ノーブランドの製品は買い取ってくれません。買い取り可能なブランドの一覧はアプリから確認できるので、事前にチェックしておきましょう。
こんな人におすすめ
- 査定前に、売りたいアイテムの買取額(目安)を知りたい人
- PCやスマホなど電子機器を売却する際、確実にデータ消去したい人
- 査定額はあまり気にしないので、手っ取り早くアイテムを売却したい人
- 売りたいアイテムを店舗に持ち込んだり、フリマやオークションサイト上で売買のやりとりをするのが面倒な人
ラクウルを実際に使ってみた
まずはアプリをインストールします。
買取金額の目安を確認する
アイテムがいくらで売却できるのか気になる人も多いと思いますが、ラクウルでは、アイテムを買取査定に出す前に、買い取り金額(目安)を確認できます。
トップページの検索窓にアイテムの「JAN・商品名・型番」のいずれかを入力して検索します。検索結果をタップすると、買取金額の目安が表示されます。ただし、買取代金を保証するものではないので、査定に出す・出さないを決める判断材料にするのが良さそうです。
今回は、写真の4品(デジタル一眼レフの交換レンズやコンパクトデジカメ、スマホ)を買い取り査定に出してみます。コンパクトデジカメは5年以上前に購入したもので、塗装が剥げていたり、外箱がなかったりするのですが、最低限必要な充電器と一緒に出してみることにしました。
買取金額検索の結果(目安)は以下の通りです。この後、実際にアイテムを発送して査定を受けることになりますが、この買取金額と査定額で大きな差が出るのか気になるところです。
左:コンパクトデジカメ(Sony CYBERSHOT)右:スマートフォン(AKCATEL PIXI)
左:一眼レフ交換レンズ(Canon EF 50mm)右:一眼レフ交換レンズ(Canon EF-S10-18mm)
お得な「キャンペーン情報」をチェック
買取金額が増額するキャンペーンなどもありますので、一度目を通すのがおすすめです。
右上の[メニュー]をタップ。続けて[キャンペーン情報]をタップしてください。
アイテムの買い取りを申込む
目安金額が分かったところで、実際に買い取りを依頼します。まず、画面下の[いますぐ買取申込]をタップしてください。
続けて、梱包用の箱を自分で用意するか、宅配業者に持って来てもらうかを選択します。箱がない人は、[箱のない方はコチラ]をタップしてください。なお、箱を自分で用意する場合でも、集荷までにかかる期間は変わりません。
箱の大きさは4種類から選択できます。ただし、用意してくれる箱の耐重量は一番大きいものでも20kgなので注意しましょう。今回は、幅420mm×奥行き420mm×高さ240mm、耐重量15kgのボックスBを選択します。箱を選んだら集荷日時を選択して、[進む]をタップしてください。
なお、依頼する際は、パソコンやスマホなど、買い取りを依頼する品目を選択する必要はありません。箱に入る大きさ、複数アイテムをまとめて詰め込むことも可能です。
続けて、自宅の住所や電話番号を入力して、ユーザー登録用のメールアドレスとパスワードを入力して、[進む]をタップしてください。
最後に入力した内容が問題ないことを確認して、利用規約に同意したら[この内容で申込む]をタップすれば、完了です。依頼内容は、登録したメールでも確認できます。
本人確認書類と振込先を登録する
買い取り依頼が完了したら、身分証をアップロードして本人確認を行います。利用可能な身分証明証は、パスポート、運転免許証、健康保険証、在留カードの4種類です。
続けて、買い取り金の振込先を設定してください。画面右上のメニューボタンから[マイページ]をタップします。銀行名や口座番号など、振込先口座の情報を入力して、[登録する]をタップすれば完了です。
アイテムを発送する
次は、アイテムの発送です。宅配業者が回収に来るまでに、以下の対応をおこないます。アイテムごとに買取チェック項目があるので、詳細はアプリを確認してください。
発送までにやること
- データをバックアップする
- パスワードを解除する
- 初期状態に戻す
- 付属品の有無を確認する
- 目立つ汚れなどがあればクリーニングする
例えば、カメラのバッテリーのように、アイテムを起動する際に欠かせない付属品が不足している場合は査定金額に影響が出るようです。
指定した集荷依頼日時に宅配業者が専用のダンボールを持って来てくれるので、売りたいアイテムを詰めましょう。
箱は大きくスペースが空いていますが、緩衝材で挟んでくれるので、アイテムが傷つく心配はありません。デジカメは外箱がなかったので、充電器が付属品だとわかるように、ビニール袋に入れて詰めました。アイテムを詰めてダンボールを渡せば、無料で持っていってくれます。
査定結果を確認する
集荷してから5日後に、査定結果が出ました。マイページの「取引一覧」から査定結果を確認できます。
アイテムを査定に出す前に実施した「買取金額検索」と比べて、査定額はどれくらいになっているか見てみましょう。
査定価格は、交換レンズが、それぞれ3600円と18000円、スマホが2500円、コンパクトデジカメは500円でした。「Canon EF 50mmレンズ」の査定額は900円下がりましたが、その他の3品は目安金額と査定額に差異はありませんでした。
「Canon EF-S10-18mmのレンズ」は3年以上前に購入したもので、もっと安いものかと思っていましたが、想定より高い査定がつきました。コンパクトデジカメは値段がつかないことも覚悟していましたが、嬉しい誤算でした。
査定後のアイテムは、売りたいものだけを選んで売却できます。買い取ってもらうアイテムを選択して、買取金額を確認したら[確定]をタップすれば取引完了です。売らなかったアイテムは無料で返送されます。
現金を引き出す
アイテムを売却した代金はアプリ内のウォレットに貯まり、最長90日間保存できます。代金を引き出す際は、引き出したい金額から振込手数料250円を差し引いた金額を、あらかじめ登録した金融機関口座へ振り込んでもらえます。アイテムの売却日から90日以内に、あらたにアイテムを売却した場合は、最新の売却日を起算日としてウォレットの有効期限が90日更新されます。
代金の引き出しをうっかり忘れ90日を超ぎた場合も心配はありません。ウォレットの総額から手数料を差し引いた金額が金融機関口座へ振り込まれるようになっています。現金を引き出す際の手続きはすべてアプリ内で完結するため手軽です。
まとめ
ラクウルはダンボールを用意する必要がなく、アイテムをまとめて宅配業者に預けるだけで良いので、思ったより簡単に依頼できました。フリマやオークションのように、商品の撮影や、相手先の住所の入力、発送手続きなども不要なので、気軽に査定に出せます。また、今回予想以上に高い査定結果が出たように、意外な値段がつくのも楽しいものです。
多少気になったのは、店頭と違って値段の根拠を聞くことができない点です。ソフマップはもともと中古品の買い取りをしているので、他社と比べて極端に安いことはないでしょうが、少しでも高く買い取ってほしい人は、他の中古ショップやオークションなどを含めて比較したほうが良いでしょう。反対に、出品するのが面倒で放置していた人や、いくらでも構わないので売ってしまいたい人は、一度試してみてはいかがでしょうか。
構成・文:藤原達矢
編集:アプリオ編集部