クレカ積立の上限額が5万円から10万円に引き上げ SBI証券・楽天証券・auカブコム証券・マネックス証券が対応を発表

新NISAの開始にあわせて議論が進められていた

2024年3月8日に「金融商品取引業等に関する内閣府令」が一部改正されたことで、クレジットカードによる投資信託の積立購入の上限額が月5万円から月10万円に引き上げられました。SBI証券と楽天証券、auカブコム証券、マネックス証券がクレカ積立の上限引き上げへの対応を発表しています。

クレカ積立の上限引き上げをめぐっては、2024年1月より開始された「新NISA」で「つみたて投資枠」の年間投資上限額が120万円に引き上げられたことにあわせ、金融審議会などで議論が進められていました。今回、「金融商品取引業等に関する内閣府令」が一部改正され、クレカ積立の上限額が月5万円から月10万円に引き上げられた形です。これを受けて、SBI証券と楽天証券、auカブコム証券、マネックス証券がクレカ積立の上限引き上げに対応すると明らかにしています。

SBI証券

SBI証券では、クレカ積立対象のクレジットカードすべてが上限引き上げの対象となり、月10万円まで投資信託の積立購入が可能になります。ただし、現時点で積立設定可能額引き上げの実施時期や、引き上げ実施後のポイント付与率などの条件は明らかにされておらず、決定次第、案内するとしています。

楽天証券

楽天証券では、2024年4月積立分(3月12日設定締切)からクレカ積立の決済額が月10万円までに引き上げられます。4月積立分の設定は、3月10日朝から可能になっています。

楽天証券

ポイント還元率に変更はなし

ポイント還元率はクレカ積立の上限引き上げ後も変わらず、楽天カードで0.5%、楽天ゴールドカードで0.75%、楽天プレミアムカードで1.0%です。仮に毎月10万円の積立を1年間おこなった場合、楽天カードは6000ポイント、楽天ゴールドカードは9000ポイント、楽天プレミアムカードは1万2000ポイントが貯まります。

年会費は楽天ゴールドカードが2200円、楽天プレミアムカードが1万1000円となっているため、年会費無料の楽天カードと比較すると月10万円の積立をする場合は、楽天ゴールドカードが最もお得な選択肢と言えます。

月10万円積立時のポイント還元
  付与ポイント 年会費 付与ポイント-年会費
楽天カード 6000ポイント 0円 6000円相当
楽天ゴールドカード 9000ポイント 2200円 6800円相当
楽天プレミアムカード 1万2000ポイント 1万1000円 1000円相当

auカブコム証券

auカブコム証券では、2024年3月15日からクレカ積立上限の引き上げに対応します。4月5日までに設定または変更すると、5月1日以降の指定日分から最大10万円の積立が可能になります。

auカブコム証券

ポイント還元率は1%のまま

対象となるカードは、au PAYカードとau PAYゴールドカード。Pontaポイントの還元率は1%で変更はなく、毎月10万円を積み立てた場合、月々1000ポイント、年間で1万2000ポイントを貯められます。

auマネ活プランに加入している人は、毎月5万円までの投資信託積立のポイント還元率が最大3.0%となります。ただし、最大3.0%の還元率は最初の12カ月限定で、13カ月目以降は最大2.0%となります。

マネックス証券

マネックス証券

マネックス証券では、2024年3月25日(4月買付分)から10万円上限での申し込みを受け付けます。マネックスカードのポイント還元率は、月々の積立額によって変動し、5万円以下は1.1%、5万円超過〜7万円以下は0.6%、7万円超過〜10万円以下は0.2%となります。

マネックス証券

ポイント還元率は積立額によって変動する

月に10万円の積立をした場合、5万円分は550ポイント、5万円から7万円分は120ポイント、7万円から10万円分は60ポイントが付与され、合計で730ポイントが毎月貯まります。

なおマネックス証券では、2024年夏ごろよりdカードでのクレカ積立を提供する予定です。

EDITED BY
TOKIWA