バルミューダは2023年5月12日、携帯端末事業からの撤退を発表しました。

バルミューダの携帯端末事業は、2021年11月発売のBALMUDA Phoneから始まりました。デザイン性の高い家電製品を売りとしているバルミューダの出すスマホ、という点から発表前から大きな注目を集めました。発表されたのは、曲線を用いたデザインが特徴的な4.9インチのコンパクトなAndroidスマホ。BALMUDA Phone専用のアプリや着信音を搭載するなどのメリット訴求はあったものの、本体価格が10万4800円(税込)とスペックに比して高額だったことが話題となりました。
その後、2022年初頭には技術基準適合証明(技適)について確認事項が発生したとして、BALMUDA Phoneの出荷が一時停止となる事態にも見舞われ、2022年3月にはBALMUDA Phoneの本体価格は発売から半年を経ずに7万8000円へと大幅な値下げが実施されています。
バルミューダは、携帯端末事業からの撤退理由について、「現在の事業環境において総合的に検討した結果、携帯端末事業を終了し、ほかの事業に注力するべきと判断したため」と説明しています。ただ、今後もBALMUDA Phoneの使用や、BALMUDA Phoneと関連アクセサリの購入は継続して可能であるとのこと。また、インターネットテクノロジー関連の研究開発については今後も積極的に進めていく方針だと明らかにしています。
なお、BALMUDA Phoneの発表会において、BALMUDA Phoneの2つ目、3つ目のモデルや、スマホ以外の電子機器の開発が始まっていると公表されていました。今回の携帯端末事業からの撤退により、2代目、3代目のBALMUDA Phoneは幻と消えてしまいましたが、スマホ以外の電子機器の今後については不明です。