AIナレーター活用のオーディオブックサービス「Smartbooks」とは? Audibleとも比較

新作ビジネス書を最速リリース&低価格で提供

「Smartbooks(スマートブックス)」は、AIナレーターを活用したオーディオブックサービスです。人間に代わってAIが朗読することで、従来のオーディオブックより新作が短期間でリリースされるほか、安価で購入できたり、倍速再生が人の声より聴きやすかったりと、さまざまな特長があります。

本記事では、Smartbooksの魅力やアプリの使い方、オーディオブックサービス大手「Audible(オーディブル)」との違いなどを解説します。

アプリ「Smartbooks(スマートブックス)」をダウンロード

Smartbooks(スマートブックス)とは?

Smartbooks(スマートブックス)は、スマートブック株式会社が2024年12月23日にリリースしたビジネス書専門のオーディオブックサービスです。

SmartbooksとAudibleの違い
  Smartbooks Audible
料金 単品購入(書籍とほぼ同価格)
  • 会員:月額1500円
  • 非会員:単品購入(Audible会員は非会員価格の30%引き)
作品数 159作品(※) 20万作品以上
無料体験 なし 30日間
オフライン再生 なし あり
スリープタイマー あり あり
テキスト表示 あり なし
ブックマーク あり なし
特徴
  • 人気の新作ビジネス書がいち早く聴ける
  • AIによる朗読
  • 0.33倍速から4.6倍速まで調整可能
  • 作品数が豊富でAudible限定作品もあり
  • 人気俳優・声優などによる朗読
  • 会員限定の特別セールや割引あり

※2025年3月4日時点。うち、Smartbooks先行配信タイトル数は49

最大の特徴は、書籍のナレーターを人間に代わってAIが務めていること。人的作業を削減し、オーディオブックの制作時間やコストを大幅にカットすることが可能になりました。そのため、ユーザーは書籍発売から最短3日という短期間で、人気の新作を書籍とほとんど変わらない価格で聴くことができます

また、日本最速の4.6倍速で再生をしても聴きやすいように音声が調整されており、書籍の消化スピードをアップできます。

書籍の価格をAudibleと比較(単品購入)

Smartbooksは、AIが朗読することによる制作時間のコストカットで価格を安く抑えている点が魅力です。ここでは、オーディオブックサービスを提供しているAmazonのAudibleと比較してみました。

Smartbooksでは1760円

Smartbooksでは1760円

Audibleでは2700円

Audibleでは2700円

選択した『新 コーチングが人を活かす』(鈴木義幸 著)は、Smartbooksだと1760円。一方でAmazonが提供するAudibleでは2700円と、約1000円もSmartbooksのほうが安くなっていました。

Audibleには、月額1500円の定額聴き放題プランもありますが、一冊単位で読みたい書籍を買えればよい人にとってはかなりお得なサービスであることがわかります。

『続・道をひらく』

Smartbooksでは1060円

『続・道をひらく』

Audibleでは2500円

『続・道をひらく』(松下幸之助 著)は、Smartbooksが1060円なのに対してAudibleは2500円と、Smartbooksは半額以下です。

また、Amazonで紙の書籍の値段を検索してみると、いずれも新品で『新 コーチングが人を活かす』が1760円、『続・道をひらく』は1260円。Smartbooksではほぼ同じか少し安いくらいの価格で購入できる結果となりました。

Smartbooksの初回登録・利用手順

Smartbooksの登録方法と、本の購入方法など利用手順について解説します。まずはSmartbooksのアプリを以下からダウンロードしましょう。

アプリ「Smartbooks(スマートブックス)」をダウンロード
  1. 「Smartbooks」のアプリでアカウント登録をする

    ダウンロード後の画面

    ダウンロード後の画面

    サインインの方法を選ぶ

    サインインの方法を選ぶ

    ホーム画面には書籍が並ぶ

    ホーム画面には書籍が並ぶ

    アプリのインストール後、アカウントを作成して利用登録をします。GoogleアカウントやAppleのアカウント、任意のメールアドレスから利用可能です。今回は「メールアドレスで続ける」から登録をおこないました。

