1冊198円という格安価格でフォトブックが作れるアプリ「しまうまブック」。収納したい写真が大量にあるときや、複数人に配りたい場合、そのコストパフォーマンスの高さはとても魅力的です。アプリ一つで簡単に注文できるので、初めてフォトブックを作る人の入門編としてもぴったりでしょう。
本記事では、しまうまフォトブックの特徴や作り方などを画像とともに解説。実際に作成したフォトブックの出来栄えや使ってみた感想についても紹介します。
しまうまフォトブックの種類と仕様

サイズは文庫サイズ、A5スクエア、A5サイズ、A4サイズの計4種類
しまうまブックのおすすめポイントは、何と言っても1冊198円から作れる価格の安さにあります。最安198円のフォトブックでも、最大で89枚の写真が配置可能。自社工場による独自のオペレーションシステムを活用し、割安でも高品質なフォトブックに仕上がるのが特長です。
しまうまブックで選べるフォトブックのサイズは「文庫サイズ」「A5スクエア」「A5サイズ」「A4サイズ」の4種類。さらに仕上がりを「ライト」「スタンダード」「プレミアムハード」の3種類から選択でき、ページ数は24ページから144ページまでの6種類があります。
ライト | スタンダード | プレミアムハード | |
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サイズ | 文庫・A5スクエア・A5・A4 | 文庫・A5スクエア・A5・A4 | A5スクエア・A5・A4 |
ページ数 | 24・36・48・72・96・144ページ | ||
掲載写真枚数 |
89枚~569枚(ページ数によって異なる) |
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印刷 | レーザープリンター4色 |
デジタルオフセット6色 |
インクジェットプリンター7色 |
用紙/製本 |
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本体価格 | 198円~2198円 | 798円~9998円 | 1498円~1万4998円 |
送料 |
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ライト

ライト(サイズ: 文庫・A5スクエア・A5・A4)
レーザープリンターによる4色印刷で、マットな仕上がりが特徴のフォトブックです。「巻きカバー」つき。一番安価なので、フォトブックをお試しで作ってみたい、毎月の思い出の写真を継続的に数多く残しておきたい、といった場合におすすめです。
スタンダード

スタンダード(サイズ: 文庫・A5スクエア・A5・A4)
デジタルオフセットの6色印刷。半光沢の写真専用用紙を使って写真の色をより繊細に表現します。巻きカバーつきですが、ライトとは違い、中表紙にも印刷が施されています。自宅用はもちろん、プレゼントとしても最適です。
プレミアムハード

プレミアムハード(A5スクエア・A5・A4)
最新のインクジェットプリンターによる7色印刷で、より細かな部分までくっきりと再現されます。表紙はハードカバーで耐久性も高く、中の用紙はサテン紙で高級感があります。記念日など大切な思い出の記録に最適です。
フォトブックの共通仕様
フォトブックは、仕上がり、サイズ、ページ数が自由にカスタマイズできますが、それぞれに共通の仕様もあります。

製本の仕方やフォントタイプなど、共通仕様も多い
製本はすべて糊で固める「無線綴じ製本」です。先頭ページにはフォトブックのタイトル、サブタイトルが入り、背表紙にはタイトル、裏表紙にはバーコードが印刷されます。
中身のデザインはライト・スタンダード・プレミアムハードともに共通で、アプリまたはPCから編集します。テキストのフォントはPCが5種類・アプリでは3種類の中から選ぶことができます。

有料でロゴを取ったり、動画用URLを添付したりできる
奥付編集オプションでは、1冊50円で「しまうまプリント」のロゴを非表示にしたり、1冊100円で30秒の動画が保存できるQRコードを印刷したりできます。
アプリから簡単にフォトブックを作れる(手順)
- 会員登録・ログイン
- 本のサイズ・ページ数選択
- 写真選択
- 表紙・フォント選択
- ページの編集
- プレビュー確認
- 注文・支払い
- 納品
しまうまブックは会員登録後(レイアウト確定後でも登録可)、本の仕様を決めてから写真を選択し、プレビューなどで確認しながら各ページの編集をおこないます。注文の確定後、通常翌日には発送されます。
アプリを使えばフォトブックの編集から注文まで、すべてスマホ一つで完結します。スマホで撮った写真をそのままフォトブックにできるので、画像の移動の手間がかかりません。直感的な操作が可能で、初めての編集でも難しくはないでしょう。


