写真用品・プリントサービスで知られるカメラのキタムラは、写真印刷で培った技術を活かしたさまざまなフォトブックを提供しています。なかでも「ポケットブック」は、アプリ一つで手のひらサイズのかわいいフォトブックが簡単に作れる人気サービスです。
本記事では、ポケットブックの仕様とフォトブックの作成方法を紹介します。実際にポケットブックを注文し、その出来栄えや作ってみた感想についてもまとめています。
「ポケットブック」の種類と仕様

カメラのキタムラでは、写真印刷はもちろん、さまざまな種類のフォトブック作成サービスを展開しています。記念日に最適な高価格帯のハードカバー仕様のものから雑誌のような質感の手軽なフォトブックまで、そのラインナップは10種類ほど。アプリから注文できる「ポケットブック」は、1100円からとリーズナブルな価格でありながら高品質な仕上がりが特徴的です。
コンパクトな手のひらサイズでかわいらしく、絵はがきのようなしっかりとした厚みがある製品で、フォトブックを初めて作る人でも安心のクオリティです。選べるサイズは「ましかく」と「よこなが」の2種類。いずれも最大60ページまで作成できます。
「ましかく」 |
「よこなが」 |
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サイズ |
102mmx102mm |
102mmx152mm |
ページ数 |
22ページ~60ページ |
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掲載写真枚数 |
12枚~61枚 |
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印刷 |
写真仕上げ |
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用紙 |
印画紙 |
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本体価格 |
1100円~2240円 |
1450円~2780円 |
送料 |
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「ましかく」

正方形サイズ(102mm×102mm)の小さくてかわいいフォトブックです。マットタイプの写真仕上げで高画質。印刷紙に厚みがあり、高級感のある仕上がりです。
ページ数は22ページから60ページ。選んだ写真の枚数でページ数が決まり、最低料金は1100円(22ページ)です。以降は写真を2枚追加するごとに60円ずつ増額されます。
「よこなが」

長方形サイズ(102mmx152mm)のフォトブックです。
画質や印刷紙、製本、ページ数はましかくサイズと同様です。最低価格は1450円(22ページ)。以降は写真を2枚追加するごとに70円ずつ増額されます。
難しい操作は不要、写真を選ぶだけでフォトブックが完成(作成手順)
- 会員登録・ログイン
- フォトブックの種類を選ぶ
- 写真選択
- ページの編集
- プレビュー確認
- 注文・支払い
- 納品
ポケットブックは、1ページに2枚、もしくは見開きに1枚の写真を配置するだけでフォトブックが完成する簡単仕様。5分ほどで注文が完了してしまう手軽さが魅力です。
ただし、写真を選んだ後はページ数の変更ができないので、あらかじめどの写真を使うのか決めておくとスムーズでしょう。


まずは「ましかく」と「よこなが」から、作りたいフォトブックを選択します。
写真を12枚~61枚の範囲で選択します。写真の枚数によってフォトブックの値段が変わるので、画面上で確認しておきましょう。


フォトブックのページ編集をします。ページの入れ替えや写真の削除は可能ですが、ページ数の変更はできません。


ページ編集では、トリミング、コメント入力、見開き表示への変更、白フチのあり/なしの選択ができます。

表紙デザインを編集します。選べるデザインは44種類。変更は無料でできるので、好みのデザインを選びましょう。


プレビューを確認します。あとは配送方法を選択し、支払いをおこなえば、フォトブックの注文は完了です。
支払い方法はクレジットカード(Mastercard、VISA、JCB)あるいは代引き支払い(手数料770円)から選択できます。
実際に届いたフォトブックはかわいいサイズで高画質
今回は、「ましかく」(22ページ)のフォトブックを注文しました。完成したフォトブックは、手元に届いてみると思った以上に小さくかわいい仕上がりで高画質なことに驚きました。出来上がったフォトブックを、画像をまじえて紹介します。
注文から8日ほどで到着したフォトブック
ポケットブックアプリからの注文では、「キタムラ店舗で受け取る」「ゆうメール」「ゆうパック」「代金引換」から受け取り方法を選択できます。
今回はゆうメールを選択しました。注文の2日後に工場からの出荷連絡がありましたが、手元に届いたのは土日を挟んで出荷から6日後。急ぎの場合は店舗受け取りかゆうパックを選択するほうがよいかもしれません。

ゆうメールの場合、フォトブックは専用トレイに梱包され、直接ポストに投函されます。封を開けると、フォトブックは仕切り部分に軽く固定されています。

ポケットブックは手のひらサイズのフォトブックですが、ページの1枚1枚にハガキ程度の厚みがあり、最もページ数の少ない22ページでも自立するほど。背表紙に印刷がないのが少し残念です。
手のひらサイズながらしっかりした装丁

中表紙はなく、表紙を開くとすぐに写真が印刷されています。同様に奥付もなく、表紙と写真のみで構成されたシンプルな仕上がりです。

写真のサイズは、ましかく写真の共通規格よりもやや大きめ。断ち切り配置もできますが、製本の関係で端が切れてしまうこともあるため、白フチありで作成することが推奨されています。
写真プリント専門店ならでは高画質な仕上がり

ページは180度開くフルフラット製本。見開き配置したページもノド部分が切れることなく、ダイナミックな写真を楽しむことができます。人物の肌にざらつきもなく、髪の毛一本一本の質感までわかります。沈みがちな青色も青空がきれいに印刷されているなど、屋外の写真は特に満足できる画質だと思います。
写真プリントのような印刷で光沢がある「写真仕上げ」は、マット加工がされているので触っても指紋がつくことはありません。

文字は写真に重なった状態で入ります。文字の位置を選ぶこともできないため、このあたりは好みが別れる部分かもしれません。
ポケットブックを利用してみた感想

ポケットブックで作成したフォトブックは画質・装丁ともに高品質で、価格以上の満足感でした。特に屋外の写真は、肌の色・空の色・植物の色ともにはっきりと印刷され、自然で美しく色合いが表現されていると思います。写真プリントとほとんど変わらない画質だと感じました。
一方、アプリの使い勝手にはいまいちな印象も。写真を選んだ後はページ数の追加ができず、編集機能も少ないので、凝ったフォトブックを作りたい人には向かないかもしれません。すでに使いたい写真が決まっていて、悩まずに作りたいという人に最適なアプリだと思います。
写真を印刷してアルバムにしまうか、フォトブックにして保存するか迷っている人にとって、高品質な写真仕上げが魅力のポケットブックは選択肢の一つとして十分検討する価値があると言えるでしょう。