    利用登録が完了すると、トップページに書籍が一覧表示されました。

  2. 書籍を検索する

    「検索」タブをタップ

    「検索」タブをタップ

    検索窓からキーワードを入力

    検索窓からキーワードを入力

    「生産性」で検索した結果

    「生産性」で検索した結果

    書籍は「検索」タブで、検索窓からキーワードを入力して検索することもできます。なお、執筆時点での作品数は156冊でした(2025年3月3日時点)。

  3. 書籍を購入する

    書籍をタップすると詳細が表示される

    書籍をタップすると詳細が表示される

    「購入」をタップ

    [購入]をタップ

    サンプルの視聴やお気に入り登録も可能

    サンプルの視聴やお気に入り登録も可能

    「ホーム」タブ、もしくは検索結果から書籍のアイコンをタップすると、詳細ページが表示されます。[購入]をタップすると作品を買えます。

    購入前に[サンプルを視聴]から10秒〜30秒ほど試し聴きもできます。あとからチェックしたい書籍は、お気に入り登録をしておくことも可能です。

    支払い方法を選択する

    支払い方法を選択する

    支払い方法も豊富

    支払い方法も豊富

    「ライブラリ」タブから再生できる

    「ライブラリ」タブから再生できる

    決済画面が表示されたら任意の方法で決済をします。Smartbooksでの決済方法は、クレジットカードもしくはデビットカード(Visa、MasterCard、JCB、Diners Club、American Express)やPayPay、キャリア決済など、App StoreまたはGoogle Playに紐付いた決済から選ぶことができます。購入した書籍は画面下の「ライブラリ」タブに表示されます。

    決済が完了すると、[購入]ボタンが[再生]ボタンに変わり、作品を聴くことができるようになります。「ライブラリ」タブでは、「最近再生した作品」「購入履歴」「お気に入り」をリストで見ることができます。

Smartbooksの各機能を実際に使ってみた

実際に購入した書籍を再生して、Smartbooksの各機能をチェックしてみました。

倍速再生・テキスト表示

AIナレーターが朗読により、日本一の速さを謳う最速4.6倍速(最遅0.33倍速)で聴くことができます。Audibleが最速3.5倍(最遅0.5倍速)なので、理論上はより多くの書籍を消化することができます。

「再生」をタップ

[再生]をタップ

デフォルト(1.25倍速)をタップすると速度変更が可能

デフォルト(1.25倍速)をタップすると速度変更が可能

朗読速度は0.33倍速〜4.6倍速まで選べる

朗読速度は0.33倍速〜4.6倍速まで選べる

[再生]をタップすると朗読がスタートして、オーディオブックの各機能が表示されました。左下に表示されているデフォルトの「1.25」倍速をタップすると、再生速度を変更できます。最初は1.25倍速で聞いてみました。AIナレーターとのことですが、人間の声と比較しても特に違和感や聴きにくさはなく、情報収集をするだけならまったく問題はありません。

次に、最速の4.6倍速で聴いてみると、さすがに速すぎて「コミュニケーション」や「話し方」など、時折聞こえる単語しか拾えず、全体を理解することはできませんでした。徐々にスピードを速くして耳を慣らしていけば聞き取り具合も変わってくるかもしれませんが、少し時間はかかりそうです。

テキスト表示
テキスト表示

画面を下から上にスワイプすると、テキストが表示される

画面を下から上にスワイプすると書籍のテキストが表示され、朗読と一緒に読むことができます。テキストも高速で切り替わりますが、文字を見ながらであれば書いてあることは4.6倍速でも十分認識できますし、文章の流れも理解できました。

ブックマーク

再生ボタン下の「ブックマーク」アイコンをタップ

再生ボタン下の「ブックマーク」ボタンをタップ

メモを入力して「追加」をタップ

メモを入力して[追加]をタップ

保存したブックマークは一覧で確認できる

保存したブックマークは一覧で確認できる

聴いていて気になる箇所や繰り返し聴きたい箇所には、ブックマークをつけることができます。画面の下にあるブックマークのボタンをタップし、メモを追加して保存できます。

保存したブックマークは一覧で表示され、タップすると該当箇所にジャンプすることができました。

スリープタイマー

3点アイコンをタップ

3点ボタンをタップ

タイマーは5分〜45分、カスタマイズで設定可能

タイマーは5分〜45分、カスタマイズで設定可能

タイマーのカスタマイズ画面

タイマーのカスタマイズ画面

スリープタイマーを利用すれば、設定した時間にSmartbooksの再生を自動停止させることができます。

再生ボタンの右下にある、3点ボタンアイコンをタップして「スリープタイマー」を選びます。タイマーは5分から45分まで5分単位でセットすることができ、カスタマイズを選べば、何時まで再生するかを細かく指定することも可能です。