アプリを起動して会員登録後、本のサイズ、枚数を選びましょう。続いて、フォトブックに使いたい写真を選択します。

表紙の色とデザイン、フォントの種類を選んでからページの編集に進みます。


レイアウトはページごとに選ぶことが可能です。好きな写真を選択し、拡大縮小・トリミングなどの編集をして配置していきます。

すべてのページの編集が終わったら仕上げを「ライト」「スタンダード」「プレミアムハード」の中から選択します。文庫サイズでプレミアムハードは注文できません。
会員登録が済んでいない場合、ここで会員登録をして、オプションなどの注文情報を入力すればフォトブックの作成が完了します。
実際に届いたフォトブックは価格以上の満足感
実際に届いたフォトブックは、198円という価格以上の品質だと感じました。完成したフォトブックを画像をまじえて紹介します。
注文から4日ほどで届いたフォトブック
注文から発送までにかかる日数は、フォトブックの仕様によって異なります。今回は「ライト」で注文したので、注文の翌日に発送されました。メール便では発送から到着までは4~8日ほどかかるそうですが、今回は土日含めて4日ほどでポストに直接届きました。

フォトブックは防水加工が施された専用ケースに入った状態でポストに直接届きます。小さいサイズのフォトブックでも中で動かないように軽く固定されています。

「ライト」タイプはマットな質感が印象的
今回注文したのは「文庫サイズ」「ライト」「24ページ」の最安値のフォトブックです。手のひらサイズで厚さは3mmほど。背表紙にタイトルが印刷されています。
巻きカバーの下に表紙印刷はされていません。ページを開くと、中表紙にタイトルが印刷されています。ページの厚みは雑誌や文庫よりは厚く、小型の絵本よりは薄いイメージで、マットな質感です。
【画質】より色彩豊かに印刷したい場合にはアップグレードの検討も

スマホの画面と比べると全体の色がくすんで見えますが、アップの写真でも人物の輪郭や風景ははっきり印刷されており、198円という価格帯を考慮するとかなり高画質だと感じます。
ただし、一般的にCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、黒)の4色印刷は、青や蛍光ピンクなどの色が元画像との違いを感じやすい仕上がりになると言われています。青空をキレイに写したいなどの要望がある場合は、仕上がりのグレードアップが必要でしょう。
【写真サイズ】文庫サイズでは写真の枚数に注意

5.7インチのスマホ画面と写真の大きさを比較
文庫サイズの24ページに納まる最大枚数である89枚をフォトブックに入れるためには、1ページにつき4枚配置する必要がありますが、実際に印刷するとかなり小さく見えます。文庫サイズのフォトブックなら1ページにつき1枚または2枚にしておくのが無難でしょう。

大きさのイメージをL判印刷の写真と比較してみました。1ページに1枚写真を断ち切り表示で配置すると、スマホ表示やL判写真よりも大きなサイズで楽しむことができます。コメントつきの写真はそれよりも少し小さく表示されますが、L判写真と比べると大きく印刷されていることがわかります。

写真の配置によって大きさの見え方は大きく異なります。同じ1枚を配置するレイアウトでも、余白の大きいレイアウト、余白のないレイアウトなどさまざま。好みによって決めることができます。

有料の「奥付編集オプション」には、30秒の動画再生用QRコードが印刷できる「動画QR」(100円)と、しまうまプリント」のロゴを非表示にできる「ロゴ取り」(50円)が用意されています。
今回は動画QRを試してみました。これは、フォトブックが到着した後に動画や写真を組み合わせて30秒の動画を作成できるというもの。テキストの挿入も可能です。
フォトブック作成と同時期の動画をすぐに見られたり、フォトブックに動画を添えてプレゼントしたりすることもできます。なお、動画の作成には別途「moovin」アプリのダウンロードが必要ですが、動画を見るだけならアプリは必要ありません。
まとめ:しまうまブックを利用してみた感想
今回、一番お手軽な「ライト」の「文庫サイズ」を注文しましたが、注文の翌日には発送されました。フォトブックを作ろうと思ってから手元に届くまで1週間以内という速さでした。
スマホを片手にアプリひとつで作成できるため、ついつい後回しにしてしまいがちな写真の整理も、これならできるという人も多いのではないでしょうか。手間をかけたくない人は写真を選ぶだけでフォトブックを作ることができ、こだわりたい人はいろいろなレイアウトが試せるというのも魅力です。
届いたフォトブックも日常を記録するには充分な品質でした。また文庫サイズは収納する場所を取らないので、子どもの成長などを節目ごとに記録していくにはぴったり。一方で、サイズや画質の面を考慮すると、結婚式や入学式、七五三などの記念に利用するには仕上がりのグレードアップを検討したほうが良いかもしれません。