Twitterは2023年5月30日(米国時間)、ツイートへの注釈機能「コミュニティノート」を拡張し、添付された画像に対して注釈を付けられる機能をテスト導入したと発表しました。
コミュニティノートは2022年12月に提供が開始された機能。「協力者」として登録したユーザーが、誤解を招く可能性のあるツイートに対して注釈を付けることができます。
From AI-generated images to manipulated videos, it’s common to come across misleading media. Today we’re piloting a feature that puts a superpower into contributors’ hands: Notes on Media
Notes attached to an image will automatically appear on recent & future matching images. pic.twitter.com/89mxYU2Kir
— Community Notes (@CommunityNotes) May 30, 2023

作成ポイントが10以上の協力者は、画像に対して注釈を入れられるオプションが表示される
今回、コミュニティノートの機能が拡張され、ツイートに添付された画像に対して注釈を添付できるようになった形です。画像への注釈機能は現時点で試験的な導入となっており、作成ポイントが10以上の協力者に対して、画像に注釈を入れられるオプションが表示されるようになります。

画像に対する注釈は、ツイートへの注釈と異なることが分かる形で表示される
画像に対して入れられた注釈は、ツイートへの注釈と異なる形で表示され、ツイートを閲覧するユーザーは何に対する注釈かが分かるようになっています。画像への注釈機能は、テスト段階では1枚の画像を含むツイートにのみ対応しています。Twitterは、動画や複数のメディアが含まれるツイートにも機能を拡張する取り組みを進めているとしています。
昨今は、AIによる画像生成サービスの普及により、巧妙なフェイク画像を作成しやすい状況になっており、画像や動画はもはや事実の裏付けとしての機能を失っていると言っても良いでしょう。米国では、AI生成とみられる画像を添付したツイートで「ペンタゴン付近で爆発があった」というデマが拡散され、金融市場を巻き込む騒動も発生しました。画像に対して注釈を付けられる機能の導入により、画像や動画を鵜呑みにしたデマ拡散の抑制につながることが期待されます。