TOHOシネマズは2025年4月10日、TOHOシネマズの会員制度「シネマイレージ」を2026年春にリニューアルすると発表しました。
「シネマイレージ」では従来、映画を6回観ると1回無料となる特典や、映画上映時間に応じて貯まるマイル、毎週火曜日に会員価格で映画鑑賞ができる「シネマイレージデイ」といった、さまざまなサービスを提供してきました。

2026年春からの新会員制度では、映画鑑賞以外でポイントを獲得・利用できるようになります。具体的には、劇場飲食売店やグッズコーナー、東宝グループの演劇、TOHO animation STOREやゴジラ・ストアといったオンラインショップのほか、日比谷シャンテなどでポイントを貯めたり使ったりできるようになるといいます。

新会員制度では、ポイント鑑賞制度とマイル制度が大きく変わります。
新しいポイント鑑賞制度では、「映画鑑賞の回数」ではなく、「映画館での利用金額」に応じてポイント鑑賞の権利を獲得できるようになります。基本的には6回鑑賞で1回無料になることに変更はないようで、劇場でポップコーンやパンフレットなどを購入することで、より早く無料鑑賞ができるようになる形です。無料鑑賞に必要な具体的な利用金額については現時点で公表されていません。
現在のシネマイレージ会員の鑑賞ポイントは、2026年春のリニューアル前日まで利用可能です。使いきれなかった鑑賞ポイントは新会員制度のポイントに引き継がれ、2年間の有効期限が設定されます。

一方で、マイル制度は会員制度のリニューアルに伴って廃止となります。マイルの付与は2025年10月末までで、利用期限は2026年2月末まで。新会員制度には引き継ぎできず、2026年3月以降は利用できません。

また現在のシネマイレージでは、入会金の500円に加えて、クレジット機能なしのシネマイレージカードを発行した場合だと会員継続に1年あたり更新費300円の支払いが必要です。
新会員制度では、年会費500円が発生するようになります。シネマイレージカード(クレジット機能なし)を利用しているユーザーの場合、2年目以降の年会費(更新費)が200円と高くなる点については改悪と言えるでしょう。
なお、現制度と変わらず新制度でも、クレジットカードの「シネマイレージカードセゾン」(Mastercardブランドでは年会費初年度無料、2年目以降は有料だが年1回の利用で次年度年会費が無料。AMEXブランドは年会費3300円)を発行した場合だと入会金および年会費(更新費)は発生しません。
シネマイレージデイやシネマイレージレポート、インターネットチケット早期購入といったサービスは、新会員制度でも提供を継続します。
シネマイレージの新規入会は引き続き受け付けており、Webからはサービス終了の10日前、劇場窓口からはサービス終了前日まで入会できます。シネマイレージカード(クレジット機能なし)の発行もサービス終了前日までの受付となります。
TOHOシネマズは、2026年春からの新会員制度についての詳細を2025年冬に改めて発表するとしています。あわせて既存ユーザー向けに、新会員制度へのアカウント移行のために、シネマイレージカードの受取や会員情報の入力・更新が済んでいるかを確認するように案内しています。