「Xperia 5 III(エクスペリア ファイブ マークスリー)」を持っていて楽天モバイルの契約を考えているけれど、楽天モバイルで使えるかわからないということはありませんか。
本記事では、販売元がドコモ・au・ソフトバンク・SIMフリー版の「Xperia 5 III」が楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」に対応しているか解説。楽天モバイル契約前に知っておきたい準備や手順、Xperia 5 IIIがどんな機種なのかについても紹介しています。
Xperia 5 IIIは楽天モバイルに対応している?
まず、Xperia 5 IIIが楽天モバイルの各種機能に対応しているか一覧表にまとめました。自分が所有している(または購入予定の)Xperia 5 IIIの各キャリアモデル/SIMフリーモデルが、楽天モバイルの回線や通話に対応しているかチェックしてみてください。
なお、APN自動設定に非対応の機種の場合、回線開通時に自身でAPN設定をおこなわないとインターネットに接続できないので注意が必要です。
Xperia 5 IIIは、楽天モバイルが2024年6月より商用利用を開始したプラチナバンドに対応していると考えられます。プラチナバンドとは、ビル群や地下でも電波が届きやすい性質を持つ700〜900MHzの電波を中心とする周波数帯の俗称。ただし、ドコモ・ソフトバンク版のXperia 5 IIIは思うように使えない可能性がある点には注意が必要です。
ドコモ版「Xperia 5 III SO-53B」の場合

事実上、ドコモ版Xperia 5 III SO-53Bは楽天モバイルで使えない
ドコモ版Xperia 5 III SO-53Bの場合、4G・5Gデータ通信や通話といった機能に対応していないため、楽天モバイルでは非対応の機種ということになります。

理論上、ドコモ版Xperia 5 III SO-53Bでも楽天モバイル回線に接続できるはずだが、動作未確認のため使える保証はない
なお、ドコモが公表しているXperia 5 III SO-53Bの対応周波数を見てみると、楽天モバイル回線のバンド3とプラチナバンドであるバンド28に対応していることが確認できます(5Gに割り当てられているn77とパートナー回線であるau回線のバンド18/26には非対応)。
そのため、理論上はドコモ版Xperia 5 III SO-53Bを楽天モバイルで利用できる可能性があります。しかし、仮に楽天モバイル回線に接続できたとしても、楽天モバイルのプラチナバンドに接続できる保証はなく、楽天モバイル回線のエリア外(パートナー回線)では使えません。
そもそも楽天モバイルによる動作確認ができていないため、楽天モバイルを契約しても思うように使えないリスクが高いと考えられます。
au版「Xperia 5 III SOG05」の場合

au版Xperia 5 III SOG05の場合、一部機能には対応していないが、問題なく利用できる
au版Xperia 5 III SOG05の場合、4G・5Gデータ通信、通話、SMS(楽天回線およびパートナー回線)に対応しています。
APN自動設定など一部の機能には非対応ですが、普段使いするぶんには問題なく利用できるといえるでしょう。APN設定を自身でおこなうことを念頭におき、ETWS(緊急速報受信などの機能)の代わりに「Yahoo!防災」といったアプリの利用を検討してください。

楽天モバイルのプラチナバンドである700MHz帯(バンド28)が記載されている
auが公表しているXperia 5 III SOG05の実装周波数一覧(※PDF)を参照すると、楽天モバイルに割り当てられているプラチナバンドのバンド28(700MHz帯)が記載されています。このことから、Xperia 5 III SOG05は楽天モバイルのプラチナバンドに対応した機種であると考えられます。
ソフトバンク版「Xperia 5 III A103SO」の場合

ソフトバンク版Xperia 5 III A103SOは5Gデータ通信のみ対応のため、使い方が限られる
ソフトバンク版Xperia 5 III A103SOの場合、5Gデータ通信のみに対応しています。5Gエリア内ならインターネットは使えますが、4Gデータ通信や通話などに対応していないため注意が必要です。