Smartbooksの良い点と気になる点

最後に、他のオーディオブックサービスとも比較しながら、Smartbooksの良い点と改善してほしい点をまとめました。

良い点

オーディオブックの価格の安さ

購入方法でも紹介したとおり、他のオーディオブックサービスと比較して価格がかなり安いのはうれしいポイントでした。紙の書籍ともほとんど変わらず、1冊単位で購入できるためお金を無駄にすることはありません。

今まで価格で敬遠していた人にとってもオーディオブックサービスを試すきっかけになるのではないでしょうか。

ナレーションが聴き取りやすい

開発元のスマートブックによれば、AIナレーターは人間のような抑揚がなく、聴くことに集中しやすい音声としており、人間のナレーターが朗読するAudibleと同じ書籍で聴き比べをしてみました。

Audibleの最速である3.5倍速で比べると、Smartbooksのほうが一音一音がはっきり聞こえ、細かい単語も拾いやすく感じました。たとえば、「少なくとも不快な感じはしなかったのではないでしょうか」の「不快な」の部分は、Audibleだと何を言っているかわかりませんでしたが、Smartbooksでは聴き取ることができました。また、2倍速であれば両方とも問題なく聴き取れますが、Smartbooksのほうがよりクリアに聴こえる印象がありました。

新刊リリースの早さ

スマートブックス

Smartbooksではすでに購入可能

Audibleでは2025年6月下旬リリース

Audibleでは2025年6月下旬リリース

Smartbooksは、新刊のビジネス書を最短3日でオーディオブックとしてリリースしているため、他のサービスよりもかなり早い段階で読むことができます。

たとえば、2024年に11月28日に紙の書籍が発刊された『こうやって頭のなかを言語化する』(荒木俊哉 著)は、Smartbooksだとすでに聴くことができますが、Audibleでは2025年6月27日配信予定となっていました。話題の新書を早く聴きたい人には向いているサービスです。

気になる点

定額聴き放題サービスがない

現在、Smartbooksには定額聴き放題サービスはありません。ビジネス書に限らず、とにかくたくさんの本を聴きたいという人には、月額1500円で12万冊以上が聴き放題になるAudibleのほうが向いているでしょう。

ただしSmartbooksでは、2025年中にサブスクリプションサービスが導入予定となっています。

検索機能がやや乏しい

検索画面はシンプル

検索画面はシンプルで、新着や人気キーワード検索などはない

検索機能は付いていますが、自分でタイトルや著者名などのキーワードを入力して探すシンプルな機能しかありません。「生産性」や「コミュニケーション」といったタグや、人気作品ランキングなどを表示してくれると、幅広いジャンルに興味が湧いて新しい書籍に出合える可能性も高まりそうです。

この点、Smartbooksによれば、2025年中にジャンルやトピックごとに紹介する機能やユーザーの好みに応じたレコメンド機能も強化するとのことです。

オフライン再生機能がない

購入した作品をダウンロードして聴けるオフライン再生機能があると、飛行機での移動中や通信環境が不安定な場所で聴きたいときに重宝します。

現状ではSmartbooksにはオフライン再生機能は導入されていませんが、2025年中には提供予定だとしています。

まとめ

Smartbooksは2024年12月に提供開始されたばかりということもあり、ラインナップは他サービスにはまだ及びません。とはいえ、低価格なうえに朗読も聞きやすいため、ビジネス書を主によく読む人や気になる書籍を絞って効率よく情報収集したい人には重宝するはずです。

なお、2025年中に以下のアップデートが予定されています。

  • 書籍のフィーチャー機能(ジャンルやトピックごとの紹介)
  • ユーザーの好みに応じたレコメンド機能の強化
  • リスニング履歴に基づくパーソナライズ機能の向上
  • 車の運転中の再生の利便性向上

サービス拡充に加えて、新刊も他サービスに先駆けてリリースされていくことが期待できるので、まずはアプリをインストールしておき、ときどき新着作品などをチェックしてみるのもおすすめです。

アプリ「Smartbooks(スマートブックス)」をダウンロード
構成・文
藤原 達矢
編集
アプリオ編集部
EDITED BY
MATSUBA