理論上、ソフトバンク版Xperia 5 III A103SOでも楽天モバイル回線に接続できるはずだが、動作未確認のため使える保証はない
ソフトバンクが公表しているXperia 5 III A103SOの搭載周波数帯一覧(※PDF)を見てみると、楽天モバイルの4G通信で使用するバンド3、プラチナバンドであるバンド28に対応していることが確認できます(パートナー回線であるau回線のバンド18/26には非対応)。
そのため、理論上はソフトバンク版Xperia 5 III A103SOで楽天モバイルの4Gデータ通信も使える可能性があります。ただし、仮に楽天モバイルの4G回線に接続できたとしても、プラチナバンドに接続できる保証はなく、楽天モバイル回線のエリア外では使えません。
楽天モバイルの5Gエリア限定で、動画配信サービスやゲームなどインターネット接続をメインとした限定的な使い方や、サブデバイスとして運用するなら契約を検討してもいいでしょう。
SIMフリー版「Xperia 5 III」の場合

SIMフリー版Xperia 5 IIIならすべての機能に対応している
SIMフリー版Xperia 5 IIIであれば、すべての機能を利用できます。APN自動設定なども含め、すべての動作確認がとれているため、問題なく楽天モバイル回線を利用可能です。

楽天モバイルのプラチナバンドである700MHz帯(バンド28)が記載されている
ソニーのWebサイトにてSIMフリー版Xperia 5 IIIの対応バンドを確認してみると、楽天モバイルに割り当てられている700MHz帯のバンド28が記載されています。このことから、SIMフリー版Xperia 5 IIIはプラチナバンドに対応した機種であると考えられます。
すべての機能が使えるため、これからXperia 5 IIIを購入して楽天モバイルを契約する人は、ECサイトなどでSIMフリー版を購入するといいでしょう。
Xperia 5 IIIで楽天モバイルを契約する前の準備

楽天モバイルの回線を契約するには、契約後に利用する端末がSIMロック解除されていることが前提となります。契約前に手持ちのXperia 5 IIIがSIMロック解除されているかどうかを必ず確認しましょう。
また、楽天モバイルの契約には本人確認のための身分証明書(運転免許証やマイナンバーカードなど)やMNP予約番号の発行(MNPワンストップ提供のキャリア・MVNOからの乗り換えの場合は不要)などが必要です。こちらも契約前に忘れずに準備しておきましょう。
その他、楽天モバイルのキャンペーンや新規申し込み方法、乗り換えの手順なども必要に応じてチェックしてください。
Xperia 5 IIIはどんな機種?

- 大画面でも軽量、コンパクトで持ち運びやすい
- スペックはハイエンドで5G通信にも対応、長く使える
- 防水、防塵、おサイフケータイに対応する全部入りモデル
- カメラは3眼で超広角レンズや可変式望遠レンズも採用
Xperia 5 IIIは、68×157×8.2ミリとコンパクトな本体が特徴。重量も168グラムと軽量で、負担なく持ち運ぶことができるでしょう。ディスプレイは6.1インチの有機ELを採用し、画面比率は21:9です。画面が縦長なので、2つのアプリを分割して同時に操作がしやすいことも特徴です。
CPUはSnapdragon 888 5G Mobile Platformを採用し、8GBのメモリを搭載します。内蔵ストレージは128GB(SIMフリー版は256GB)と大容量で、1TBまでのmicroSDカードを使った増設も可能です。ハイエンド端末らしい構成で、ゲームアプリも余裕で楽しめるでしょう。Wi-Fi 6(11ax)や5G通信にも対応しているため、1台を長く使っていきたいという人におすすめです。
防水、防塵、おサイフケータイに対応しており、外出先で活躍する便利な機能が充実しています。イヤホンジャックも備えており、手持ちの有線イヤホンを使えることも嬉しいポイントです。USBポートはUSB Type-Cを採用し、比較的大容量な4500mAhのバッテリーを備えます。ワンセグ・フルセグには対応しませんが、全部入りスマホを探している人には候補のひとつになるでしょう。
カメラは広角、超広角、望遠がそれぞれ1220万画素の3眼で構成。広角レンズは一般的なスナップ写真の撮影に、超広角レンズは風景や集合写真の撮影といった使い分けです。望遠レンズは可変式を採用しており、70ミリと105ミリの焦点距離で撮影でき、背景をぼかしたポートレート撮影にも対応します。